セイナルボンジン

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パシフィック・リム

2013-09-29 00:38:46 | 映画
みんな大好きロン・パールマン。
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パシフィック・リム
2013年、ギレルモ・デル・トロ監督作品

太平洋の奥底にできた次元の裂け目から出現する「怪獣」
迎え撃つのは人類が生み出した巨大人型ロボット「イェーガー」

こいつらがひたすらドツキ合って大破壊絵巻を繰り広げる2時間ちょい…というお話。


いやあ、楽しい映画でした!!
デル・トロ監督は、長編デビューの「クロノス」以来
殆どの作品をチェックしてて、実はすごく好きなんですよ。
彼は日本のアニメ・特撮が大好きと豪語するヲタクであり、
我々にとって、今最も信頼できる映画監督と言えるのではないでしょうか。

ただ、予算があればあるほどチャイルディッシュと言いますか、
中身がスッカラカンになる傾向があるので、今回の超大作もどうなることやら、
ちょっと不安だったのですが。

確かにドラマ性が薄いと言われれば、その通りなんですが、
「40億円かけて、燃えるロボットアニメの最終回を作る」というコンセプトは見事に実現されていました。
燃えるシーンのつるべ打ち、清々しいまでのド直球勝負。
大気圏突入からのゼロ距離ブレストファイヤーで燃えぬ男がいるだろうか、いやいまい。
そりゃ、日本語吹替の役者さんも、アドリブで
「ロケットパァアーンチ!!」
って叫びたくもなろうというものです。

ロボットは全てCGなのですが、トランスフォーマーとは違う、
日本の着ぐるみ特撮に近い重厚感を感じさせるアクションでした。
ちょっと画面が暗くてカメラワークが激しいので、時々何やってるか分からない場面もありましたが…
もし続編があったら、ドピーカンの下でガツンガツンぶつかりあうシーンを是非、やってもらいたいものです。
あとは、脇役ロボにももうちょっと活躍してほしかったかな。
ロシアの「チェルノ・アルファ」とか、武骨なデザインが超かっこよかっただけに勿体ないです。
(無口な旦那とキッツイ嫁さんのコンビは、『ロッキー4』のドラゴ夫妻みたいで素敵でした)

デル・トロ作品の常連である、ロン・パールマンも美味しい役柄で登場します。
出てきた瞬間、映画館で爆笑しましたよ(笑)

ちなみに、本作は字幕と吹替と両方見たのですが、個人的には
吹き替えの方がスムーズにキャラクターに感情移入が出来て良かったと思います。(出演陣も超豪華!)
「技の名前を叫んで繰り出す」熱血度もこちらの方が高かったですし。

字幕は字幕で、英語と怪しい日本語のチャンポンがなかなか愉快で楽しかったです。
日本語が出来るのが、ヒロイン(菊地凜子)、主人公、司令官の3人だけなので、
言葉の切り替えが彼らの心情にリンクしてるという演出は、吹替版では完全にオミットされた要素ですね。
ただ、日本語が怪しすぎて、シリアスなシーンでもちょっと笑えるのはご愛嬌(笑)


映画の最後に
レイ・ハリーハウゼン(特撮映画の父)と、
本多猪四郎(『ゴジラ』の監督)の両名へ謝辞が出たことにも感動しました。
怪獣映画というジャンルへの
敬意と愛情を特盛にした、大変素晴らしい映画だったと思います。
日本男児ならば見るべし。

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