MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『100歳の少年と12通の手紙』 80点

2010-12-06 23:35:05 | goo映画レビュー

100歳の少年と12通の手紙

2008年/フランス

ネタバレ

プロレスで築く愛情について

総合★★★★☆ 80

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 誰であれ余命幾何もない10歳の少年を目の前にしてしまうと、どのように対応していいのか分らないであろう。だから主人公オスカーの両親が彼の主治医に助ける手立てがないと言われた時に動揺してしまい冷静にオスカーと対面できなくなってしまうことは十分に理解できるのだが、オスカーにとってみれば自分が取る悪態に対して何も仕返してこないということは自分の存在を認めてもらえていないということであり、事実上、自分はもう死んでいると感じてしまうことは避けられない。
 そんなオスカーの目の前に現れるのがたまたま彼が入院している病院に宅配ピザを配達しに来ていたローズである。オスカーがローズのことを気に入った理由は、他の大人と違ってローズはオスカーに対して本気で怒ったからである。その時初めてオスカーは自分の存在が認められていると感じたはずである。
 しかしローズが怒った理由はオスカーのことについてよく知らなかったからであり、本来ならば彼の事情を知れば、特にローズは病院が嫌いだったのだから赤の他人のオスカーと関わりたいとは思わないであろう。
 オスカーにとって幸運だったことはローズが元プロレスラーであったことである。プロレスラーとは相手との心身の距離感を冷静に計りながら本気で闘う職人である。そのような訓練をしていたローズだからこそオスカーの両親とは違って、内心怯えながらも表向きはオスカーと対等に‘やり合う’ことができたのである。
 だから私はこの作品をいわゆる‘難病もの’としてではなく、困難な人間関係の形成をプロレスを通して築く可能性を見せてくれた作品として高く評価したいと思う。


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治らない体質

2010-12-06 17:21:35 | Weblog

朝鮮学校 補助金で不明瞭接待 福岡県支出 ずさん管理浮き彫り(産経新聞) - goo ニュース
福岡の朝鮮学校 県・市補助金、二重取り(産経新聞) - goo ニュース

 産経新聞の取材に対して「福岡朝鮮学園」は、「申し訳なく思っており、県や市の

調査に協力していく」と二重取りの事実を認めながらも「意図的ではなく、単純な

経理上のミスだ」と主張しているらしい。さらに九州朝鮮中高級学校では補助金の

約半分が教員らと特定支援者との不明瞭な交流費に使われていたということで、

結局、朝鮮学校は本国と同じような、交渉相手を騙して利益を得たり、深刻な

貧困で喘いでいる人たちに限って物資が届かないという“体質”を引き継いでいる

ということが明らかになった。さすが産経新聞はこの手のことは見逃さないね。


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