ごはんが好きで日本酒も好きとなれば、それは「米好き」ということになるのかな。
朝からごはんを食うとなぜか腹をこわすので、朝はだいたいパン。
例外として、旅館とかの朝食だと、漬け物だ干物だ佃煮だ海苔だ卵だと「ごはんの友」が山のように出てくるので、旅先では腹痛覚悟で朝からやたらごはんを食べる。
夜は基本的に酒を飲むので、元は同じ米ということでごはんはなし。
だから、たいていはごはんを食うのは昼のみ。
でも、「酒の肴」と「ごはんの友」ってのはけっこう共通点があって、酒の席でも「か~っっ、ごはんほし~っっ!」って身悶えするのはよくあることじゃあないですか?
例えば、とろけそうな生ウニ。
寿司でもいいんだけど、板にのってごそっと出てくるやつなんか、熱々のごはんにぶっかけて少し醤油をたらしてかっこんだら最高だろうな~。
プリプリのツボ鯛。
大根おろしといっしょにごはんかっくらったらたまらんやろな~って、おい、何しっぽの方ばっかりよこしてんだよ。
ツボ鯛ったら頭の後ろと腹の回りでしょうが(他の魚でもおんなじだけどね)。
夕べ食った京風小料理屋の鴨のハムみたいなのも、ちょっとマヨネーズをつけてごはんにのっけて食ったら旨かっただろうな~。
今日の焼鳥屋の白濁水炊き風スープも、雑炊にしたら旨そうだったし。
そんなに言うんなら、ごはん頼んで食べればいいじゃん、という話にもなるのだが、そう簡単にいくもんでもないから世の中難しい。
ごはんを食べると、そこで流れ的にも腹具合的にも宴が終わってしまうのが悲しいんだな。
特例として中華では途中でごはんをはさんでしまうことがある。
先日もお気に入りの四川料理屋に海鮮麻婆豆腐を食いに行ったのだが、こいつがいわゆる甘辛い麻婆豆腐とは違って、イカやアワビの旨味がスープに溶けて、辛さは山椒の辛さでかなり辛いのだが、ごはんにかけて食ったらもう「く~、たまらん」状態。
しかし、つまみの料理を頼みすぎたせいもあって、途中で腹が膨れてギブアップ。
黄金コンビ(海鮮麻婆豆腐とごはん)の残骸を泣く泣くさげてもらった。
だいたい酒ってのもカロリーが高いから、やはりごはんとの両立は難しいのかな。
ああ、ごはんがあれば…というジレンマは、解消されそうにない。
ついでに言っておけば、ちゃんと中華を楽しもうと思ったら、3人以上は必要やね。