「パピvヨンv もっと愛をこめて!!」
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久しぶりにジャンプマンガの話を。
和月伸宏作『武装錬金(ブソウレンキン)』10巻(完結)が出たので買いました。
(イラストはライバルの”パピヨン”)
友情、努力、勝利の少年誌の王道を行った、ジュブナイル系バトルアクションマンガ・・・のはずが、脇役の強烈な個性で本来のターゲットとは全然違うところで人気爆発。
週刊での連載は打ち切られましたが、さらに3本の読みきりが描かれ、無事完結しました。
連載中には王道を狙いすぎて煮えきらないような感はありましたが、ラストはきっちり大団円だったので、個人的には結構満足です。読者・作者双方の「愛」を感じる稀有なマンガでした。
こんな爽やか完結単行本に、とんでもなく黒い読みきり作品も同時収録されてたのが笑えました。こちらは、主人公が自己チューモンスター、ヒロインがネクロフィリア(死体愛好家)の悪者に両足切断されて恨みと怒りにさいなまれているという凄い設定。
和月先生の「異形愛」が溢れまくりの新境地です。単行本3~4巻くらいの長さで、更に濃ゆい連載作品として読んでみたいと思いました。
・・・ネタがネタだけに、週刊ジャンプじゃ難しそうですが(笑)