熱帯ゆるゆる日記

マレーシアでの期間限定生活日記。
2008年駐在開始、そして2011年 本帰国しました。

ベトナムとマレーシア  ~生垣から~

2011年02月25日 17時52分56秒 | ベトナム・サイゴン旅行

          

 

 

春を目前に 芽吹きの時期を迎えつつある日本。

日本の友人から 寒かった冬が 春の足音なか 去っていくさまとして 生垣や街路樹の便りを聞きました。

春の訪れの証   生垣の新芽は 生活の中の 喜びです

そんなことを 四季のないマレーシアで ふと 思いに浸りました。  

 

 

                     

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マレーシアに生垣はない。

 

 

熱帯のマレーシアは 手入れしないと草や木が生えてジャングル化します。

年中 成長する木々に 人は競争で 手入れするパラドックスです。

中国には 生垣文化があります。
もちろん 日本も  生垣があります。


しかし マレーシア インドネシア には ありません。
マレーシアの原住民は 高床式木造住居に住んで まわりに椰子や果物を植えます。
しかし 隣との間に 塀を設けるとか 垣ねをする習慣はありません。
自給自足できるところには 複雑な社会は形成されず
都市も境界も 存在しません。




東南アジアの多くの国は 近代していくなか  治安の意味で
高い強固な塀をめぐらせます。
これは 治安のためなので 生垣は 作りません。



ベトナムは 生垣文化があります。
フエのほうには 生垣で 村落や家を囲むところが あるほどです。

盆栽や 木々の造形的刈り込みも好きで   街の至る所で 盆栽や 一定の形に刈り込んだ生垣や街路樹をみます。
生垣によくある 赤芽 つげ つつじ つばき 槙 まさき 金木犀
などは 東南アジア( マレーシアにも) あります。
マレーシアは それを 自然の形のまま 育てますが
べトナムは刈り込んで 盆栽や生垣にします




ベトナムは中国文化の影響が濃いことかもしれません




日本もベトナムも中国文化の影響を受けた文明の国です。


そして 東南アジアのすべての国には
中国移民・華僑が 住み 今なお 大きな影響力を発揮しています



なぜ 華僑は ここまでの力を持つのでしょう



シルクロードの先の中東には 華僑は少なく 影響力は強くありません。



マレーシア経済の90%は 人口の25%の華僑が 牛耳っています



日本文化も 中国ナシには 語れません




結局 ベトナムのことも マレーシアのことも 日本のことも
中国を理解しまければ 始まらないような気がします



勉強していきたい課題です。



生垣は マレーシアにはない
ベトナムにはある
日本は さらに 生垣が多い。

 

 

コメント
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