セイナルボンジン

時代を逆行する大きなお友達ブログ。宇宙戦艦ヤマトや東映特撮ほか。

颯爽登場!!

2006-06-26 00:27:58 | 落書き
「姓は丹下、名は左膳!」

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暇な時間はもっぱら読書してました。
漫画本はカサの割りにすぐ読み終わってしまうので、長距離移動のときは活字の本を読みまくるのが、ここ数年の自分ルールです。

100円ショップで買った、梶井基次郎や2分間ミステリーなどもそれなりに面白かったですが、今回自分的に一番ヒットだった本が
『颯爽登場!第一話 時代小説ヒーロー初見参』
という、時代小説の第一話だけをセレクトした作品集。
丹下左膳や雪之丞変化、旗本退屈男など、名前は知っていても原作に触れたことはない作品を、作品解説とあわせて読めるお得な一冊です。

収録されている一番新しい作品(桃太郎侍)でも昭和14年、『大菩薩峠』に至っては大正2年と物凄く古い作品ばかりなので、正直面白いかどうかは未知数のまま勢いで購入したのですが、とても面白く読めました。

平易かつ確かな文章力、テンポよく展開されるストーリー、そして個性を持ったキャラクター達の生き生きとした掛け合いといった、エンターテイメントの基本は今も昔もさほど変わらないんですね。
いやはや、いい勉強になりました。

『大菩薩峠』のような100年近く前の作品で、こんなにぐいぐいひきつけられるとは思いませんでした。やるなあ、中里介山。
あと、原作の桃太郎侍が「ひとーつ、人の生血をすすり、ふたーつ、不埒な悪行三昧・・・」とは言わず、峰打ちメインの平和主義者、フルネーム(本名ではないが)は「鬼退治桃太郎」と素晴らしく適当なのも、非常に新鮮でした。

ダイ・アナザー・デイ

2006-06-20 00:20:32 | 映画
007悪役列伝その20『ダイ・アナザー・デイ』
ショッカーもびっくりの変身を遂げる改造人間、グスタフ。

無茶な展開、ありえない超兵器、全てを力技で押し切るイケイケな一本。
歴代007作品へのオマージュもそこかしこにあり、サービス満点の楽しい作品でした。

一応現時点での全作コンプリートです。地味におめでとう、自分。

ワールド・イズ・ノット・イナフ

2006-06-11 23:00:01 | 映画
007悪役列伝その19『ワールドイズノットイナフ』

脳内に残った銃弾のせいで、痛みを感じなくなっている超人・レナード。
ソフィー・マルソーに押されてちょっと影が薄くなってましたが、シリーズ伝統の無駄に濃い敵キャラとして印象に残ります。

悪党に「ともに世界を握ろう」と持ちかけられて、「世界じゃ不足さ、欲深いのでね」とうそぶくボンド氏がクールで好きです。

トゥモローネバーダイ

2006-06-09 00:40:01 | 映画
007悪役列伝その18『トゥモローネバーダイ』より、
悪役のメディア王・カーヴァーさん。

自らの利益のため、情報操作で国家間の戦争を引き起こすという、なんとも現実的な悪党でした。

でっかいドリルの秘密兵器には、ロマンを感じます!

ダークファンタジー

2006-06-05 00:37:55 | 特撮
007悪役列伝その17『ゴールデンアイ』
敵のアレックは、元MI6の同僚にして
テロ組織「ヤヌス」の首領、という設定。
二面性を持つ神のモチーフが生きてて、格好良かったです。

ブロスナンボンドまで来ましたね。もう一息。

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『ウルトラQ dark fantasy』を見ました。

本家『ウルトラQ』が好きなので、このリメイク版も興味津々で鑑賞したのですが・・・
まだ最初の5話を見た段階ですが、現代的で、本家とは大分方向性が違う印象を受けました。怪獣や宇宙人はあまり姿を見せず、日常の中の「小さな食い違い」の先に真っ暗なひずみが顔を覗かせる、というテーマです。
本家に比べると非常に規模が小さな話ばかりで、『マンモスフラワー』や『2020年の挑戦』のような豊かなイマジネーションはないなぁ、という印象でした。これはこれで、愛すべき『小品』ではありますが。

シリーズをちょっと先取りして、日本が誇るウルトラカルト監督、実相寺昭雄監督作2本も鑑賞しました。実相寺監督は10年ほど前に『ウルトラQ ザ・ムービー 星の伝説』という劇場版を撮っていて、正直意味不明でしたが、今回もかなり意味不明^^; 幻想・闇・退廃美のビジュアルセンスは相変わらず冴えてましたが。
この人に、作品を好きに撮らせたら常人には理解できないものしかできないんだろうなあ…ある程度制約の大きい作品のほうが、後世に残る作品になっているような気がします。

出演者は、深夜のテレ東番組にしてはかなり豪華。
本家の「一の谷博士」にあたる「渡来教授」を演じるのが草刈正雄で、変人教授っぷりを発揮していて良かったです。
ナレーションの佐野史郎もノリノリなんだろうなぁというのが伝わってきます(笑)
気が向いたら、またチョコチョコ見てみようかな、と思うシリーズでした。