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小さな幸せ

小さな幸せの見つけ方感じ方の達人をめざして!

新 本所おけら長屋 1

2024-06-20 16:12:39 | 読書

♪い~までは指輪も まわるほど

やせてやつれた おまえのうわさ

くちなしの花の 花のかおりが

旅路のはてまで ついてくる

くちなしの白い花

おまえのような 花だった

 

くちなしの花が玄関先で綺麗に咲いています

今日の雨に濡れて尚更香りが漂っています

 

さてさて、私の大好きな

本所おけら長屋が

「新 本所おけら長屋」

で新章、開幕しました

 

 

おけら長屋に万造さんとお満さんが長崎から帰ってきたそうですよ

どんな夫婦になってるんですかね

興味津々です

 

私は、又図書館で借りて読むので

再会できるのは数か月先ですけどね

 

一足先に読まれた方感想ブログにアップしてくださいね

 

 


遅ればせのVIVANT

2024-01-30 20:56:00 | 読書

 

 

テレビで話題になったVIVANT

 

テレビは見なかったのですが

結構話題になったので

ちょっと本を読んでみるか

と図書館に行くとすぐに借りられました

上・下

 

今、下を読んでいるところです

 

とっても面白い

これは誰がやったのだろうかと

ネットで確認してみる

 

あ~なるほど

 

警察犬に追われて匂いを消すために糞尿にまみれるシーン

これはカットされたのだろうか?

砂漠でラクダに揺られて進むシーンは?

 

再放送されないだろうか

と思うけど、やはり原作を読んで映像は少しがっかりすることが多いから

まあ、いいか

 

漫画家の方が亡くなりましたね

う~ん、お気の毒です

 

日曜日は大忙しでした

 

女子マラソン

卓球

大相撲

もうどれも手に汗握りテレビの前で興奮しまくりでした

 

もう少しブログも更新しないとな~と自分に言い聞かせています

 

さあ、今から続き読みま~す


青瓜不動

2024-01-12 15:18:42 | 読書

 

 

宮部みゆき著

「青瓜不動」

三島屋変調百物語九之続

 

行く当てのない女達のために土から生まれた不動明王。

悲劇に見舞われた少女の執念が生んだ家族を守る人形。

描きたいものを自在に描ける不思議な筆。

そして、人ならざる者たちの里で育った者が語る物語。

恐ろしくも暖かい百物語に心を動かされ、

富次郎は決意を固める。

 

 

図書館に予約して半年余り

やっと順番が回ってきました

 

待ったかいがありました

やはり宮部さんの小説は面白いです

私の中で面白いか面白くないかは

一気読みするか、そうではないか

です

 

まあ、みんなそうですよね

 

摩訶不思議なできごとを

神田三島町にある袋物屋の「黒白の間」で一人語りしてもらいます

聞き手は、富次郎

三島屋の次男坊

 

「語って語り捨て、聞いて聞き捨て」

語り手は語って、思い出の荷を下ろし、

聞き手は、受け取った荷を黒白の間の限りに収めて二度と口にしない

 

 

ここで語られる話は、そんなに気持ちのいいお気楽な話はない

聴く方にも胆力がいります

 

話すより聞く方が絶対難しいと常々思います

 

私の周りにとても聞き上手な人がお二人います

共通点は、聞いてもそのことについて自分の意見を言いません

相槌は打ってくれるのですが

 

どう思う?

と聞けばそれなりに話してはくれるのですが

その話を私の耳はスルーすることが多い

 

聞いてもらったことで気持ちが落ち着いてしまうんですね

 

これが自分が聞き役に回った時が難しい

どうしても途中で遮って自分の考えを言ったり

自分の経験を話し始めてしまう

 

この本を読んだ時点で

今年の新年の覚悟は決まりました

 

人の話しは、最後までしっかり聞く

聞かれるまで自分の意見は差し控える

 

ああ、果たして12月31日の夜

除夜の鐘を聞きながら

あ~成長したな~って思えるかどうか

そもそも、その頃には新年の覚悟がなんだったかも覚えてないかも

 

 

まあ、6月位までは

いやいや年度末位までは覚えておこう


本所 おけら長屋 外伝

2024-01-08 13:25:00 | 読書

明けましておめでとうございます

新年の御挨拶

このフレーズが使えるのも今日位まですね

昨年11月に更新してからそのまま

 

ハンキングバスケットのビオラも

もう狭くなったよ~

と言わんばかりに次々に競うように咲いています

 

 

12月に一度小雪が舞うような寒い日がありましたが

今日もそうですが、うららかな日差しが差し込んでいます

 

ニュースをみるたびに、胸が痛みます

 

認知の入った義母の介護をしている時

今、大地震が起きたりしたら、

それでも何が何やら状態の義母を避難所には

連れていけないな~等と時折考えたりしていました

 

大変な思いをされている方のお気持ちを思うと・・・

 

お天気だけでも味方になってくれたらいいけど、寒そうですね

 

さて、ブログは更新していませんでしたが

本は読んでいました

 

お正月に読んだのは

こちら

 

 

本所おけら長屋 外伝

 

シリーズは20巻で一応落ち着いたみたいです

 

ここに出てくるメンバーの若き日を描いています

万造と松吉の出会い

 

おけら長屋に時折現れた黒石藩藩主 高宗

幼名三十郎 側室の子三男が藩主になったいきさつ

 

おけら長屋の金太

金太がなぜみんなに愛されているか

 

そしておけら長屋にいてもらわなければ絶対困るお人

島田鉄斎先生のこと

 

 

最後に特別付録がついていて

2013年からの20巻までの名場面ガイド付きです

 

少しだけ気持ちを緩ませることができました

畠山健二先生

ありがとうございました


少年と犬

2023-11-19 22:46:15 | 読書

 

 

馳 星周著

少年と犬

 

傷つき、悩み惑う人々に寄り添う一匹の犬は

なぜかいつも南の方角に顔を向けていた。

人と犬の、種を越えた深いきずなを描く感涙作。

 

 

多聞(たもん)という名前の子犬と3歳の光君は

公園で出会う

ふたりは運命の相手に出会ったかのように仲よしになる

そんな二人を引き裂いたのが2011年の震災

 

多聞の飼い主だった女性は亡くなっていた

光君は震災の恐怖で心を閉ざしてしまう

光君一家は熊本に引っ越す

 

多聞は、西へ西へと向かう

光君に会うために

 

5年間の旅の間に出合う訳ありの人々

男と犬

泥棒と犬

夫婦と犬

少女と犬

娼婦と犬

老人と犬

 

そして最後に少年と犬

ここから涙要注意です

 

 

今年の春、犬にかまれた私

犬は苦手

そんな私ですが、今度生まれた時には、絶対犬好きになりたい

と強く思いました

 

子どものときに観た「名犬ラッシー」を思い出しました

 

この本の解説は北方謙三さん

本屋でこの解説だけでも読んでみて下さい

 

ちなみに163回の直木賞受賞作品です

 

 


まいまいつぶろ

2023-11-02 21:18:59 | 読書

 

 

村木嵐著

「まいまいつぶろ」

 

口がまわらず、誰にも言葉が届かない。

歩いた後には尿をひきずった跡が残るため

まいまいつぶろと呼ばれ蔑まれた君主がいた。

常に側に控えるのは、ただ一人、

彼の言葉を解する何の後ろ盾もない小姓・兵庫。

麻痺を抱え廃嫡を噂されていた若君は

いかにして将軍になったのか。

第九代将軍・徳川家重を落涙必至の傑作歴史小説。

 

NHKのドラマ「大奥」で、三浦透子さんが凄い演技でこの家重を表現していました

新聞の広告でもこの本がよく紹介されていました

図書館でやっと順番が回ってきました

 

まさに落涙必須でした

 

長福丸の発する言葉を誰もわからない

身体も思うように動かない彼は癇癪を起す

しかし、彼の前に言葉がわかる小兵が現れます

大岡忠助の親戚筋、兵庫

 

忠助は兵庫に

「そなたは決して、長福丸様の目と耳になってはならぬ」

つまり、自分の意見を言ってはいけないということ

最後までこの言葉に徹した兵庫

 

家重となった長福丸だが、出来のいい聡明な弟の方を世継ぎにという幕閣

しかし、彼は体に障害はあったが頭脳明晰

彼の才能に気づく老中もいた

 

吉宗も気づいていた

 

彼に嫁いできた比宮も、最初は尿失禁する家重に驚くが

その心根の優しさに気づき、子を宿す

最愛の比宮は男児を死産、そして亡くなってしまう

 

比宮は自分の侍女に、殿の子を産んでくれと遺言を残す

彼女は3年後男児を出産

その子が10代将軍、家治に

 

吉宗は、大御所となり、35歳になった家重がその後を継ぐ

 

家重と忠光(兵庫)との関係

忠光が江戸城を去るときの家重の別れの言葉には泣きます

 

家重と比宮との慈しみあう二人にも感動を呼びます

 

是非是非一読あれ

 

この村木嵐さん、実は司馬遼太郎さんの家事手伝いをした経歴の持ち主だそうです

 


木挽町のあだ討ち

2023-07-01 21:18:02 | 読書

 

 

永井紗耶子著

「木挽町のあだ討ち」

 

7ページより

 

木挽町の仇討

 

睦月晦日の戌の刻。

辺りが暗くなった頃、木挽町芝居小屋の裏手にて一件の仇討あり。

雪の降る中、赤い振袖を被き、傘を差した一人の若衆。

そこに大柄な博徒が歩み寄り、女と見違え声を掛けた。

すると若衆、被いた振袖を投げつけて白装束となる。

「我こそは伊納清左衛門が一子、菊之助。

その方、作兵衛こそ我が父の仇。

いざ尋常に勝負」

朗々と名乗りを上げて太刀を構えた。

対する博徒作兵衛も長脇差を抜き放つ。

道行く者も固唾を呑んで見守るなか、堂々たる真剣勝負の決闘。

遂に菊之助が作兵衛に一太刀を浴びせた。

返り血で白装束を真っ赤に染め、作兵衛の首級を上げた菊之助、

野次馬をかき分けて宵闇に姿を消した。

この一件、巷間にて「木挽町の仇討」と呼ばれる

鬼笑巷談帖

 

芝居の町木挽町にこの話題になった仇討ちの話を詳しく聞きたいと

ある人物がたずねてきたところから話が始まります

その時の様子をひとり、また一人と語り始めます

そして、話してくれた人のこれまでの来し方も聞かせてくれとのこと

 

まず最初は、元幇間、今は木戸芸者の一八

 

次は、殺陣師、与三郎

 

楽屋での衣装係ほたる

 

小道具係久蔵夫婦

 

最後に元旗本次男、戯作者篠田金治

 

それぞれがそれぞれの悩み苦しみを経て

今の自分の立ち位置を芝居小屋で見つけています

彼らはしたくない仇討ちをしなければならない菊之助に寄り添います

 

終幕 国許屋敷の場で、

仇討ちを果たして国許に戻って嫁ももらった菊之助の口から

詳細が語られます

 

1幕から5幕までの点が見事なまでに線で繋がっていて

読者を唸らせます

寄席で話を聞いているような感覚になったり

歌舞伎をみているような気になったりと

色んな仕掛けに本当にやられます

 

山本周五郎章を受章しており、

今回の直木賞候補にもあがっています

絶対取って欲しい

 

梅雨のうっとうしい今日この頃です

この本をぜひ手に取ってみてください

素晴らしい本です

本当にお勧めです

 


とりどりみどり

2023-06-29 21:37:34 | 読書

 

西條奈加著

「とりどりみどり」

 

姉さん、また事件ですか?

万両店の末弟、鷺之介が齢十一にして悩みがつきない原因とは。

時代小説の名手が描く、ホロリと泣かせる大江戸謎解き物語。

 

こんな説明書き読んだら、手に取らずにはいられません

私の大好物!

 

鷺之介には、母の違う姉が三人います

長女、お瀬己、次女、お日和、三女、お喜路

この姉たち、遠慮なし、気遣いなし、そして毒舌家

そのうえ、金遣いが激しい

その三人はどこに行くにも鷺之介を連れ出し

鷺之介は振り回されます

 

父、鳶右衛門は船持ちの廻船問屋の主人

船の乗って商売に出ているので、ほぼほぼ家にはいない

母お七は鷺之介が六つのときに亡くなりました

姉たちはそんな風だから頼れるのは長兄鵜之介のみ

兄は、鷺之介にとっては父であり母でもある

 

と、まあこういう背景の中、事件が起きて・・・

 

え~こんな感じで最後まで行くのか?

と、思ったら、そういうわけないですよね

だって西條さんだもの

 

前半は、とにかく姉たちのマイナス面がこれでもかと描かれていて

後半になると、一転して毒が薬になっていきます

 

もうここからは西條さんの真骨頂

読ませます、泣かせます

 

どのキャラもキャラ立ちしています

上手いな~とうならされました

 

お勧めです

 

三日前のこと

いつも通り慣れている道を通っていたら

警察の人が私の車を停めるんですよ

何か事件でもあって、何か見ませんでしたか?

何て聞かれるのかと思ったら

何のことはない

さっきのT字路で一時停止しませんでしたね

こちらに入って車を停めて下さい

って

7千円なり~

35年間、無事故無違反だったのに

7千円あったら、あれが買えて、あれが食べれて・・・

 

急いでましたか?

ここは初めて通りましたか?

って

ハイ、そうなんですよって涙ながらに訴えても、切符は切られるのよね

じゃあ、聞くなって!

 

 

3か月無事故無違反だったら点数はお返ししますって

黄色になっても直ぐに停まるし

スピードも出さずに真面目に運転してます

後、87日頑張るぞ~

 

ふう~思い出したら悔しい

 

皆様もどうぞお気を付け下さい


阪急電車

2023-06-19 14:54:48 | 読書

地元の月間情報誌「ぷらざ」

p33 話題作BOOKのところに

4冊の本が紹介されていました

 

 

 

その中の1冊

阪急電車

有川浩著 幻冬舎 649円

紹介文には

隣に座った女性は、よく行く図書館で見かけた女性だった・・・。

片道わずか15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。

乗り合わせただけの乗客の人生が少しずつ交差し、

やがて希望の物語が紡がれるほっこり胸キュンの傑作長編小説。

恋の始まり、別れの兆し・・・人数分のドラマを乗せた電車は

どこまでもは続かない線路を走っていく。

 

 

 

話題になった本だったのに時代小説オンリーの私は

手をださなかったのですね

 

でも、脳を活性化するにはいつもとは違うジャンルの本も読んだ方がいい

みたいなことを書いているのをチラッと見たので

早速読んでみました

 

とっても読みやすくてはまりました

今年になって読んだ本の中では一番でした

 

電車の中でのあるある話

繋がることのない人が繋がっていく面白さ

ワクワクしながら読みました

 

今ではバスさえ乗らない私ですが

想像力をかきたてられました

 

今年になって初読みの作家さんといい出会いをしています

当時だと図書館予約しても半年1年待ちしただろうこの本ですが

今なら結構すんなり借りられると思います、多分

 


朝星夜星

2023-06-06 21:04:48 | 読書

朝井まかて著

「朝星夜星」

夫婦で挑んだ「日本初の洋食屋」誕生物語

幕末の長崎で洋食屋を始め、

明治の大阪でレストランとホテルを開いた料理人・草野丈吉と妻ゆき。

日本の外交を支えた〈自由亭〉夫婦の奮闘を描く傑作長編。

 

妻ゆきの目線で書かれた夫丈吉の活躍とその家族の物語

510頁

厚さ3センチ重さ610グラム

朝井まかてさんでなければ手には取らなかったと思う

 

ゆきは大女である

気働きが効くかと言えばそうでもない

 

しかし、丈吉に食べている姿を気に入られ彼の嫁になる

丈吉はこう言う

「料理人の作るもんはぜんぶ胃袋の中に入って、何も残らんたい。

一日がかりで仕込んで卓の上にいかほど皿を並べても、

一刻ほどで消えてしまう。

いや、残されたら料理人の恥、きれいさっぱり余さず消し去ってもらうとが稼業たい。

ゆえにおれらの甲斐はほんのつかのま、食べとる人の仕合わせそうな様子に尽きる。

その一瞬の賑わいが嬉しゅうて、

料理人は朝は朝星、夜は夜星をいただいくまで立ち働くったい」

 

丈吉は今の朝ドラの「らんまん」の万太郎みたいに

前だけ見て突き進みます

 

そんな丈吉に不安になったり、嫉妬したりしながらも

彼の料理に対する姿勢に惹かれしっかりとついていきます

ゆきも女将として段々と成長していきます

 

丈吉の両親、丈吉の妹

三人の子ども達

そして美味しそうな料理が物語を華やかにしてくれます

華やかさは料理だけではなく店を訪れるお客様が凄い

 

五代友厚、陸奥宗光、後藤象二郎、岩崎弥太郎達、そうそうたるメンバー

長崎では、チラッとですが坂本龍馬にもゆきは出会います

 

しかし、あの時代の女性は家で家族の為だけに生きるのが常識と思われていた

丈吉の妹も腕があったし、

ゆきも女将としての度胸もあったのですが

やはり最後は表には出してもらえなかったのがとても残念だと思いました

 

この時代がお好きな方はとても楽しめる一冊だと思います