適材適所の会 新着活動状況

私たち適材適所の会は、「国産材の持続的活用と環境の両立」の大切さを
「木育」を通して訴えていく活動をしています。

山の話し

2009-06-20 19:32:44 | 山の話し
「木」への恩返し

国産材の持続的栽培資源としての活用と環境の両立を!!



今日は尾鷲地方の山林について話します。

 尾鷲市は三重県の南部に位置し、陸の孤島とも呼ばれてしまう程、交通手段が不便な場所であります。
観光資源に乏しく、企業誘致するにも立地条件が悪いため、地域の人材は流出する一方で、過疎化と財政難に苦しむ日本の典型的な地方都市です。
 
 そんな尾鷲で誇れるものは、屋久島に次ぐ降水量(以前は日本一)と豊かな自然と人間の温かさでしょうか?
尾鷲の山林は人間と自然の共生を先人の頃から実践しており、人工的に植林された檜の林と自然に茂る下草のバランスは日本でも有数の美しさがあると言われます。

尾鷲地方とは北は荷坂峠から南は矢ノ川峠に挟まれた紀北町と尾鷲市を言い、尾鷲檜ブランドの産地であります。
FSCで有名な速水林業さんや、三扇林業さん(松永家)、土井林業さん(土井家)といった山林家が存在し、日本でも有数の木材の産地であることは周知の事実です。   

しかし、木材の産地であるほど林業の衰退は甚だしく、林業の後継者すら探すのが難しい状態です。
民有林の殆どは山の手入れは行き届かず、山林家の山ですら植え付けなどの再生産のペースは遅れています。
木材の材価低迷のため、再生可能な資源のはずの木材が、再生産できなくなっているのです。
 
 地方の過疎化と格差を解決可能にするのは、林業や水産業の復活であり、
山林の再生は欠かせない重要な問題です。現在では、林業再生の手法は多岐にわたって実践されており、
始まったばかりで結果として出たものはまだありません。新生産システムといった政府主導の再生手法は、
超大型工場のモデルであり、我々のような規模の小さな会社でも出来ることを考えて実行していきたいと思います。

吉本興業じゃないですが、「小さな事(こと)からコツコツと、小さな場所(とこ)からコツコツと」をモットーにゆっくりとじっくり実践していきます。応援よろしくお願いします。  (畦地)
 

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