TAZUKO多鶴子

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『青山二郎』全文集(上)より

2008-04-26 | TAZUKO多鶴子からの伝言

『  被写体とは何だといひますと、
  …………… 中 略 …………
 だけども元来何かが見えるとか見えないといひますが、
 見えるといふことは何かそれが見える前に、
 例えば写真を写す人が何かを見る、
 その前に知っていることです。
 何を知っているかといふと、
 簡単にいひますと、
 発見とは発見の前に発見することになるのです。
 発見が……
 発見とは偶然に見付かるといふことも発見でせうけれども……
 何かなければ発見できないものを発見するのが発見で、
 さういふことを
 私は被写体といひたいんです。 』

上記文章は青山二郎が
ラジオの出演中(昭和35年10月NHK第二放送ラジオ講演)
喋った言葉の一部です。
TAZUKO多鶴子はこの言葉でも天才だと痛感しました。


<参考資料>『青山二郎 全文集 上』
       著者:青山二郎
       発行者:菊池明郎
       発行所:(株)筑摩書房