レッドクリフ Part I
2008年/アメリカ=中国=日本=台湾=韓国
象徴としての鳩
総合
0点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
ジョン・ウーが監督した歴史アクション大作ということで派手なアクションシーンを期待して観に行った。勿論人海戦術のアクションシーンは見ごたえがあり、おそらくパート2ではさらにすごいことになると思われるが、ただのアクション映画にしないところも見逃せない。
例えば孔明が馬の出産を手伝うシーンがある。孔明は2本の後ろ足を掴んで母親の馬のお腹から子馬を引っ張り出す。これは大軍を率いる曹操から孫権と劉備連合軍は一緒に抜け出そうという暗示だと思われる。その後孔明と相手の知将が琴を一緒に演奏する。彼らはお互い力いっぱい弾きながら、なおかつハーモニーを奏でることで同盟できる相手であることを確認する。
今何故『三国志』なのか? おそらく監督はできるだけ戦うことを避けながらそれぞれの国の力の均衡を保つことで平和を維持するべきではないのかというオルターナティヴを今のアメリカに対して提示したかったのだと想像するが、パート2を観てみなければ分からない。
田母神氏が会見、「政府見解は検証されるべきだ」(朝日新聞) - goo ニュース
ずいぶんと田母神・前航空幕僚長はバッシングされているが、私は彼の意見は
全否定されるようなものではないと思う。例えばある仕事に携わっている人に対して
「おまえのしている仕事は基本的にダメなものだけれど、がんばってやってくれ」と
言われてがんばってできるはずがない。自分の国を命を賭けて守っているのに、
過去に問題があったからということでいまだに国民から敬意を受けていない状態の
ままに放置している政府に問題があると思う。田母神の考えが偏っているとするの
ならば“村山談話”も偏っているはずであり、要するに政府は韓国や中国がうるさい
から“談話”という体裁で誤魔化し続けているにすぎないのだ。この機会を利用して
再検証されなければ文民統制も形骸化したただの体裁にしかならないだろう。