薩摩芋郎 STORY

100の議論より100円の寄付。
人生は100の苦しみ1回の喜び。
SHOCHU IS MY LIFE

カラスの親子

2018-06-07 | Weblog
「昨日、カラスがおってなかったですか?」
先ほど、弊社があるビルに到着し自転車を肩に抱え中に入ろうとした時、背後から
突然話しかけられた。
「あ、はい、、」と応え、振り返ると近所のばあちゃんが立っていた。

昨日、土砂降りの中、いつものように自転車で会社に向かい、ビルに到着後入口
で自転車を抱えようとした時、ふと視線を感じたのでビルの階段を見上げると
踊り場にカラスがいて、私を凝視しているのに気づいた。
ゴキブリやムカデは滅法怖いが鳥類にはなぜか親しみを覚える拙者は、かまわず
自転車を抱え、階段を昇りつつカラスに話しかけた。
「どげんしたとね?雨宿りね?」
すると
「カア〜」
とだけ応え、警戒してだろう、ちょこちょこと階段を一段ずつ後ずさりし昇った。
「あとで逃がしちゃーけん。ちょっと待っとき」
と踊り場に自転車を置き、2階のバーを開け、一旦荷物を置き、踊り場に戻った。
カラスは数段上からじっと私の行動を見ていた。私はかまわず雨で汚れた自転車を
キレイに拭き始めた。拭き終わると事務所に戻り、管理会社に電話し
「烏が不法侵入してますので、対処よろしくお願いします。(笑)」
と伝えた。バーの外ではカラスが「カーカー」と悲しげに啼き続けていた。
ほどなく管理会社の若い衆が二人やってきて、ドタバタしながら段ボールに
カラスを確保し
「子どものカラスみたいですね。近所の公園で逃がしますんで」
「そうですか。よろしくお願いしますねー」

で、先ほどのばあちゃんに無事に捕まえ、公園で放したことを伝えた。
「あーそれはよかった、昨日、小ちゃいカラスが歩道でヨチヨチしてて
親なんでしょうけど、上ですごい悲しげな声でカラスが啼き続けていたので、
警察に電話したら役所に連絡してと言われ・・途方に暮れてしまって・・
そのうちカラスがこのビルにはいったんで、、心配してたんですよ。」
「あーそうなんですね。まだちいちゃくておとなしかったですもんね。
怪我もしてなかったようです。無事に会えてたらいいですね。」

目黒のバカ親による幼児虐待死のニュースを聞き
「この腐れ外道夫婦はカラス以下だな。」
と力なく思った。