本日午後、標記の研究会が、松本深志高校深志教育会館で行われますので、出かける予定でしたが、親戚に不幸があり、そちらに列席するために欠席します。
今回は、2名の会員の研究発表、東京学芸大学の日高智彦先生の講演があります。
この研究会、軽井沢高校校長時代に会長職を2年間務め、新入会員の勧誘に精を出しました。
本校でも、私が着任して、地歴公民科の先生方には、会員になってもらいました。
本県の高校界地歴公民科の先生方で、未加入の先生方、会員になってくださいね。特に若手の先生方、地歴公民科の教師として非常に役立ちます。歴史系ではない先生方もしかり。
話は変わり、現行のセンター試験の後継で2020年度(現在の中学3年生が受験する)に導入する「大学入学共通テスト」に向け、11月に実施した試行調査の問題と結果の一部を、大学入試センターが、12月4日に公表しました。12月5日の新聞朝刊に詳しく掲載されています。皆さん、ご覧になられたと思います。
試行問題は、大学入試センター ➡ 法人情報 ➡ 大学入学共通テスト(新テスト)について ➡ 試行調査(平成29年11月実施分)の結果速報等について ➡ ※問題、正解表、解答用紙、自己採点用紙はこちら
の順番にクリックしていただくと、試験問題を科目ごとに見ることができます。
私の専門の日本史の冒頭の問題だけ、紹介します。
冊子が、39pもあります。このことから、現在のセンター試験もそうですが、時間内に正確に問題を理解して解答するためには、速読力、読解力が必要となります。
さて、問題です。
まずは表紙
次に最初の問題
上の問題は、リード文を理解できれば、誰でも正解にたどり着くことができると思います。
「参議の藤原行成から順番に意見を述べた」
「定文は天皇に奏上され、申請の諾否が決められた」
この部分が理解できれば、議事の進め方、決定の方法は自ずとわかると思います。
皆さん、正解はわかりましたか。
正解は、「2」ですね。
左大臣が一番上の位であること。
藤原道長が権力を握っていて、すべて自分の思うがままに判断していたと思い込んでしまっていると、間違った答えを示す恐れがありますね。Ⅱーcを誤答とわかるかどうか。
リード文の理解力が必要だと思います。
正答率は、61,6%とありました。
「文字資料から目的に応じた情報を読み取る技能を問う問題」とのことでした。
さらに、出題形式が、「各班の発表資料」とありますように、単に知識の注入を測る授業形式をとっていると、その時点で、大きなハンデを背負うような気がしてなりません。こうした意味でも、「大学入学共通テスト」に向けて、授業改善が必須といえると思います。
今日の研究会、こうした背景もあり、出席したかった研究会でした。
さて、音楽班が、第6回望月児童館ミニコンサートに出演します。本日の10時30分から11時30分という時間帯です。場所は望月小学校近くの望月児童館遊戯室です。
3年生は、センター試験前、最後のマーク模試が本日と明日あります。