MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『レバノン』 20点

2010-12-15 23:59:12 | goo映画レビュー

レバノン

2009年/イスラエル=フランス=イギリス

ネタバレ

本音を言ってはいけない作品について

総合★☆☆☆☆ 20

ストーリー ★★☆☆☆50点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 冒頭とラストの向日葵畑のシーンは1970年に公開された反戦映画『ひまわり(I Girasoli)』(ヴィットリオ・デ・シーカ監督)の‘オマージュ’だそうである。確かに美しいシーンではあったが、その2つのシーンに挟まれた物語自体はとても解りにくいものであった。
 1982年6月6日、まだ陽が昇らない夜中に4人の、おそらくまだ実戦経験がないであろう若者が、初めて空爆後のレバノンに‘整理班’として向かう。戦車の中のみで繰り広げられる‘密室劇’は最初の方は面白く思えたのであるが、4人の若者たちのそれぞれの背景や関係がほとんど描かれていないために、キャラクターがはっきりしない。以前『クロース・トゥ・ホーム(Close To Home)』(ダリア・ハゲル、ヴィディ・ヒル共同監督 2005年)という佳作のイスラエル映画を見て、イスラエルでは女性にも兵役義務があることを知って驚いたのであるが、それならば何故それなりの訓練を受けているはずの4人の若者たちがこれほど意思疎通ができていないまま現地に派兵されているのか理解に苦しむ。
 戦車のスコープ越しの映像は『ターミネーター』を彷彿とさせる。つまりストーリー展開としては最初はそのような‘ゲーム感覚’で砲撃してしかるべきところを、ド素人ではあるまい砲撃手のシムリックが初陣であるにもかかわらず砲撃することに恐怖を感じていることは不自然である。それほど砲撃に恐怖心を持っているのであるならば、最初から砲撃手として選ばれないはずなのだ。
 要するに4人の新人の戦車兵たちは最初から戦争に対して‘賢過ぎる’ために、だんだんと戦うことに恐れをなすような物語の‘うねり’も、戦うことに対する葛藤も無く、これ見よがしの惨状を観客に見せつけるだけである。
 ところが驚いたことにこのような凡作が2009年ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞してしまっているのである。『戦場でワルツを』(アリ・フォルマン監督 2008年)という、これも凡作としか言いようがないイスラエル映画がゴールデングローブ賞外国語映画賞を受賞した時も驚いたのであるが、作品外の政治的な理由がないのだとするならば、よほど他のノミネートされた作品が酷かったのだろうと納得するしかない。


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華麗なるバカの競演

2010-12-15 00:03:47 | Weblog

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 先日、名誉毀損などで新潮社を訴えたものの、逆に裁判所によって記事の正当性

が証明されてしまった横峯良郎民主党参議院議員は相変わらず恥ずかし気もなく

バカを丸出しにしたまま“政治活動”という名目で税金を私物化し続けている。横峯

が2007年に参議院選挙で当選して以来、委員会などで質問に立った姿など一度

たりとも見かけたことはなく、一体国会議員としてどのような活動をしているのか

全く見えてこないのであるが、これほどのバカでも偉そうに国会議員としてのさばって

いられる理由は、それに負けないほどのバカっぷりを首相と官房長官が率先して

演じてしまっているからである。それにしても21万票を獲得して横峯は当選した

らしいのだが、何の実績もないこの男に誰が投票したのか未だに謎のままである。


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