フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

月見

2006-10-07 00:47:47 | Weblog
今日は、中秋の名月 雨っぽかったけど夜になってクリアになった。風が強くて又三郎が来たのかなと思った。風のおかげで雲が散る散る綿菓子のように夜空いっぱいに遊び場を作って飛んでいってしまった。そしたら月が光輪を伴って輝いた。いつもの月ではなく凛として見えた。なんだか空いっぱい独占した気分になって一人だけの月見なんて考えてみれば贅沢なんだね。公園中駆け回って月も風も雲も星も全部独り占め。最高の気分です。
風をどう感じるかって万葉集の488番を使って説明というか講義というかラジオから聞こえてきました。488番ってこの間読んだばかりですから、偶然にせよ自分の興味があるものが取り上げられるのは面白い。
君待つと我が恋をれば我がやどの簾動かし秋の風吹く という額田王の作なんです。秋の風がふわっと吹き簾が動いた気配に愛しい人がきたのかしらなんて想像を掻き立てるいい歌ですね。月の明かりに遠い昔を思いやるフェンネル氏でした。
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