出版屋の仕事

知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。

直納(取引のない取次編)

2006年04月19日 | 注文納品
以前、書店から「直接送ってくれ」と注文があって、その伝票の処理でちょっとだけ面倒だったことがあった。(例によって日販である)

今回は、普通ならTRCかトーハンから来る注文が太洋社から来て、そこに製本所から直接搬入してもらった。で、またまた仮伝票の処理。(今回はトーハンである)

ちなみに見本納品のときに、トーハンの図書館担当の人に事情を報告に行ったら、怒られるまでいかないが、やはりちょっと嫌そうだった。予想していた通り、「今度からこっちに新刊案内してください」と言われた。TRCへの案内はメールでできるから楽なんだが、後が面倒ならトーハンを訪問するかとも思う。ただ、太洋社ともお付き合いしたいので、悩むところである。

日販であちこち対応が違ったので、前もってトーハンにはたずねておこうと思っていた。が、どうも最近午後忙しいことが多くて、午前中の書籍仕入部に電話する気にはなれず、本日搬入のついでにでかけていった。普段はトーハン→日販というルートなんだが、仕入部まで行かなきゃなんなくても昼過ぎになるように念のため日販から回った。

トーハンで注文納品を終わらせて、はんこを押してくれるお兄さんの顔を見て、ふと前にも「通常の注文納品じゃない伝票」を受け取ってもらったことを思い出した。確か、ブックライナーの在庫を年度変わりに伝票切り替えするとか何とか。納品伝票と返品伝票の両方を持ってく、というようなことだった。

本日もお兄さんにきいてみると、OKだという。

が、「あれ、これ委託ですか?」ときかれた。ポンポンポンと手早くハンコを押しながら、それでもちゃんとチェックしてくれてたってことだ。TRCの注文はいつも委託扱いなのでそのまま委託にしてしまったんだが、仮伝票が注文じゃないってことがありえないのか、よくわからない。

うちとしては、歩戻しがないから注文納品にするに越したことはない。が、届けた先で委託なのにこっちで注文にしたって、後で返本のお伺いFAXか何かが来て面倒なだけなので、委託にしておいた。

お兄さんはすぐにどこかの部署へ連絡してくれたが、担当がみつからないとのことで、「とりあえずそのまま受け取ります」と言ってくれた。

で、先ほど連絡があって、結局太洋社に確認をしてどうのこうの…ということになった。逆に面倒をかけてしまったというわけである。それにしても、サラリーマンには「相手がいいって言うんだし、こっちにお得(歩戻しが入る)なんだからよしとしよう」という思考回路はないのか? そりゃ微々たるもんだが。

で、前回と同じく面倒は面倒だったんだが、面倒具合が違う。やっぱり日販には「なぜ??」ということが多い。

おまけに(仮伝とは関係ないんだが)、本日の日販の返本、共同返本になる前の伝票がついてきていたが、いったいどうしたっていうんだろう?