小さな幸せ

小さな幸せの見つけ方感じ方の達人をめざして!

自転車とラブレター

2006-11-29 22:29:49 | 小さな気付き

 

あったかいんですね。

また、思い出したように、むくげが2つ咲きました。

 

         

 

毎日、ぼ~と過ごしています。

これじゃあいけない。かわらなくっちゃ!

何か始めなくては!

秋の文化教室で何か勉強しよう!

好きなものじゃないと続かないし、仕事の関係もあるし・・・。

消去法でいったら、最後に残ったのが文章講座。

10月から、週一で通うことにしました。

これが、毎週、テーマを与えられて、1000字の作文の宿題がでます。

翌週、先生の添削された原稿用紙がかえってきます。

今日はその文章教室の日。

ちょこっとだけほめられました。

すごく嬉しかったので、その作文をここで・・・。

1000字で長いし、つまらんかもしれんよ。

でも読んでくれると嬉しいな~!!!

いきま~す。あ、ちなみテーマは「自転車」

 

     自転車とラブレター

 

 「今日、お昼休みに廊下ですれ違いました。私に気付いてくれたでしょうか・・・・」

これは私の書いたラブレターです。

 

 私の高校までの通学は自転車でした。

行きは、30分。

ぎりぎりに家を出るので、一心不乱にペダルをこぎます。

問題は帰り。上り坂ということもあり、優に50分はかかります。

 

 自転車をこぎながら、色んなことを考えます。

思春期の女の子のことです。

想うはあこがれの君。

出す勇気もない手紙を頭の中の便箋に書き連ねます。

「あなたの笑顔、とってもさわやかです」だの

「あなたのグランドを走る姿が素敵です」だの。

最後に

「そんなあなたが好きです」というシメがくる頃には、家の灯りがすぐそこに見えています。

暑い日も寒い日も、帰りの自転車の上でのラブレターの推敲は続きます。

 

 ひょうたんから駒。願えば叶うといいます。

私は、このあこがれの君とつきあうことになったのです。

出せないでいた手紙も、ちゃんと可愛らしい便箋に書かれるようになりました。

便箋とおそろいの封筒が、毎日、毎日、彼のくつ箱や彼の家の郵便受けに届きます。

 

 月日は流れ、私の通学手段が自転車からバスに変わりました。

バスでは友達と一緒だったので、おしゃべりに夢中。

手紙の下書きをすることもなく、いつしか手紙も出さなくなっていました。

それが原因というわけでもないのですが、彼とのおつきあいもフェードアウト・・・・。

 

 その後、就職、結婚、子育て。

ずっと手紙さえ書くことのない日々を過ごしてきました。

ある日、幼なじみから季節の便りが届きました。

久しく眠っていたものがパチッと目覚めました。

また手紙を書き始めたのです。

推敲する場所が、自転車の上から、台所の流しの前に変わりはしましたが。

 

 子供の頃は文章を書くのは苦手。

作文でほめられたこともありません。

感想文で賞をとったこともありません。

今、文章を書くことが好きと思えるのも、あの自転車通学の間、退屈しのぎに書いていたラブレターのおかげかも?

 

 先日、あこがれの君だった彼のお母さんが

「うちの息子に手紙を沢山くれた女の子は今どうしてるかしら」

と言っていたと人伝えに聞きました。

「はい、元気にしております。

あなたの息子さんのおかげで、文章好きなおばさんになっています」

あの彼も今は、一家の大黒柱として頑張っているそうです。

 

 

長い文章、最後までおつきあいくださってありがとうございました。

おそまつさまでした。

 

今日の私の小さな幸せ

 

CDのギフト券、サプライズなプレゼント!

本日、発売、一青 窈のベストアルバム買っちゃいました。

ありがとうね~。


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22 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
青春時代 (ひとり)
2006-11-29 23:39:08
「出すあてのないラブレター」なんてありましたね。
ひとりは中学を転校した時から、彼女と高2まで3年間文通していました。
隣の市ですから逢おうと思えば1時間もかかりません。でも、手紙のやり取りが楽しかったです。
高校に入ると逢うことも少なくなり、その内に手紙も途切れました。
お互いに好きな人がいたからかな。彼女には聞いていないけど何となくそんな感じがありましたね。

tamiさんの高校時代の思い出。ひとりとは随分と違いますが、よく分かる気がしますよ。
ひとりは思いはすぐに伝える人間ですが、思い悩んだ相手もいました。
夏休みに学校に呼び出して告げたら「ごめんね。彼氏がいます」って言われて諦めたら、友人たちから「彼氏がいても関係ない」って言われ、それからは「付き合って」とは言わずに直接誘うことにしました。
モットーは「女性を誘わないのは失礼にあたる」かな(笑
返信する
1000へ~です (tami)
2006-11-29 23:57:20
ひとりさん

ひとりさんが3年間も文通ですか?
へ~。
学ラン、長いのや短いのを着てたんですよね。(笑)

「女性は誘わないと失礼にあたる」
がモットー!
いいですね。いい男に誘われて悪い気がする女性はいないと思います。
ひとりさんは勿論いい男ですよね、きっと!

文通が楽しかったなんて、ひとりさん、ロマンチストだわ。
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幸せの一ページですね (ちょっと一休み)
2006-11-30 01:43:19
 こんばんは
 懐かしの青春の一頁。堤防沿いの一本道を自転車に乗って「憧れの君」に語りかけるtamiさん。
 夕陽に映えた自転車の影が長く延び、キラキラと輝く少女の姿が幸せそのもの・・・な~んて、勝手に想像できてしまいますね。(笑)
 自転車通学、グランド、便箋、手紙、くつ箱・・どれもこれも、みな青春の宝物のような風景ですね。
 いや~まいりました。(笑)
 でも、こういう思い出話は大好きですね。 
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手紙 (g)
2006-11-30 06:40:25
わたしもよく手紙を書きました。毎日毎日5通は書きました、これは仕事ですが・・勤め先で。
だから黒川温泉が気になります、お泊りのお客様への心使いに枕元に置きました。
多いときは100人分も・・・
「ようこそおいでいただきました
時間に追われなにかと心せわしいこの頃、たまにはのんびり、ゆったり自分を思いやってみましょう
忘れていたあたたかさ、ここ・・・はお忙しい毎日の皆様にうるおいとぬくもりを提供いたします。
明日もまたすばらしい一日でありますよに・・・。」
     ”山眠る夕茜雲まといつつ”
     ”遙かえと酒あたためむ冬の旅”

こんなふうに・・短い文章で、5人部屋でも隣の人とは同じではないように、毛筆で必ず文章は変えて俳句もつけて・・・。
長い間のコピーがいまでも持っています、こんなにたくさんよう書いたもの、今読むと面白いです、いい時代に勤めを終えました。
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てがみ (猫にゃん)
2006-11-30 07:11:18
最近
文を書くことが少なくなりましたね。
PCの普及でますます・・

tamiさんの文章・・すてき~♪
そして↑「g」さんの文も・・
(熊本の方??)

横ですが
年賀状・・表書き(宛名)だけは
『手書き』で書いています・・

昨日から、始めた・・「年賀状かき」
「一言」も添えます・・
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起・承・転・結 (kenji)
2006-11-30 09:05:53
 小学生の時、国語の先生から教わったのですが、文章を書く時、文章の構成を知っていれば楽に書けるというのです。

 文章は、起・承・転・結から成っています。例をあげると、

 「(起)大阪本町糸屋の娘、(承)姉は16、妹は14。(転)諸国諸大名は弓矢で殺し、(結)糸屋の娘は目で殺す。」

 これに色々肉付けをしていけば、いい文章になると言う訳です。




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ステキな青春 (めめ)
2006-11-30 11:37:56
こんにちは!

引き込まれるように、読んでしまいました!
ステキな青春の1ページですね!
tamiさんが、お手紙を書いているかわいらしいお姿が、目に浮かびそうです。

文字を書くという行為で、気持ちが伝わってしまう。
“手紙”って、すごいパワーを持っていますね!
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寒い一日でした。 (世田谷の大ちゃん)
2006-11-30 12:37:22
可愛らしい文学少女がそのまま大人になったのですね。素敵な話です。
週1回の講座、もう2ヶ月過ぎたから、たくさん作文もたまっているのでは?また紹介してくださいな。

あ、一青窈さん、楽しみにしていま~す。(笑)
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青春の思い出 (*aprile)
2006-11-30 14:36:49
こんにちは。
週1回の講座で文章力を磨かれているんですね。
青春時代の思い出の1ページですね。tamiさんの文章の推敲は自転車通学の時だったんですね。わたしは一人になって音楽を聴いている時なんかにいい文章が浮かんでいました。歌詞がある音楽は駄目でした。わたしは雰囲気で文章を書きます。
高校の頃から手紙はよく書いていました。わたしも文章を書くのは大の苦手でした。作文は下手。感想文も賞なんて夢のまた夢でした。
わたしも出さないラブレターがありました(笑)
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すてき! (そよ風)
2006-11-30 20:41:52
tamiさん、なんてすてきな作文なんでしょう!
書き出しで人をひきつけます。
tamiさんの作文がほめられるのもうなづけます。
すばらしいです。

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