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意味を理解することの重要性◆四華花・紙花花(しかばな)?

2010-08-09 19:20:22 | 日記
お盆の季節も近づきました。
写真は、以前おばあちゃんの葬儀で
私が持たされた物体です。


箱の上に竹の棒が4本。そこに紙で
飾りがついています。


葬儀(仏式)で使用する
四華花・紙花花(しかばな)と呼ばれるものです。


ここからいきますね。


◆訳のわからないまま持たされた道具


数年前、おばあちゃんの葬儀が田舎で行われたとき
お寺から火葬場まで葬列を作りました。

葬儀業者から、いきなり
この物体(四華花)を渡されて
『ではこれをもって歩いてください』

といわれて持ちました。


位牌や遺影なら故人をしのぶものですから
分かるのですが、コレは何??

しかもちょっと水木しげる的ゲゲゲ道具


私はわけがわからないものについて
どーしてもそのままにしておけないのです。



◆夏休みの宿題


葬儀が終わってから、どうにもコレが気になって
いろいろ調べました。

まず名前が分からない

夏休みの宿題のようにさんざん悩んで
図書館で葬儀に関する資料を見つけて
ようやく判明しました。


【四華花・紙花花(しかばな)】


お釈迦様が涅槃の際、周囲に咲いていた沙羅双樹の花が
悲しみで白く変化したという故事から、亡くなられた人を
お釈迦様の涅槃になぞらえて追慕する象徴の葬式具

ということが分かりました。



納得するとともに、すこし残念だったのは

『そんな意味がある物体であることを事前に知っていたら』


『この四華花は沙羅双樹が白くなった象徴なんだよ』
『おばあちゃん、これでお釈迦様に導かれて無事に』
『極楽浄土へ旅立ってね!!』

というように
粛然(しゅくぜん)と葬儀に参列できたのにねぇ。


葬儀というのは、そんなに数多く参列することはないので
四華花(しかばな)を持ったり、その意味を知ったりする
ことも多くないでしょう。


◆知っているということの意味



冠婚葬祭など、長い間に慣習として成立した物事の
意味や背景を知ることで、我々は
『文化の連綿性の延長に自分たちがいる』ということに気がつきます。


お盆にお墓参り、というのも日本の文化を体験するいい機会ですよね。

単純にお墓参りをするというのも良いですが
お墓参りというのは、もともとは何なのか。
それが日本の風習としてずっと続いているのはなぜなのか。

夏休みの宿題として調べてみるのもいいかもしれません。


◆行為の形骸化を無くそう。


儀式・行為・慣習というものの意味が理解できると
たとえば私が おばあちゃんの葬儀で悩んだように

コレ(四華花)はいったい何だろう?
ではなくて

私はこういう由来で、四華花を持っているんだよ
心をこめて・・

という『本当に心のこもった行為』として葬儀に参列できたりします。


葬式の話というよりも、お盆のお墓参りでも同様で

『お盆休みだから帰省して、お盆だからお墓参りする』
という外形的な行為はあまり好きではありません。


お盆にはこんな意味があって
お墓参りにはこんな意味があって
だから私はお墓参りをする。

という理由を自分自身で見つけてみましょう。
それが外形的な行為ではなくて
『内発的(自発的)な意味ある行為』ということです。


受動的に無意味にものごとを過ごすのではなく
能動的に意味のある行為・人生・生き方をしませんか。


そのためには物事の意味を理解し
知的に考える習慣をいつでも持ち続けることではないかと
思っています。



ではまた。

知的な向上心に訴える!◆福沢諭吉の方法~学生の励まし方

2010-08-09 10:13:41 | 日記
こんにちは

2010年NHK大河ドラマ『龍馬伝』の影響もあって
幕末がブームになってます。

就活や転職の人たちにも、幕末の龍馬たちのように
『我々が新しい時代をつくるのだ』
という気概があるほうがいいかなと思っています。


就職のためのテクニカルな技術論も必要ですが
私は『時代の方向性』ということを考えて

どういう社会環境であっても生き抜ける
考え方のヒントを書いてみたいなあと思っています♪

ではいきます。


◆砲声に怯える慶應義塾の学生たちに


彰義隊が上野の寛永寺に立てこもって最後の戦いをしていた時、
慶應義塾では普段通りの講義が始まっていました。

彰義隊との戦いの砲声が塾のところまで轟くので
学生は気が気ではありません。
勝敗によっては、自分たちの身辺にも危険が及ぶのですから


福沢諭吉はそういった学生を叱咤激励しました。

福沢諭吉は、このとき単純に
『うろたえるんじゃない!』
『怯えるな!』と叱咤したわけではありません。


◆知的な向上心・誇りに訴える。


昔、オランダがフランスとの戦争に敗れて
オランダ国旗を掲げる領土がなくなってしまったときに

世界中でただ一つ、日本の長崎の出島にだけ
オランダ国旗をなびかせることができた事実から

オランダはそのとき
『だから我々はいまだかって国土が滅びたことはないのだ!』
ということを誇りにしている。

我々がここで洋学を勉強しているということは
オランダが長崎の出島を誇ったように

日本における唯一の場所なのだ。
我々がここにいる限り、
日本は文明国として存在しているという証拠になるのだ。

慶應義塾はいまだかって一日も休業したことはない・・!
だから諸君、うろたえずに勉強するのだ。


(福沢諭吉が自伝で紹介している有名なエピソードです)


◆歴史から学ぼう。


福沢諭吉が教育者として優秀なのは、確固とした信念を
学生たちに伝える時に、単純な精神論を振りかざすだけではなく

学生たちの知的な向上心・誇りというものにアピールする
該博な知識、教養をもって諭した、という部分にあると思います。


福沢は、たまたまオランダの事例を紹介していますが
世界史的な知識・教養というものは
『時代の境目・変わり目』を生き抜こうとするときには
大変参考になります。



その時代に、どのように生き抜いたかで
次の時代がどうなったか?

幸い日本には幕末~明治維新という
イメージしやすい歴史モデルがあります。


◆幕府(藩)に仕官するか、武士から転進するか。


企業就職というのは、幕末に幕府や藩に仕官するようなものかも知れません。
もし幕府や佐幕藩に仕官しようものなら維新後の活躍はどうなるか。

倒幕藩に仕官するなら新政府で活躍できるかもしれません。
また脱藩して事業を起こす人も出てくるかもしれません。

つまり時代の流れを読まないといけないのが
職業選択では大きなポイントになる部分ですよね。


◆未来予測は難しいが、未来は自分で造るもの


私のイメージとしては
ここのブログで発信していることが

『長崎の出島のオランダ国旗』

のようでありたいものだ、と思います。


福沢諭吉には程遠いものですが
彼が砲声の轟きを聞きながら講義していたのが
『ウェーランドの経済書』ということもあり


そもそも私の本職は金融・保険の営業ですから
めざせ福沢諭吉ということで
この調子で書き続けたいと思います。

どこかの文章内容が、誰かの悩みの琴線に触れることを期待して。

どうぞよろしくお願いします♪

『未来予測は難しいが、未来は自分で造るもの』
(P.ドラッカー)

では。