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MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』

2013-12-25 22:28:16 | goo映画レビュー

原題:『Interview with the Vampire』
監督:ニール・ジョーダン
脚本:アン・ライス
撮影:フィリップ・ルースロ
出演:トム・クルーズ/ブラッド・ピット/キルスティン・ダンスト/スティーヴン・レイ
1994年/アメリカ

ヴァンパイアにインタビューする意図について

 18世紀末のアメリカのルイジアナ州では、同じヴァンパイアではあっても平気で人を襲えるレスタトと対照的に、かつて人間だったルイは人を襲うことをためらい農場の小動物の血を吸って生きている。そんな2人の前に現れたクローディアは死の間際にルイに血を吸われ、吸血鬼として生き延びることになる。
 まだ幼いクローディアはレスタトにヴァンパイアとして生きる方法を教えられた通りに人を襲うことにためらいを見せず、逆に自分が30年経っても成長しない不満をレスタトにぶつける。ルイとクローディアはレスタトに火を放ってパリに逃げるのであるが、19世紀後半のパリでもアルマンやサンティアゴなどのヴァンパイアと出会い、やはり気性の荒いアルマンのグループとは反りが合わない。クローディアと彼女の世話をしていたマドレーヌを殺された後に、ルイはアメリカに戻る。
 個人的には以上の話を聞いたインタビュアーのダニエル・モロイがどうしてヴァンパイアになりたがるのか共感できなかったが、ヴァンパイアが組織化した「男性社会」に所属したいという願望が男性の心理の根底にはあるのかもしれない。そのような「男性社会」から追放されたクローディアとマドレーヌの「復讐譚」として『ビザンチウム』(2012年)を観賞することも可能だと思う。


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みのもんたに似る喜多嶋舞

2013-12-25 00:22:58 | Weblog

喜多嶋舞のコメント全文 長男めぐる報道で要望(デイリースポーツ) - goo ニュース
喜多嶋舞、長男めぐる報道で「騒がせて心苦しい」(デイリースポーツ) - goo ニュース
喜多嶋舞 長男が元夫・大沢樹生の実子ではないとする報道にコメント(サンケイスポーツ) - goo ニュース

 「このたびはこのような私的なことでお騒がせしてしまったことを大変心苦しく思っております。

 この件に関しましては16歳の少年を巻き込むものであり、なぜ今このようなことが突然書かれるのか非常に憤りを感じております。

 以前に親権を渡してしまったことを後悔しておりましたが、本年9月17日に再度調停を行い、無事親権を取り戻しました。

 アメリカで生活したいという本人の希望により、祖父母のもとで新しい生活をスタートさせたばかりであり、新天地で明るく夢と希望に燃えた生活をしています。

 これ以上、一般の未成年者に過ぎない息子を傷つけるような報道がなされないことを切に願います 喜多嶋舞」

というのが、 喜多嶋のコメントであるが、完全な逆ギレである。大沢が父親でない事を

知っていながら、「親権を渡してしまったことを後悔しておりました」という言い訳も

奇妙なものだが、「再度調停を行い、無事親権を取り戻しました」と、まるで自分の方が

被害者のように装う言い方も悪質で、自分がまいた種で息子が傷ついているのに、

マスコミの責任に転嫁し、実の父親のことなど肝心な点は無視をするところなどは

みのもんたと非常によく似ている。


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『鑑定士と顔のない依頼人』

2013-12-24 22:57:09 | goo映画レビュー

原題:『La migliore offerta』 英題:『The Best Offer』
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ
撮影:ファビオ・ザマリオン
出演:ジェフリー・ラッシュ/ジム・スタージェス/シルヴィア・フークス/ドナルド・サザーランド
2013年/イタリア

一流の審美眼と現実を見つめる眼について

 ひとえに本作に対する私の関心は、時には友人のビリーの手を借りながらもオークショニアという自分の立場を利用して美しい女性の肖像画を収集して自宅の隠し部屋の壁一面に飾っている独身の主人公ヴァージル・オールドマンの、事の顛末である。例えば、『厨房で逢いましょう』(ミヒャエル・ホーフマン監督 2006年)のようなフィクションでも、あるいは『ビル・カニンガム&ニューヨーク』(リチャード・プレス監督 2010年)のようなノンフィクションでもかまわないのであるが、女性のイメージだけをエネルギーに変えて仕事に励む独身の男性はけっこう存在し、彼らが生身の女性とかかわって上手くいくことはまず無いからである。
 サスペンスという性格上、本作の事の顛末の詳細な記述は避けるが、彼らが一流と謳われるオークショニアに全く疑われることなく屋敷内の調度品を揃えることが出来るのかどうか疑問が生じることは間違いなく、だから私たち観客も騙されてしまうのであろう。しかしラストの、たくさんの時計に囲まれたレストランの中で主人公を中心としてゆっくりと引いていくイメージは、それまで様々な形で自身にも起こっていたはずの男女の睦まじい会話をただ眺めているだけの主人公の寂寥感を上手く表現していると思う。


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現実には父にはなれない

2013-12-24 12:16:22 | Weblog

大沢樹生 16歳長男との父子確率0%(日刊スポーツ) - goo ニュース
「そして父になる」アカデミー賞100%とれない理由(dot.) - goo ニュース

こんな性悪な奴がいるのかと呆れてしまうが、もちろんそれは大沢樹生ではなくて喜多嶋舞

の方で、生まれてくるまでは喜多嶋自身も父親が誰なのか分かっていなかったという言い訳

は通るとしても、生まれてしばらく経てば大体子どもの父親が誰なのか母親の方は察しが

つくはずで、その上、その長男の親権は今は喜多嶋舞の母親の喜多嶋洋子(内藤洋子)に

移っているということで、実の母親は養育を放棄したことになる。長男は難聴の障害を

抱えており、大沢によれば虚言癖もあるらしく、新しい家庭にそのような問題を抱えた子供

を受け入れたくないのであろうが、実の親に捨てられた16歳の子供の面倒をみる事にした

63歳の祖母は、次男が起こした不祥事でグダグダ言っていたみのもんたよりも潔い。


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『プレーンズ』

2013-12-23 23:25:13 | goo映画レビュー

原題:『Planes』
監督:クレイ・ホール
脚本:ジェフリー・M・ハワード
出演:デイン・クック/ステイシー・キーチ/プリヤンカー・チョープラー/ブラッド・ギャレット
2013年/アメリカ

「ヴァージョンアップ」してしまう主人公について

 かつて海軍の飛行隊ジョリー・レンチの飛行隊長を務めていたが、訓練飛行中に敵艦隊との交戦で同行した訓練生たちを全員失ったショックで飛ぶことができずにいたスキッパー・レイリーが、何故ダスティ・クロップホッパーたちに虚構の戦歴を語っていたのか、その心の闇が明かされないことは、本作が子供用に制作されたからとして許容されてもいいと思う。日本人の観点から捉えるならば本作に登場する日本機が「TSUBASA(翼)」や「SAKURA(桜)」と、ハリウッド映画としては珍しく真っ当な名前であることに感心してしまったのではあるが、致命的とも思える演出ミスを見逃すわけにはいかない。
 主人公のダスティはもともとは田舎町の農場で働く農薬散布機である。農薬散布機が世界一周レースに出場しチャンピオンになることを目指しているから、みんなからバカにされ、しかしそれでも優勝するからこそ感動するはずなのである。ところがダスティは海中に墜落した後に、大胆に改造されて、最新鋭の戦闘機になってしまっている。確かにレースシーンの迫力は増すものの、農薬散布機が戦闘機に勝つからこそ感動するのであり、戦闘機が戦闘機に勝っても当たり前のレースでしかないのである。


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小島瑠璃子と負け嫌いの年寄

2013-12-23 17:02:08 | Weblog

小島瑠璃子、デヴィ夫人との騒動改めて謝罪「ものすごく考えた」(ORICON STYLE) - goo ニュース

 一体、小島瑠璃子は何に関して謝罪しなければならないのだろうか もちろん事の

発端となった『さんま&くりぃむの芸能界個人情報グランプリ』については既に書いた

通りで、小島が「ものすごく考えました」からあのような結果になったのである。デヴィ夫人

は自身が編集長を務める雑誌の記者会見において「番組制作には大勢の人が携わって

いる。何を求められるのか考えなければいけない。彼女もまだ若いので、いい勉強をされた

のでは」と語っている。しかし「何を求められるのか考えなければいけない」のはデヴィ夫人

の方で、芸能人が意外な特技を披露するコーナーで、前回も披露したポールダンスでは

意外にならないはずで、負けず嫌いの年寄りはすぐにマジになるから面倒くさくなり、

その板挟みになっている小島が気の毒なのだが、この謝罪もネタの一つと内心開き直って

いてくれればいいのだけれど。


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肉もお菓子もありませんよ

2013-12-22 18:39:30 | Weblog

正恩氏に幹部あぜん「コメでなく肉食べれば…」(読売新聞) - goo ニュース

北朝鮮政権ナンバー2だった張成沢(チャン・ソンテク)朝鮮労働党行政部長が処刑された

様子が写されている有名な写真で私が気になったことは、張成沢本人よりも左側で、まるで

何も起こってないかのように前を見つめている男の方で、明らかに“関わりたくない感”を

漂わせているのだが、何故この男が写されたまま写真が出回ってしまったのか謎である。

ところで「コメの代わりに肉を食べれば食料不足は解消する」と訓示したりして幹部をあきれ

させているという金正恩第1書記は、スイスに留学経験があるにも関わらず、「パンが

なければお菓子を食べればいいじゃない」という発言をきっかけに死刑になってしまった、

フランス国王ルイ16世の王妃、マリー・アントワネットの存在を知らないのであろうか


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『零戦燃ゆ』

2013-12-22 00:39:50 | goo映画レビュー

原題:『零戦燃ゆ』
監督:舛田利雄
脚本:笠原和夫
撮影:西垣六郎
出演:堤大二郎/橋爪淳/早見優/丹波哲郎/加山雄三/あおい輝彦/南田洋子
1984年/日本

敵艦に突っ込まない燃える零戦について

 『永遠の0』(山崎貴監督 2013年)と比較するならば、VFXを駆使した映像美に圧倒されるのみならず、主役の若者たちを演じた俳優たちの演技力さえ見劣りしてしまうのであるが、当時の製作者たちにとってみるならば、その特撮技術は「最先端」であったはずで、演技に不慣れな新人を起用した理由も、「青春物語」にはそれほど興味はなく、零戦1機を復元製作したために映画の制作予算をほとんど使い果たしてしまい、特技監督の川北紘一が『大空のサムライ』(丸山誠治監督 1976年)で戦闘機の空中戦を描いたフィルムを引用してでも、零戦にまつわる史実を「忠実」に描いておきたかったのではないだろうか。だから太平洋戦争の顛末の記録の教材として観るならば、なかなか良い出来であり、最後に長々と見させられる燃える零戦はやはりそれなりに感慨深いものはある。


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『永遠の0』

2013-12-21 22:24:13 | goo映画レビュー

原題:『永遠の0』
監督:山崎貴
脚本:山崎貴/林民夫
出演:岡田准一/三浦春馬/井上真央/吹石一恵/風吹ジュン/夏八木勲/橋爪功
2013年/日本

「三丁目の夕日」や「永遠」などのノスタルジーで隠される「悪夢」

 涙を誘う物語として観るならば、それなりに良く出来ているとは思うが、例えば、特攻決行の当日において、宮部久蔵が大石賢一郎に、大石が操縦することになっていた二一型の零戦と自分が操縦することになっていた五一型の零戦を交換して欲しいと頼む。五一型の方が最新式であるのだが、乗り慣れているということで、大石は応じるのであるが、飛び立って間もなく、大石が操縦していた五一型の零戦はエンジントラブルを起こして近辺の島に不時着するが、宮部の操縦していた二一型の零戦はアメリカ海軍の航空母艦に突っ込んで宮部は帰らぬ人となる。どうやら宮部は自分が操縦することになっていた五一型の零戦の調子が悪いことに気づいていたようで、だから大石に妻の松乃を託す手紙を書き残していったとは思うが、必ずしもエンジントラブルの零戦が不時着するとは限らず、寧ろ相手に攻撃されやすかったり、海に突っ込んで破損したりして大石の身の危険の方が大きいはずで、宮部の判断が正しいとは思えないのである。この、自分に都合の良い「理想主義」が無謀な戦争を引き起こした原因ではなかったのか?
 大石賢一郎が、佐伯健太郎や佐伯慶子が宮部に関して調べて自分自身にたどり着くまで、この話を2人にしていなかった理由がよく分からなかったが、ラストシーンにおいてアメリカの航空母艦に零戦ごと体当たりする宮部の顔の表情は微妙で、あそこで見せる「してやったり顔」のヒロイズムが戦争を美化しているとして、宮崎駿監督が何よりも嫌うものなのであろう。
 なお特攻隊に関する作品ならば『月光の夏』(神山征二郎監督 1993年)を勧める。帰還特攻隊員の収容施設「振武寮」が描かれているからである。要するに特攻隊はヒロイズムとして描けるほど単純なものではないのである。


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射殺のやり方と犯人像

2013-12-21 21:36:38 | Weblog

北九州の射殺犯人、証拠隠滅で逃走車両燃やす?(読売新聞) - goo ニュース
王将社長射殺 識者「ヒットマンの可能性」「暴力団ならリスク大きすぎ」(産経新聞) - goo ニュース
六本木襲撃事件、石元被告に懲役22年求刑 関東連合元リーダー「最も大きな影響」(産経新聞) - goo ニュース

 「暗殺」の定義というものが存在するのかどうか寡聞にして知らないが、イメージとしては

20日の朝に、北九州市漁業協同組合の組合長が銃殺されたように、近隣住民らが

複数回の発砲音を聞いたり、現場から走り去る銀色っぽい軽乗用車を目撃したり、または

逃走に使った車を証拠隠滅のために燃やしたりするような多少荒っぽい物だが、

「餃子(ギョーザ)の王将」を展開する王将フードサービスの大東隆行前社長が本社前の

駐車場で射殺された事件はその銃声を聞いた住民がいない上、車の助手席の段ボールや

トランクには封筒などに入った合計百数十万円が残されたままで、明らかに

プロフェッショナルな殺し屋ではあるのだろうが、社長本人の人柄と怨恨がなかなか

結びつきにくく、だからと言って「ヒットマン」が殺す相手を間違えるわけもないだろうから、

謎は深まるばかりである。


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