フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

ハゲは効く

2018-01-30 08:15:36 | Weblog

印象派のドガの絵には必ずハゲオヤジが描かれている。バレリーナの景色の中に。そのハゲのおかげでバレリーナが余計に儚く見える。というか純粋性が高まっている。画面の中に不純物を流し込むと全体の純粋性が増す。ということを「ヘンタイ美術館」という本で知った。そう思ってドガの絵を見るとなるほどハゲは効く。これがハゲじゃなかったらそれほどのことはないのかもしれない。当時バレリーナの傍にはハゲオヤジが集まってたのも事実らしいが暗くみすぼらしく描いたり傲慢に描いたりしているから対比として十分その役割を果たしているということか。絵だからいいんだよな。写真じゃこうもいかないだろう。絵の要素としての対比を考えなくてはいけないねとフムフム。見た光景をそのまま描くんじゃなくてという段階に自分も入らねば。と見たまんまを描いてる自分の絵を見ながらつぶやく。昔からみんなあがいて悩んで挑戦してなんだね。その流れは今も変わらない。昔と違って、たくさんの情報があるのに悩んでることは同じだなんて人間の脳って進化してないんだね。脳が進化すれば絵も変わるのかな。それでも絵の観方は変わらないなんてこともあるのかな。脳は進化の部分と置き去りの部分があるからね。絵も二分化されるのかな。オレはエロチシズムの方でいいや。と一枚の絵でいろんなことを考えていられる。ハゲは効く。これが今日のキーワード。

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