九州の自治体などが世界文化遺産登録を目指す「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」の一部で、「軍艦島」として知られる長崎市の端島炭坑跡について、関連の炭坑跡とともに文化審議会が6月中に国指定文化財(史跡)とする答申を出す見通しであることが、31日、分かった。文部科学大臣が答申を受け指定する。国の文化財指定は世界遺産の前提条件で、登録に向けた動きに弾みがつきそうだ。…
遺跡は好きだけど、廃墟には別に興味はない。
軍艦島は僕が小学生の頃までは現役だった。
長崎市出身だけど、軍艦島に関する記憶といえば、高浜の海水浴場に行く時なんかにバスの中から遠くに軍艦島を見つけて喜んでたくらい。
別に遊びに行くところでも社会科見学で行くようなところでもない。
日本で一番人口密度が高いとか、住民は光熱費が全部タダだとか、悲劇の戦艦・土佐に似てるから「軍艦島」だとか、大戦の時に米軍が間違って魚雷を打ち込んだとか(ホンマかいな?)、そんなくらいでしか話題にはならなかった。
閉山になってずっとほったらかされて、ボロボロになった。
何せ無人島。
危険だなんだは一切気にすることなく思う存分ほっとかされたので、廃墟具合はハンパない。
やがて廃墟マニアに注目されて、そのうちレアな観光スポットにまで祭り上げられるようになった。
観光スポットならまだしも、今度は史跡として申請するとのこと。
日本の近代化に貢献した施設であることは承知している(それに付随するストーリーが誇れるものかどうかは別として)。
でも、もし閉山直後から歴史的意義を感じて大切に保存されていたら、いまのような注目を浴びただろうか?
もしくは、譲渡された高島町(当時)が隔離施設なりなんなりとして活用し、きちんと手入れ・補修がされていたら?
ほったらかされて廃墟になったから、変な価値が生まれてしまった。
史跡に指定されて、では当時の状況を復元してきれいにしましょうなんてことは、たぶん誰も望んでない。
望まれているのはボロボロの廃墟のまま保存されること。
難易度はかなり高そうだな。
関係ないけど、戦艦土佐の進水記念湯呑み。母方の親戚に三菱造船関係者がいたらしい。 |