a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

飛んだ。

2008-08-25 14:50:43 | 東京公演
さてさて、
前回の予告通り、
飛行機が飛んだ写真! ですが・・・、
わかりますでしょうか?
下のカメラマンさんの頭を考えると、
けっこう高いんですが、
わかりにくいかなぁ。


今回は、
舞台と客席が、
普段の公演の逆側になっています。
明日から2日間は、
『セチュアンの善人』の公演で、
稽古はちょっと小休止。

衣裳も着々と進んでいて、
劇中劇の『星の王子さま』も楽しみになってきました。
ぜひ、A班、B班ともご覧いただけると、
嬉しい限りです。


『夜の空を翔ける』
2008年9月11日~17日
ブレヒトの芝居小屋

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キャンプ感想。


 子どものときからずっと関わってきた「こどもきゃんぷ」に、東京演劇アンサンブルの俳優として参加するというのは、なんだか妙な気持ちだった。今までずっと個人シンボルには「○班きーちゃん」と書いてきたのに、みんなで稽古場でシンボル作りをしたとき、「東京演劇アンサンブル」と刺しゅうしている自分がすごく不思議だった。
 ずっとずっと憧れてきた劇団の一員として、キャンプに参加するなんて、本当にびっくりするようなことで、ましてやその仲間とかわさきで朗読ができるとは。実は稽古中から、ずっと舞い上がっていたのだと思う
 みんなで個人シンボルを作って、Aさんのシンボルをみんなで分担して作った。そういえば、みんなで個人シンボルを作るなんて、最近やってなかった。班シンボルで手一杯で、家でひとりで作ってたな。だから、ワイワイ作業できるのがものすごく楽しかった。正直、個人シンボルは自分だけで作ったものだからあまり大事にしなかったけど、今回のはものすごく大切にすると思う
 合評会で、一人の青年が「ですからこれらのお話が、あなたのためになるところもあるでしょうし、ただそれっきりのところもあるでしょうが、私にはその見わけがよくつきません」というところを聞いて、「分からないことがあるのは素敵なことで、班のみんなとその分からないことを考えあっていきたい」と言っていた。キャンプに結びつけて考えるその青年が素敵だったし、私が読んだ部分から考えたてくれたことを知って、私の朗読が、少しでも伝わったのかなと思って嬉しかった
 今回、アンサンブルの一員としてキャンプに参加して、かわさきの青年たちの誠実さを改めて感じた。相手に自分の気持ちを伝えたり、聞いたりすることが、実はあまり得意ではないんだ。そしてそのことに気付いたとき、アンサンブルという集団のことを思った
 私はかわさきにいたころ、アンサンブルの人たちは完璧なんだろうと思った。お互いを尊重して、思ったことは何でも話しあっていて、みんなの意見がひとつになっていて、理想の集団を作っているのだろうと思った。
 だけど、みんなの意見が1つで、同じ目標にむかっているって、そんなに大切なことなんだろうか。いろんな考え方があって良いし、むしろ自分の思いもつかなかった考えに触れて、あこがれることの方が楽しいんじゃないか。無理に意見を合わせることが大切なんじゃない。みんなで時間を共にして芝居を作りながら、新しい「何か」を発見すること。気付きあうことが本当に大切なんだ。
 個々がまったくの不完全であること、その不完全さが好きだ。
 キャンプのテーマになっていた「本当の幸い」「掘り返せ掘り返されろ」は、私がこれから抱え続ける永遠のテーマだろうと思っている。
 今年の銀河、私はまた何か新しい発見ができるだろうか。
                       (Ma)
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