AKB48さん『ハロウィン・ナイト』の歌詞
ハロウィンナイト
words by アキモトヤスシ
music by イノウエヨシマサ
Performed by エーケービーフォーティーエイト
AKB48の「ハロウィン・ナイト」はよくできていると思う。全体的な曲調はパティ・ライアン
(Patty Ryan)の「You're My Love, You're My Life」(1986年)をベースにしており、
出だしはモーニング娘。の「恋のダンスサイト」を想起させ(因みに「心のプラカード」のコーラス
部分はチェリッシュの「てんとう虫のサンバ」のように聞こえる)、さらにタイトルの単語を連呼する
ブリッジの部分はアンドリュー・ロイド・ウェバーが作曲した「オペラ座の怪人(The Phantom of the
Opera)」をモチーフにしている。近田春夫は「ミュンヘンディスコの焼き直しのような曲調は決して
悪くはない。ただ全体からマーケッティング臭が漂い過ぎなのはどーなのかねぇ? なんだかあざとさ
が鼻について率直にいって私、フォーチュンクッキーの時ほど素直に乗れませんでした。」
(「考えるヒット」『週刊文春』9月17日号 p.64)と書いているが、多くのアイドルが
「マーケッティング」に乗れないまま「地下」に潜伏せざるを得ない中、誰もがこの「あざとさ」を
欲しがっているのが現状なのである。それよりも私が気になっていることは歌詞の方で、女の子たち
が歌っているから目立たないが、歌詞の主人公は「僕」だから男であり、そうなると最後の「Trick
or Treat」は「いたずらか、おもてなしか」という事実上同じ意味の「下ネタ」になり、やばい男の
歌になっていると思うのであるがどうなのだろうか。最近、AKB48を卒業した川栄李奈が朝の
帯番組に出演していると思っていたら、どうもテレビ朝日の新人アナウンサーの田中萌らしい。
【MV full】 ハロウィン・ナイト / AKB48[公式]