熱帯ゆるゆる日記

マレーシアでの期間限定生活日記。
2008年駐在開始、そして2011年 本帰国しました。

イランART探訪 ~マレーシアにはイラン人が10万人いる!~

2011年07月01日 20時51分03秒 | マレーシア事情(生活の情報です)

お友達のお友達の そのまた友達のイラン人画家たちの展覧会に行きました。

 

さて そのまえに、 

 

 

 

マレーシアには イラン人が 10万人住んでいます。

驚きました。

マレーシアに日本人は 1万人住んでいます。 

駐在も定年後居住者も含めて 1万人で、 これは 日本人の海外居住人口としては、世界でも有数の多さです。

 

ちなみに韓国人は 駐在以外に 英語留学のため増えていて 2万人居ます。

 

しかし イラン人は 10万人!!!!!!!

多民族国家マレーシアのインド系マレーシア人は 約20万人ですが それに迫る人口です。

 

 

実は 日本人の私は 中東ひとくくりに思っていて 町中で中東系の人をみても

どこの国なのか さっぱり わかりませんし、見分けがつかないのでした。

マレーシアで買い物をしていると 多くの中東に人を見かけるのですが どこの国の人かは

まったくわかりませんし、てっきり 旅行者だと思っていました。

この黒い服装が チャードルといって イランの女性のものです。

ホメイニ師が提唱したらしいです。

これに黒い布で顔を覆う人も たくさんいます。

マレーシアでは よく見る光景です。

イランでは 駐在・旅行者の外国人女性も この服装に準じないと いけません。

 

しかし イランでも改革派が出てきて 女性でも 普通の服装に近い人もいるそうです。

 

イランは ここ。

中東では 初の石油開発国。

イランは ペルシャです。

ペルシャは マラッカ海峡の交易で 1400年代から マレーシアと交流があり マレーシアにイスラム教を

もってきたのは イラン・ペルシャです。

 

 

 

日本人からすると 中東は みな イスラム  なのですが

一口に言っても 実は 事情は複雑で、 それゆえ 紛争が絶えないのです。

 

 

イランは アーリア人。 ペルシャ文化です。

紀元前から栄えたアーリア人の末裔ですから 誇り高い民族です。

イスラム教シーア派です。

 

 

周辺の国 サウジアラビア イラク エジプト クェート シリア パレスチナ レバノン リビアは

アラブ人です。

イスラム教の最も重要な予言者・コーランを作ったムハンマドもアラブ人です。

アリババもフセインも アラブです。  そして イスラム教スンナ派です

上の地図の 濃い緑がシーア派  黄緑が スンナ派。

違いは 早く言えば ムハンマドの奥様のあとの子孫の派閥が違う・・・ということです。

もちろん 互いに 仲良くないです。

 

イランは ペルシャのアーリア人で 誇り高く、 シーア派なんですね。

それで アラブとは とても仲が悪く、 アラブが嫌いなんですが、地図で見るとわかるように ほとんどが

アラブなので、少数派といえば 少数派で、イランとしては 難しいわけです。

イランは 今 安定していて、 そんなに危険な国ではありません。

 

 

マレーシアとは友好な外交関係ですが なにしろ イランは 核のことも含めて 少数派で 友好だけど

陰りもあるのです。

 

 

そこは ゆるゆる おおらかなマレーシア。

貿易や工業提携など 同じイスラム国家として 友好的なのです。

 

多民族国家マレーシアは 他民族を受け入れるのは 得意中の得意。

イラン人10万人  暮らすわけですね。

 

10万人と言われてから よく 注意していると いるいるイラン人ぽい集団。

実は 旅行者ではなくて 生活者だったのです。

 

イラン人は 10万というけど あまり 目立っているわけでは ありません。

アンパン・ポイント周辺に固まっているそうです。

アンパンポイントといえば 韓国街ですが ちょうど 道路をへだてて 住み分けています。

 

 

今回 伺った展覧会も アンパンポイントのショップロットの一角です。

この方が 代表というか、展覧会の主たる画家です。

おそらくイラン美術界で それなりのかたのように伺いました。

Asghar yaghoubiさんです。

おだやかな優しいかたで この画廊のなかに アトリエを構えて 製作活動をされています。

10万人もいると 美術活動が 盛んで、 マレーシア国内で 活発に作品を発表しています。

Iranian Art Exibition という イランの画家の大規模な展覧会も あるそうです。

その立派な本をいただきました。

今まで イランの人が こんなんい活発にArt活動をしていたなんて 知りませんでした。

ソファでPCをしているのは 彼の息子さんで マレーシアの大学の学生です。

画廊のカギを開けてくれました。(つまり 来たときは閉まってた)

  

Asghar yaghoubiさんの作品↑

 

いろんなイラン人アーティストの絵が ありました。

 

こちらは 

 Asghar yaghoubiさんの アトリエです。

日光が入って 良い部屋です。

この本は {Art Malaysia} という本で どうも ときどき出ているようで マレーシアのArtシーンの紹介をしています。

この本は ここで 初めて みて びっくりぎょうてんしました。

本屋が好きで しょっちゅう行くのに このような本は みたことがありません。

いったい どこで 売っているのでしょう???

本の中を見ると 展覧会や作家紹介、 画廊の紹介など 充実しています。

マレーシアで そんな活動があったなんて 今まで ぜんぜん 知りませんでした・・・・

 

 

イラン人アーティストは 活発に活動していて、 作品発表も かなりの頻度でしているようです。

考えさせられました・・・・

 

中東の紛争地域の人たちなので 芸術で 主張する意識が強いようです。

 

Asghar yaghoubiさんと、息子さんに イラン料理のお店を聞いて おすすめの店に行くことにしました。

なにしろ10万人いれば レストランだって すごいでしょう。

レストラン紹介の本を見せてくれました。

私は 今まで 中東料理は みな 同じかと思っていたのですが アラブとイランは 違うそうです。

おすすめの Goal という店に行きました。

メニューをみても あまりわからないので 適当に 注文。

ご飯は アラブ料理でよく出るのと同じみたいです。

バターをかけて食べるとおいしいらしいです。

肉はケバブ。  これが くさみがなくて とてもおいしかったです。

黒いスープみたいなのは 青菜と豆と鳥肉で これを ご飯にかけて食べます。

なんと言う料理か???読めないので・・・

これが また 甘くなくて 日本人好みの繊細な味付けです。

これは マレーシア料理とは ま~~~~~~ったく 違います。

ケバブの香辛料も 微妙で 奥深く おいしい!

サラダは 酢のものでした。  酢の嫌いなマレーシアでは 珍しいので 嬉しかったです。

 

イラン料理は 辛くなくて 奥深い多種の香辛料を使い、 やさしい味付けです。

これは 日本人に合っていると思います。

  もっと イラン料理を 探して 食べたい!

 

 

 

驚きの連続 イランアート。

 

 

イラン 中東のことを 勉強したいと思いました。

コメント (2)
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作品 マスジット ジャメ  ~描きかけ~

2011年07月01日 18時10分02秒 | わたしの絵画作品

 

この絵が 下のように 変化しました

手前にブーゲンビリアを 描きこみました。

ほんとうに ここは ブーゲンビリアが 風に揺れているのです。

まるで 額縁みたいにね。

 

 

ここは クアラルンプール発祥の地。

 

 

赤道直下のマレーシアは 日中 真上から太陽が照りつけます。

陰は短く、 ハレーションを起こしたような風景が広がります。

 

それを 表したかったのですが・・・

 

ブーゲンビリアの配置が よくないので まだまだです。

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