「がっかり」「10年後は…」 日本の高齢者不明問題 海外でも強い関心(産経新聞) - goo ニュース
2010年8月29日の毎日新聞朝刊の「時代の風」という欄に精神科医の斎藤環が
「ひきこもりと所在不明高齢者」という文章を寄せている。斎藤によれば、ひきこもり
人口の調査も、個人の生死や安否の確認も、児童相談所の強制立ち入り調査も
強固な“家族の壁”に阻まれているらしい。
「それにしても、なぜ『家族の壁』はかくも強固なのか。/私には、これが家族による
国家への抵抗であり、もっといえば消極的復讐であるように思われてならない。
どういうことだろうか。/ひきこもり青年、高齢者、児童。この3者には共通点がある。
いずれも社会的な弱者であるということ。いずれも政府がそれぞれの個人を直接に
保護する施策に一貫して消極的であったこと。その結果、彼らの支援は彼らの家族
に長らく“丸投げ”にされてきたこと。/確かに介護保険の導入などによって、状況は
いくらかましにはなったかもしれない。しかし日本における弱者保護のための社会
資源は、先進諸国中でも決して高い水準とはいえない。つまりこの分野では、政府
は依然として家族に依存しきったままなのだ。/こうした状況を長らく放置したツケが
『家族の壁』なのではないか。」
つまり斎藤環の、日本の“現在”の国家像は今の中国でさえ凌駕する共産主義
国家なのであろう。生まれたばかりでも、青年になっても、年老いても、つまり
いつでも懇切丁寧に国家が家族に介入してくれないために、“家族による国家への
抵抗であり、もっといえば消極的復讐”がなされているという理屈らしいが、日本は
共産主義ではないし、共産主義に移行する可能性はゼロなのだから、斎藤環の
理論はいつものように破綻してしまっている。結局、精神分析というのは科学では
ないために、一見もっともらしく見える文章がクズであることが多いので十分に注意
を払わなければならばい。