セイナルボンジン

時代を逆行する大きなお友達ブログ。宇宙戦艦ヤマトや東映特撮ほか。

ヤマト2199~最終話放映を終えて

2013-09-29 20:56:06 | ヤマト
そんなこんなで、終わっちゃいましたね、ヤマト2199。
劇場で4話分一気に見た時は「ずいぶん展開が忙しいなあ」と
思ったものですが、TVアニメのオンエアとして見ると、
OP,CMが入ったりするので、また印象が違いますね。

超展開も、内容を知って心の準備が出来た状態で見るので
落ち着いて受け入れられる、というか(笑)

ラストのくだりは、ほぼ原作通り。
何度も何度も見て、頭に入っている話ではあるのですが、
やはり佐渡先生と同じタイミングでウルウルしてしまいました。
劇場版よりも、今日のオンエア版の方が綺麗に終わった感じがして、良かったと思います。


個人的に印象に残るのは、25話完全版に出てきた
ザルツ人のメカニック、ヤーブ・スケルジ君でしょうかね。

趣味はプラモ作成…だったらいいな、という私の妄想です。
ヤッタランみたいに。

良かったね藪…ヤマトの中ではパッとしなかったけど、遭難した挙句に拾われた、
フラーケン率いる次元潜航艦の一員として、生き生きしてる姿に感無量。
何ていうか、2199にはいろいろ言いたいこともあるんですけど、
原作で不憫だったキャラクターも愛情を持って描く姿勢、嫌いじゃないわ!

そして、最後に出てきた「完全新作劇場映画 2014年公開」のテロップ。
私は事前情報を入れずに見ていたので、マジでびっくりしました。



スピンオフになるのか、さらばをやるのか、あるいは完全オリジナルの続編になるのかはわかりませんが。
『ヤマト2199』がきちんと受け入れられ、成功を収めた結果としての製作決定は、
ファンとして嬉しいことですね。
ヤマトはまだまだ終わらない!
今後の続報を楽しみにしています。

パシフィック・リム

2013-09-29 00:38:46 | 映画
みんな大好きロン・パールマン。
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パシフィック・リム
2013年、ギレルモ・デル・トロ監督作品

太平洋の奥底にできた次元の裂け目から出現する「怪獣」
迎え撃つのは人類が生み出した巨大人型ロボット「イェーガー」

こいつらがひたすらドツキ合って大破壊絵巻を繰り広げる2時間ちょい…というお話。


いやあ、楽しい映画でした!!
デル・トロ監督は、長編デビューの「クロノス」以来
殆どの作品をチェックしてて、実はすごく好きなんですよ。
彼は日本のアニメ・特撮が大好きと豪語するヲタクであり、
我々にとって、今最も信頼できる映画監督と言えるのではないでしょうか。

ただ、予算があればあるほどチャイルディッシュと言いますか、
中身がスッカラカンになる傾向があるので、今回の超大作もどうなることやら、
ちょっと不安だったのですが。

確かにドラマ性が薄いと言われれば、その通りなんですが、
「40億円かけて、燃えるロボットアニメの最終回を作る」というコンセプトは見事に実現されていました。
燃えるシーンのつるべ打ち、清々しいまでのド直球勝負。
大気圏突入からのゼロ距離ブレストファイヤーで燃えぬ男がいるだろうか、いやいまい。
そりゃ、日本語吹替の役者さんも、アドリブで
「ロケットパァアーンチ!!」
って叫びたくもなろうというものです。

ロボットは全てCGなのですが、トランスフォーマーとは違う、
日本の着ぐるみ特撮に近い重厚感を感じさせるアクションでした。
ちょっと画面が暗くてカメラワークが激しいので、時々何やってるか分からない場面もありましたが…
もし続編があったら、ドピーカンの下でガツンガツンぶつかりあうシーンを是非、やってもらいたいものです。
あとは、脇役ロボにももうちょっと活躍してほしかったかな。
ロシアの「チェルノ・アルファ」とか、武骨なデザインが超かっこよかっただけに勿体ないです。
(無口な旦那とキッツイ嫁さんのコンビは、『ロッキー4』のドラゴ夫妻みたいで素敵でした)

デル・トロ作品の常連である、ロン・パールマンも美味しい役柄で登場します。
出てきた瞬間、映画館で爆笑しましたよ(笑)

ちなみに、本作は字幕と吹替と両方見たのですが、個人的には
吹き替えの方がスムーズにキャラクターに感情移入が出来て良かったと思います。(出演陣も超豪華!)
「技の名前を叫んで繰り出す」熱血度もこちらの方が高かったですし。

字幕は字幕で、英語と怪しい日本語のチャンポンがなかなか愉快で楽しかったです。
日本語が出来るのが、ヒロイン(菊地凜子)、主人公、司令官の3人だけなので、
言葉の切り替えが彼らの心情にリンクしてるという演出は、吹替版では完全にオミットされた要素ですね。
ただ、日本語が怪しすぎて、シリアスなシーンでもちょっと笑えるのはご愛嬌(笑)


映画の最後に
レイ・ハリーハウゼン(特撮映画の父)と、
本多猪四郎(『ゴジラ』の監督)の両名へ謝辞が出たことにも感動しました。
怪獣映画というジャンルへの
敬意と愛情を特盛にした、大変素晴らしい映画だったと思います。
日本男児ならば見るべし。

草の乱

2013-09-20 22:24:19 | 映画
2004年、神山征二郎監督作品。

明治時代。政府が欧米列強に対抗するべく、性急な富国強兵政策を推し進める陰で、多くの農民が生活の基盤を失い、困窮していた。
そんな中、秩父の生糸農家が団結し「困民党」を結成、世直しを求め武装蜂起した…というお話。


日本史の教科書にチラッと出てくる「秩父事件」。
国家の強硬な近代化政策の影に隠された民衆の叫びを正面から描いた、
日本近代史に一石を投じる、意義深い作品です。

もちろん農民の軍ですから、正規の軍隊の武力の前にあっけなく破れてしまうわけですが、
敗北覚悟で、それでも行動せずにいられなかった困民党指導者らの生きざまが印象的でした。

ただ、教科書をそのまま映像化したかのような超真面目な作風なので、普通にエンタメ時代劇と思って見ると確実に気絶しますね。
私は2回、寝オチしました…

そんなお堅い本作、唯一の笑いどころは、序盤と終盤に出てくる、
「明らかにやり過ぎな緒形直人の老けメイク」でしょうか。
レビューを見ると批判的な意見が多かったけれど、
現場の人たちはすごく楽しんでやってたのではないか、と勝手に想像しています(笑)

イカルスの子育て日記

2013-09-16 20:27:40 | ヤマト
ヤマト2199、TVで録画した分を溜めこんでしまったので少しずつ消化中。
初見では呑み込めなかった所も次第に分かってきて、楽しんでます。

『2199』で活躍した声優さんと言えば、大事な役どころを
3つ(藪、ガンツ、アナライザー)も掛け持ちしたチョーさんが印象に残ります。
で、ふと思い出したのですが…

3、4年ほど前に作った『ヤマト』の二次創作ゲームに、チョーさんを
モデルにしたキャラクターを登場させてたんですよ(笑)
『イカルスの子育て日記』という育成ゲームでして、
プレーヤーが真田さんになって、古代守の娘・サーシャを小惑星イカルスで
一年間教育する、という内容でした。(現在は公開終了)


チョーさんの登場シーンはこんな感じ。
様々な惑星の暮らしや社会の仕組みを学ぶ教育番組「たんけんぼくの星」を、
真田さんとサーシャが一緒に見る、というくだりでした。


ヒーロー番組を見て、宇宙刑事にあこがれたサーシャが
真田さんにコンバットスーツをおねだりする、なんてシーンも書きましたな(笑)


ええと、ゲームとしては
「知力」「体力」「気品」という3つのパラメータを伸ばしていき、
最終的にその組み合わせで、サーシャの成長した姿が変わるというものでした。
エンディングは以下の通り。


「知力」真田さんに弟子入りして科学者に。


「体力」格闘少女。
空間騎兵隊の斎藤に弟子入りしようとして、古代守&真田が猛反対。
個人的にお気に入りです。元気なサーシャが好き(笑)


「気品」イスカンダルのプリンセスとして、人々のために尽くす。ダイアナ妃みたいな?


「知力+体力」原作通り、ヤマト乗組員。


「知力+気品」長官の秘書。


「体力+気品」看護師。


「ノーマルエンド」いずれの能力もそこそこ。
加藤四郎らと仲良く青春を満喫。実はこれが一番のグッドエンドかも。

以下はバッドエンド3種。

「女宇宙海賊」
休息ナシの教育で、疲労が一定ラインを超えると、グレて家出します。


「遠く時の輪の接するところで」
知力または気品が0。自分の力で宇宙を旅したい…
とか言って、やっぱり家出。


「サナトリウム」
体力ゼロ。病弱なため、一生、外の世界へは出られないという…
あ、あんまりだ!


…とまあ、ストーリーなぞ無いに等しいのですが、
軽い感じで趣味の小ネタを仕込みつつ、楽しく作りました。
見る分には、男っぽいシリアスな作品の方が好きなのですが、
いざ自分で書こうと思うと、考えすぎちゃって出来ないんですよねえ。

最後に、イベントのイラスト数点。
女の子を可愛く描くのは難しいなあ…



ノワール映画特集(3)冷たい雨に撃て、約束の銃弾を

2013-09-12 23:24:57 | 映画
『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』
2009年 ジョニー・トー監督作品

フランス人の元殺し屋・コステロの
娘夫婦と子供たちが、何者かに襲われる。
コステロは娘の復讐を果たすため、
香港の殺し屋チームと契約を結ぶ。
奇妙な友情に結ばれていくコステロたちだが、
彼は過去の傷により、徐々に記憶を失っていく病を抱えていた。

黒幕によって計画は行き詰まり、
コステロ自身もまた、復讐を忘れ、穏やかな日々に埋没していく。

「本人も忘れてしまった約束に、守る価値なんてあるのか?」
「たとえ彼が忘れても、俺たちは覚えている」

殺し屋たちの運命は?
コステロの復讐の行方は…?

…というお話。
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邦題からしてやり過ぎというか、よくこれだけ設定
盛りこんだよなあ、という感じなんですが、面白かったです。
リアリティよりも、漫画的な様式美の世界が好み。
所々、「大真面目にやってるけど、カッコいいのか、それは?」と
首をひねりたくなる場面もありますが、
それもまた香港映画の味わいということでいいんじゃないでしょうか!

約束に殉じる男たちの姿と、
全てをなくした主人公の選択がとても印象に残りました。

ラストバトルの無双っぷりも含め、
ザックリした男っぽい話が好きな人(笑)なら楽しめる一本だと思います。
ジョニー・トー作品、興味がわいたので
ぼちぼち追いかけて見ようかと思います。

ヤマト2199~第7章!!

2013-09-02 00:33:30 | ヤマト


少し遅くなりましたが、先行上映の「ヤマト2199」最終章、見てきました!
(TVシリーズの23~26話分ですね)

まず感じたのは、出渕監督はじめ、スタッフの皆さんお疲れ様です…!ということ。

戦闘シーンの、緻密かつケレン味たっぷりの迫力、
音楽の素晴らしさなどはいうまでもなく。
オリジナルを愛する人が、ヤマトを愛する人にも、
そうでない人にも楽しんでもらえるよう、一所懸命考えて、
作り上げたことがひしひしと感じられる作品だったと思います。
原作をベースにしつつも、いろいろアレンジやヒネリを入れていて、
一筋縄ではいかない感じ。

正直、情報量が多すぎて整理できていません(笑)

ディテールを詰め込んだアレンジが、果たして全面的に成功だったか?と言われると
賛成は出来かねるかな、と思っていますが。
作り手のチャレンジ精神、サービス精神にまず敬意を表したいと思います。

とりあえず落書きは、ラスボスのアベルト・デスラーさん。

映画『ファントム・オブ・パラダイス』のような、
報われない愛のために破滅する男」(←一応、反転しておきます)
というキャラクターの類型は割と好みなのですが、
イマイチ何がしたいのか分からないのが惜しかったかなあ…
そして、やっぱりパート1のデスラーでやる必要はなかったと思うんだ…


なんだか、『仮面ライダーディケイド』に出てきた
アポロガイストの旦那が脳裏に浮かんで仕方なかったです(笑)

「私は全人類にとって、とても迷惑な存在なのだ!」

とはいえ、退廃的な美形に振り切ったビジュアルと、
山寺宏一の狂気を秘めた悪党演技はインパクト抜群で、大変よろしゅうございました。

山ちゃんって素晴らしい役者さんだと思うのですが、
個人的に、悪役でピンとくるものがあまりなかったんですよ。
今回のデスラーと『エクスペンダブルズ2』のヴァン・ダムは凄く良かったです。グッときたわぁ…

オンエアで25話の完成版を見るのを楽しみにしています!