MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『ザ・プロム』

2020-12-22 00:59:54 | goo映画レビュー

原題:『The Prom』
監督:ライアン・マーフィ
脚本・チャド・ベゲリン/ボブ・マーティン/ジャック・バーテル
撮影:マシュー・リバティーク
出演:メリル・ストリープ/ニコール・キッドマン/ジェームズ・コーデン/アンドリュー・ラネルズ
2020年/アメリカ

ネット配信とミュージカル映画の相性について

 ついにネット配信を主としたミュージカル映画の登場となってしまったが、そもそも劇場で観られない観客のために映画化したものが、配信として提供されることでますます臨場感というものを失いつつあるのだが、若い人には違和感がないのかもしれない。
 そこで面白いと思った点は主人公のディーディーアレンが女子高校生のエマ・ノーランに同性愛者であるということをカミングアウトする場所を提供しようと、昔の恋人で売れっ子のテレビ司会者に頼むために別荘を売ってしまうのであるが、エマはネットで歌うことでカミングアウトしてしまったことでディーディーアレンは別荘を無駄にしてしまい怒り心頭なのである。ひと昔前ならばテレビというメディアが担っていたことがネットで簡単に出来てしまうのであるが、確実に物語の起伏が物足りなくなっているとは思う。
 そのエマの相手は同級生のアリッサ・グリーンなのであるが、エマは自分がカミングアウトするのにアリッサの方がカミングアウトすることに消極的なのが納得できないでいるのだが、エマは白人だが、アリッサは黒人というハンディキャップを抱えていることに気がついていないと思う。ここにもLGBTQに対する認識の難しさがある。
 「アンルーリー・ハート」を和訳しておきたい。

「Unruly Heart」 Jo Ellen Pellman 日本語訳

標準に合わせて
世間にこれ見よがしに自分たちの愛を誇示しようと
順応できる心もある
私も人生を楽に生きられると思いながら
自分を変えようと努力した

私は失敗の連続で
これは制御できない私の心に
ほとんど希望が持てない兆候だと思った

そんな時あなたが現れて
正しいのか間違っているのか
感情が溢れ出した
私たちは他の誰かに知られないように思いながら
隠さなければならなかった

私のそばにあなたがいないようにすることが
私の節度ある行動だった
だから私は自分の可哀そうな制御できない心を
人に知られないようにしなければならなかった

私はどのようにいつなのか分からないけれど
どういう訳か世界が何と言おうとも
この心は私の最良の部分であることを学んだ

だから昔恐れていたもの全てが
あっという間に消え去り
私はもう隠れることはなくなる
私は私であり
勝ち取るだけの価値があると思う

誰も定義するべきではないんだ
この制御できない私の心に導かれる私の人生を

私はどのようにいつなのか分からないけれど
どういう訳か世界が何と言おうとも
この心は私の最良の部分であることを学んだ

だから昔恐れていたもの全てが
あっという間に消え去り
私はもう隠れることはなくなる
私は私であり
勝ち取るだけの価値があると思う

誰も定義するべきではないんだ
この制御できない私の心に導かれる私の人生を

誰も定義するべきではないんだ
この制御できない私の心に導かれる私の人生を

A Special Performance From The Cast Of 'The Prom'


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