セイナルボンジン

時代を逆行する大きなお友達ブログ。宇宙戦艦ヤマトや東映特撮ほか。

グリマさん

2011-02-23 21:22:37 | 映画
えーと、『ロード・オブ・ザ・リング』より、ブラッド・ドゥーリフ演じる「蛇の舌グリマ」さん。古い絵で恐縮です。古い記事を整理してたら、失敗して一番前に来てしまいました。なつい!

ブラッド・ドゥーリフといえば、「カッコーの巣の上で」で繊細な入院患者を演じてオスカー候補になった演技派。
でも、世間的には殺人人形大暴れ映画「チャイルド・プレイ」シリーズのチャッキー人形(声)役が有名なのかなあ。私はアレを観て、ドゥーリフ氏のあまりの迫力に半泣きになり、「ホラー映画は二度と字幕じゃ観ねえよ!!」と決意した18歳の夏でありましたよ。

『エイリアン4』の、化け物に歪んだ愛情を抱くマッドサイエンティストや、『デスマシーン』でゲーム感覚で殺人マシンを暴れさせるアナーキーな技術者役とか、とかくサイコな役のイメージが強いです。
グリマ役は、そんな中でも深みのある、集大成キャラという感じですね!

最近は年をとっていい感じに枯れてきてるので、サイコとは違った役柄を演じているのも観てみたいなあ。

ヤマトジャージ!!

2011-02-16 22:14:03 | ヤマト
アマゾンに注文していた、ヤマトジャージ(真田モデル)が届きました!!



袋に入った所はいかにも「ジャージ」って感じでしたが、いやー、実際袖を通すとテンション上がりますわー!!
Mサイズですが、自分にはちょっと大きいです。予想はしてたけど。
まあ、運動用じゃないので気にしません!

自分で写メ撮ってみて、意外とアニメのイメージに近いことにビックリ。
ファスナーは、上下どちらからでも開けられる仕様です。

実写版の衣装も着てみたいんですよねえ。オリジナルのラインを残しつつ、特撮モノらしいレザーの質感や切り返しのディテールがカッコよかったです。

八つ墓村

2011-02-15 00:22:32 | 映画
1977年の映画『八つ墓村』で、32人殺しの多治見要蔵役を演じた、山崎努。
ベテランの名優も、若い時は色々チャレンジしていたのですねえ。

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『SPACE BATTLE SHIP ヤマト』で興味を持った俳優を見てみるその4。
沖田艦長を演じた山崎努の出演作、『八つ墓村』(1977年)を見ました。
作品を選ぶのに「極力ヤマトと違う役柄」という縛りをつけていたら、ここまで真田さん以外、全員殺人犯になってて笑いましたwww

大地主の跡取りとして村に呼び戻された青年(ショーケン、若ッ!)の周りで、奇怪な連続殺人が起こる。その背後には、村に伝わる落武者伝説と、青年の父親が28年前に起こした惨劇があった…というお話。


凍り付いて画面を凝視する以外、為す術のない2時間でした・・・

自分が「金田一」に抱くイメージとして、「舞台背景はホラー、本筋はあくまでクールなミステリ」というのがあったんですが、この映画はガチのホラーでした。
チョンパされた田中邦衛の生首が、ピューンと飛んで行って村人の腕に噛み付くあたりで、私はもうどうしたらいいのかわからず途方に暮れました…(お化け苦手)

山崎努演じる最凶の殺人鬼・多治見要蔵が、白塗りメイクに懐中電灯をくっつけ、凶器を手に満開の桜の下を疾走する場面は、強烈なインパクトをもって本作のメインビジュアルとなっています。事件の本筋とは関係ないのに!
大虐殺以外の振る舞い一つ一つをとっても、一滴の赤い血も流れていないんだろうなぁという見事なモンスターっぷりです。台詞を一言も喋らないのが余計不気味。だめだコイツ人間じゃねえ!!

個人的に、この映画で一番気に入ったのは、渥美清が演じる金田一耕助でした。
昔の「金田一」は全部石坂浩二がやってるもんだと思ってたら、この映画では寅さんでビックリですよ。
麦藁帽子をかぶり、その辺の農家のおじさんみたいな顔をしてひょっこり現れるのですが…嫌味のない、庶民的なインテリジェンスに癒されます。他が怖すぎるだけに。寅さんとは全く違う、キレモノのキャラクターを好演してました。


日本映画史に残るホラーミステリの大ヒット作として、自分としては、お金をかけて観る価値はあったと思います。
今度見るときは、絶対夜中に一人で見ないようにします(笑)

39 刑法第三十九条

2011-02-10 21:13:07 | 映画
堤真一。
描いてみた限りでは、どこか植物的な雰囲気のある二枚目という印象。

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『SPACE BATTLE SHIP ヤマト』で興味を持った俳優の出演作を見てみるその3。
古代守を演じた堤真一の出演作、『39 刑法第三十九条』を見ました。選んだ理由は、私の愛する社会派ミステリー『怪奇大作戦』の封印エピソード、『狂鬼人間』と似ていそうだと思ったからです。

刑法第39条とは「心身喪失者の犯罪は罪に問われない」というもので、堤真一は二重人格(心神喪失)と診断された、殺人事件の被告人の役。彼の詐病を疑う精神鑑定人との、真実を巡るサスペンスです。

お話は、『怪奇大作戦』が30分でやったことを、2時間かけてリアルに描いた感じです。似ててビックリした。
裁かれることのない悪に対するやり場のない怒りと悲しみ、法と社会の矛盾がテーマ。
冒頭から、世界が歪んだような異常なテンション、全編に緊迫感があふれ、徐々に隠された真実が明らかになっていきます。ひたすら沈鬱な、救いのないお話でした。
二転三転する法廷劇に、ストーリーを彩る個性派俳優達と、見所もたくさんあります。

当初の目的だった堤真一は、抑えた中にも激しい思いが渦巻いている複雑な役柄だったのですが、よかったです。序盤の凶悪な人格が出てくるシーンで、私はビビりすぎて、イモの皮むきでできたばかりの切り傷を、体重かけてガッツリ広げてしまいましたwwwいたいwww

「いい映画見たわ!」と素直に思える作品でした。
同時に、今から40年以上も前に、同じテーマを真っ向から描いた『怪奇大作戦』の素晴らしさも再認識する次第です。

SBヤマト・しばしのお別れ

2011-02-06 00:47:45 | ヤマト
週末は映画『ザ・タウン』を見に行こうかと思ったら、出張先の街では上映していないことが判明しました。
でも折角ですから、上映終了前のお別れにと『SPACE BATTLE SHIP ヤマト』をまた見てきました。

通算5回目なので飽きるかな?と心配していましたが、最後まで熱く、楽しく見ることができました。もっとも、今回の『SBヤマト』については、自分の判断基準がだいぶおかしくなっていることは理解していますw

見るたびに結構、いろんな発見があるものです。
今回は、改めて「山崎努がイイ男だなあ!」と思いました。最初はアニメの力強さよりも、「悲壮感」や「耐える」イメージが強い沖田艦長で戸惑ったのですが、見慣れたらカッコいいなあと思うようになりました。古代が艦長代理となり、指揮官として苦悩するようになってからの接し方に、人間的な深さを感じますよ。

あとは、島がシーンによって、やたらふっくらしてたりそうでなかったりしたのが気になったんですけど気のせいですかw
島といえば結婚指輪がまぶしかったのですが、奥さんはもう亡くなっている、という解釈でいいのかしら?息子と通信する時にいた女性が奥さんかと思っていたけれど、「ほら、パパよ」と子供を促した後、軽く一礼して後ろにずっと立っているだけで、どう見ても「奥さん」って感じじゃないんですよねぇ。

自分のことでは、毎回チケット売り場のお姉さんに、「スペースバトルシップヤマトください」と言えず、5回とも全て「宇宙戦艦ヤマトください」と頼んでいたことに気づきました。「ヤマトください」ではなく、必ず「宇宙戦艦ヤマトください」なんですよ。ふしぎ!

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私は、世代的には70年代のヤマトブームとは完全にズレています。10数年前に『ヤマト』と出会い、魅力にハマるものの、周囲には誰一人ヤマトを知る人間はおらず、世間的にもSFアニメと言えばガンダムが幅を効かせるという風潮の中、悶々とヤマトファンをしてきました。
今回、大好きな『ヤマト』が実写という形で、最新の技術と、情熱のこもった「熱い」映画となって大画面で堪能でき、本当に嬉しいです。多少のツッコミ所も吹っ飛ぶというものです。生きてて良かったと思いましたよ、いやマジで。

正直、実際見るまでは実写版に懐疑的で、事前のPR番組も見ず、情報収集もほとんどしていませんでした。これだけ大ハマリしたあとで、やっぱりチェックしとくんだった!!と後悔する今日この頃。DVDの特典映像に期待します…

ありがとうSBヤマト。DVD発売まで、しばしのお別れですね。

深紅

2011-02-04 00:36:21 | 映画
緒形直人。
全国のヤマトファンが「 ズコー!! ヽ(・ω・)/ 」ってなった一言。
大勢のヤマトオタクがチェック入れてる番組に出て、何てこと言うんだ(笑)

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『SPACE BATTLE SHIP ヤマト』で興味を持った俳優を見てみるその2。島大介を演じた緒形直人の出演作『深紅』を見ました。

8年前の殺人事件の被害者の娘(内山理名)と、犯人の娘(水川あさみ)、それぞれ辛い人生を歩んできた2人が出会い、新たな犯罪が生まれる…というお話。
2人が互いに惹かれあいつつも、相手の幸せな面を見て憎悪を抱く、緊迫感ある心理サスペンスが前半の見所。後半は、娘たちの犯す罪と、8年前の事件の真相が、交互にリンクする形で描かれていきます。

緒形直人は、8年前に一家4人を惨殺した犯人役。この俳優を見るという目的としては実に微妙なチョイスですが、いや~、いい役者さんだねぇナオト!!と感動しました。

妻を亡くし、男手ひとつで娘を育てる善良な男が、残虐極まりない犯罪を犯す過程がとても生々しく、文字通り鬼気迫る演技です。
小日向文世(憎たらしいんだ、これがw)によって莫大な負債を負わされ、静かに、徐々に精神が壊れていく姿にゾッとします。騙されていたことを知って遂にブチ切れた時、そして幼い子供二人を手にかけたくだりは、心底恐ろしいと思いました。
心神耗弱を否定し、怒りと恨みを抱えたまま死刑を迎える覚悟とともに、犯行後、真っ赤な血の海にへたり込み、かすれた声で娘に詫びるラストがあまりにも悲しい。

過去編クライマックスまでのテンションが非常に高く、きれいにまとまった分、現代の娘たちのラストは少々インパクトに欠ける終わり方だったかな、とは思いますが、さわやかで救いのある結末でよかったと思います。
内山理名の少女時代を演じたのは、ブレイクする少し前の堀北真希。美少女ですなあ。既に大物の風格が漂っていて、こちらも一見の価値があります。