小さな幸せ

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語源を知れば

2012-11-05 23:22:16 | 音楽

 

 

 

白いホトトギス

 

 

これが普通のホトトギス

 

よく見ると、結構オサレなお花です

 

先日、三浦美穂さんのソプラノリサイタルに行ってきました

途中で、二曲を会場全員で歌うという時間がありました

その中の一曲は「故郷」

 

この歌詞を

 

兎追いしかの山

小鮒釣りしかの川

夢は今もめぐりて

忘れがたき故郷

 

と、機嫌よく歌いました

 

で、2番の歌詞

 

如何にいます父母

つつがなしや友がき

雨に風につけても

思いいずる故郷

 

ここで、ハタと思ったんです

 

この

つつがなしや友がき

友がきの

がきって何?

って

 

これがたまたま読んでいた本に書いてあったんですね~

「はじめてわかる国語」

清水義範著

 

この歌はこんな意味だった

のところに「故郷」のことが書かれていました

 

「友がき」というのは「友だち」という意味の古い言い方である。

語源説は2,3あるが「友垣」であって、友人と交わりを結ぶことを

垣根を組むことにたとえている、

という説が有力だ。

これは「友餓鬼」であってガキの頃の友だちのことかな、と考えてはいけない。

 

ついでに、つつがなしやの説明も載せときますね

 

つつがないは、健康である、無事である、故障や異常がない、という意味の古めかしい言い方である。

非常に有名な話としては、607年に聖徳太子が隋の煬帝に書を出し、

その冒頭に次の文章があったという。

「日出ずる処の天子、書を日没する処の天子に致す。

恙無(つつがな)きや」

「朝日の昇る国の天子から、夕日の沈む国の天子にお便りします。

お元気ですか」

とういう意味である。

煬帝はムカッと怒って、こいつからの手紙は二度と奏上するな、と言ったそうである。

そんな古い文書にも「つつがない」は出てくるのである。

 

そして、「つつがない」の語源説のひとつに、つつが虫がいない、

つつが虫に刺されて発生するつつが虫病がない、というのがある。

つつが虫とは、クモ網ダニ目ツツガムシ科に属するダニのことで、

昔は刺されるとつつが虫病という病気になり、

死者がでるほどであって恐れられていたのだ。

つまり、つつが虫はいないでしょうね、と言って、お元気ですか、お変わりありませんか、

という意味で伝えていたのだと、この説では言うわけだ。

というわけでつまり、「つつがなしや友がき」は、

「元気でやっているだろうかあの頃の友だち」

という意味なのであった。

 

ハハハ、友餓鬼じゃないんですね

つつがないがつつが虫からきてるとはね~

 

しかし、しかし、この「故郷」っていう歌はやっぱりいいですね

 

幾つになっても、目をつぶれば、忘れがたき故郷です

 

コメント (14)
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