セイナルボンジン

時代を逆行する大きなお友達ブログ。宇宙戦艦ヤマトや東映特撮ほか。

2012年の思い出② 特撮博物館

2012-12-25 19:02:37 | 特撮
●特撮博物館

東京都現代美術館企画展・『特撮博物館』。
特撮好きとしては行かずばなるまい、と夏休みを利用して、東京に旅行してきました。

エヴァの庵野秀明が館長を務める、昭和のミニチュア特撮へのあふれんばかりの愛情をこめた展示の数々。
非常に見ごたえがあって楽しめました。さほど混んでいたいたわけではないのですが、トータル6時間弱いました(笑)

今回、予習をかねて東宝・円谷作品のDVDをいくつか見ました。
中でも、やはり自分は初代の『ゴジラ』(1954年)が大好きなのです。
10年ほど前に初めて見て、非常に衝撃を受けたのですが、今もその気持ちは変わりません。
終戦から9年後、まだ戦争の記憶が生々しく残っている時代だからこそ生み出された、平和への願いが込められた奇跡の作品だと思っています。
その後の『ゴジラの逆襲』は復興に向けた希望をうたった作品、そのあとは高度経済成長を背景にした明るい娯楽作、という印象ですね。
博物館で現物の「オキシジェン・デストロイヤー」を見たことは一生の思い出です。

ちなみに、ゴジラシリーズで次に好きなのは、北村龍平監督の『ゴジラ FINAL WARS』だったりして。
北村龍平監督作品は何本か見ていますが、どれも中学生が妄想したような、アタマ悪い映画ばっかりですよね(褒め言葉)。
同監督作では、『ALIVE』が好きです。最後に主人公が得る「救い」がいいのです。
『特命戦隊ゴーバスターズ』ファンには、「黒木司令官が熱暴走ブルーバスターばりに大暴れする映画」と言っておけば通じるんじゃなかろうか(笑)

同博物館では、円谷プロの空飛ぶ戦艦『マイティジャック』が大きくフィーチャーされていました。これも、もちろんDVDで予習してから行きましたよ!話自体は自分はあまりハマらなかったのですが、特撮シーンは「うおぉ、これって実写ヤマトじゃん!!」とビックリしました。
海底ドックの注水、海面をぶち割っての発進シーンはやはりロマンですな。テーマ曲もかっこいいです。


特撮博物館で最も面白かったのは、この企画展のために作られた短編映画『巨神兵東京に現る』。ナウシカに出てきた文明を滅ぼしたとされる「火の7日間」をあえてミニチュア特撮で作るという作品。
作品自体も楽しいものでしたが(厨二的な意味で)、やはりメインは、上映会場の後に展示されていたメイキングです。
「え、これってCGじゃなかったんだ!」「へー、こうやってビルを壊してるんだー」などなど、さまざまなトリックや工夫も大変興味深かったのですが、それ以上に、作っているおじさんたちが実に楽しそうに取り組んでいる姿が印象的でした(笑


東京の旅ではこの後、戦隊ヒーローショー・後楽園シアターGロッソを見てきました。
ライブでヒーローを見るのは、人生でこれが2度目。(一度目は、むか~し田舎のスーパーでやってた「機動刑事ジバン」)
いや、感動しましたね。室内シアターならではの、縦横無尽な音響、光の演出に加えて、TVのキャラクターを生かしたサービス満点の掛け合いに、目まぐるしく展開する迫力満点のアクション!最後はダンスでハッピー!
今まで敬遠していたけれど、こんなにイイモノだったとは…今どきのヒーローショー恐るべし。

Gロッソ入場時、出迎えてくれたレッドバスターと握手できて感激しました!顔が小さくてスラッとしてて、かっこよかったなあ。
チビッ子の列に交じって、いい年した自分が握手を求めたら、レッドバスターが思い切りビックリしてたのはたぶん気のせいです!

2012年の思い出① 宇宙戦艦ヤマト2199

2012-12-25 18:47:55 | ヤマト
今年のクリスマスは、1歩も外へ出ず衝動買いしたDVD-BOX『忍風カムイ外伝』を満喫しておりました!

と、気づけばブログもうっかり1年間放置していました。
2012年は、特撮好きとして、そしてヤマト好きとして大いに充実した一年でした。
ちょいと振り返ってみたいと思います!!

●『宇宙戦艦ヤマト2199』
やはりこれでしょう…
ヤマトファンなら誰もが皆夢見ていた、「ヤマトの1作目をTVシリーズとして、今の映像技術でリメイクしてくんないかな」をガチで実現させてしまったこれ。
40年もの期間を経て、ヤマトファンそれぞれの中に「俺ヤマト像」がある中、まさに「火中の栗を拾う」無謀な企画に挑んだ製作スタッフにまずは賛辞を送りたい。
それも、オリジナルをなぞる懐古ファンへのサービス作でなく(それは既にPSのゲームでやっていますしね)、2012年現在に勝負する新たな作品として作った潔さに驚き、感銘を受けた次第です。

ええ、欠かさずイベント上映には足を運んでいますよ。(行ける距離に住んでてよかった!)グッズ売り場で大人買いして、係のお姉さんにドン引きされていますよ。

話としては、当初は情報量の多さにクラクラしたんですが、第三章まで進んだ現在、大いに楽しんでいます。
14万8000光年が変更になったのは未だに慣れませんが(笑)
派手なバトルも大興奮ですし、第三章のSFオムニバス的な話も非常に心惹かれます。女性クルーも多くて華やかですしね。
多くのヤマトファンが妄想してきたヤマト像の最大公約数を狙っている=「ファンが見たかった」燃える映像が多く見られるのは幸せなことだと思っています。
しいて言えば、やっぱりヤマトが強すぎて、オリジナルほどの「苦境からの大逆転」のカタルシスが得られないのが不満かな?

登場キャラクターで気になるのは、やっぱり真田さんですかねぇ。
大塚芳忠ボイスの真田さんに、尋常じゃないエロスを感じてドキドキしますよ。
無機質でありながら、非常に繊細な性格なのがよく描かれていますよね。
スウェット着て寝転がったり、文庫本読みながらご飯食べてたり、そんな日常的な描写も新鮮。あの宇宙要塞の話がどういう形で出てくるか、期待しすぎはよくないとわかってはいても、やはり楽しみなのです。
天国の青野さんも、喜んでくださっているといいなあ…

沖田艦長は安定のかっこよさ。もう一生ついていきます。