熱帯ゆるゆる日記

マレーシアでの期間限定生活日記。
2008年駐在開始、そして2011年 本帰国しました。

マレーシアの歌と詩パントン

2011年07月02日 17時16分14秒 | マレーシア事情(生活の情報です)

マレーシアの伝統的童謡。   Ikan kekek 

幼児から大人まで よく歌う歌です。

踊りは ラインダンス。  みんなで 踊ります。  日本の盆踊りのようなかんじ。

 

 

 

結婚式や イベントのとき  替え歌にして 自由に歌い踊るそうです。

なんども なんども この旋律を繰り返していきます。

 


 

 

 
Ikan kekek mak iloi-iloi
Ikan gelama mak ilai-ilai
Nanti adik mak iloi-iloi
Pulang sama mak ilai-ilai

 

  訳 魚が笑ってる あはは あはは
    ジュエルフィッシュ(ハタハタ)が笑ってる あはは あはは
    きっと 魚の兄弟だ あはは あはは
    いっしょに帰るんだ あはは あはは

 

 

歌詞は いろいろ多種あるそうです。

歌は 「パントン(Pantun)」と呼ばれる形式になっていて
即興でオリジナルの歌詞をつけて歌う楽しみます。

パントンは、15世紀のマラッカ王国時代から脈々と歌い継がれきた4行詩で
マレーの自然や風物、教訓や価値観、愛などが歌われています。

前半2行で謎をかけ、後半2行で気持ちを表現する形で
1行目と3行目、2行目と4行目は
できるだけリズムも合わせ、最後の単語は韻を踏みます。

日本の俳句や短歌、中国の詩に近いような気がします。

やはりアジアの文化は どこか似ています。

 

 

 

 

 

次の歌 Rasa Sayang は とても有名な歌で

日本人学校でも よく歌われます。

 

歌の題名は 「愛しれいるわ」「愛する心」みたいなかんじでしょうか。



    


 

 


 

 

Rasa sayang hey Rasa sayang sayang hey
Hey lihat nona jauh Rasa sayang sayang hey

Buah cempedak di luar pagar
Ambil galah tolong jolokkan
Saya budak baru belajar
Kalau salah, tolong tunjukkan
 

 

(訳)愛する気持ち ずっとあの子を見つめてる
    塀の外のチェンペダックの実
     竿でつついて落としてちょうだい
     私は子供で、学び始めたばかり
     間違えたら教えてちょうだい

 

 

マレーシアに マレーの民衆にも脈々と継がれている歌の伝統文化があります。

「パントン(Pantun)」。
パントンは15世紀のマラッカ王国時代から民衆の間で歌い継がれきた4行詩で、
素朴でいきいきとした口語表現を通じて、マレーの自然、風物、愛、教訓、価値観などが歌われています。

 今日のマレーシアの生活の中にも生きていて、講演やスピーチ、司会者の挨拶などで、古いパントンや自作のパントンが披露される事があるそうです
パントンが入ると、スピーチが格段によくなり、その人の「教養」が感じられるそうです

 

 

Pisang emas dibawa belayar         黄金バナナを持って乗りゃ  
  Masak sebiji di atas peti           バナナは熟れる船の上で
 Hutang emas boleh dibayar          金の借りは返せるが
  Hutang budi dibawa mati            親切の借りは死ぬまで
 
  Ke telok sudah pergi ke Siam sudah  湾へ行った シャムへも行った
    Ke Mekah sahaja saya yang belum  まだ行かぬはメッカだけ
  Berpeluk sudah bercium sudah       抱きもした キスもした
    Bernikah sahaja yang belum        まだしないのは結婚だけ

 

こうしてみると 中国や日本の詩と似ています。

 

 

このパントンが 童謡や歌に表現されているのです。

 


コメント
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