初秋の現人神社.2

神社というのはいつ来ても
心が洗われるような居心地がする。
酒と煩悩まみれの拙者でも
いつでも優しく迎入れてくださる、、
気がする。
ここんとこ部屋に籠って山本周五郎先生
や藤沢周平先生の書物を読み耽っている
せいか邪な煩悩が真っ当に、、ほんの
少しだけ、、、、、なりつつある、、
気もする。

初秋の現人神社.1

よくよく見ると
のっぺらぼうの案山子侍でござった。

秋空に誘われ久しぶりに自転車に跨り
現人神社に向かった。
「いつになったら戦のない世になる
　ことやら」
と、ぶつぶつ呟きながら。
何処からともなく金木犀の薫りが
漂っていたので思いっきり吸い込んだ。

初秋の現人神社.0

「罪なき民を巻き込む戦を即刻やめい！」

と、近所の畑に突如現れた
進撃の巨人侍が仰られた。

「御意！」
と平伏したが傍近の現人神社で祈ること
しか出来ぬ情けない下級徒士の田舎侍で
ござった。