のいばら
とてもいい映画をみました。
ドイツ映画「善き人のためのソナタ」
最後の30秒で感動の涙がす~と流れます。
ベルリンの壁崩壊の5年前。
国家保安省(シュダージ)のヴィスラーは忠実な局員。
反体制的証拠をつかむため、彼は一人の劇作家を盗聴することになります。
この仕事に成功すれば、彼の出世は保証されています。
劇作家ドライマンと同棲している恋人との生活を、一部始終ヴィスラーは壁の向こうで聴きます。
やがて、ヴィスラーの内面に少しずつ変化が出てきます。
恋人同士の交わす愛の言葉。
ドライマンと友達が語り合う自由思想。
そして、音楽と文学。
彼は今まで知ることのなかった世界に目覚めていきます。
そして、彼のとった行動は、ドライマンと恋人の愛と、ドライマンの芸術家としての才能を守ります。
その結果はヴィスラーは、出世への道も絶たれ、閑職に追いやられます。
しかし、そこでも自暴自棄になることもなく、単調な仕事をやり続けます。
それから数年後、ベルリンの壁は崩壊します。
ヴィスラーの生活は何も変わりません。
一方、劇作家ドライマンは、恋人も失い目的も失い何も書けなくなっていました。
自分はどうして盗聴されなかったのだろうか?
という疑問に
「君の24時間はすべて盗聴されていた」
と聞かされ、はじめて、ヴィスラーの存在を知るのでした。
そして、彼は再びペンを取ります。
ある日、ヴィスラーは本屋で彼の本を手にとります。
感慨深げに表紙を開きます。
表紙をめくった最初のページに書かれていた言葉が・・・・。
ここからが、この映画の最後の30秒です。
この映画またはビデオで見て、泣いてください。
この邦題の「善き人のためのソナタ」ですが、その割には、この曲の扱いは少ないんですね。
でも原題を訳すと「他人の生活」だとか。
それでは、まんま過ぎますね。
このヴィスラーを演じた俳優さん、誰かに似ていると思ったのですが、思い出しました。
ジェフ市原で活躍していたリッティーことリトバルスキー。
今は、アビスパ福岡の監督。
ドイツ人ですものね。
アカデミー賞最優秀外国語映画賞を受賞しています。
監督は若干33歳。
先日、カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した河瀬直美さんも37歳。
30代の若い監督さんが頑張っています。
今日の私の小さな幸せ
昨日は、広島カープはロッテにやられてしまいました。
青木投手が、なかなかむくわれません。
今日も、今日も、成瀬を打てません。
これが今日の幸せ?
早めに今日の更新ができたこと。