ウォンテッド
2008年/アメリカ
Bullet Ballet
総合
10点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
たぶん普段は仕事は上手くこなせず、ガールフレンドは親友に寝取られしまうような主人公でも頑張って努力すれば「自分の人生を上手くコントロールできるように僕はなった。君たちは最近上手くいってる?(This is me taking back control of my life. What the fuck have you done lately?)」と最後に言えるような人物になれるという物語なのだろうが、物語に全く説得力がない。
幼い頃自分を捨てた父親の復讐をしたいと思うだろうか? フォックス(=狐)に騙されたということなのか? その上主人公のウェスリー・ギブソンは父親が殺されたことを精確に確認していない。すご腕の暗殺者になるためのトレーニングが拷問であることも気になる。ウェスリーはクロス(=十字架)という名前の自分の本当の父親を殺してしまう。ラストシーンで暗殺組織のトップであるスローンがあのような子供騙しの罠に引っかかるだろうか? 何よりも‘運命の織機’に名前を告げられたらいくら抵抗しても運命には逆らえないというのが暗殺組織の核であることをスローン自身が十分に分かっていなければならないはずである。
だから私は最後のウェスリーのセリフに‘自己啓発セミナー’で洗脳されて身勝手な男に成り下がってしまい、自分のしていることに何の疑いも持つことがなくセミナーに勧誘しているような気持ち悪さを感じてしまったのである。
ハンコック
2008年/アメリカ
名前の由来
総合
80点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
この作品を観て私は自分が勘違いをしていたことに気がついた。スーパーマンやバットマンなど特異な力を持つスーパーヒーローは強靭な精神と真摯な態度を当たり前のように持っていると思い込んでいた。しかしこの作品は特異な力を持て余しているスーパーヒーローが描かれている。確かにスーパーヒーローが紳士である保証などどこにも無い。だからこれは初めてフランケンシュタインからスーパーマンへと成長する過程で「Asshole」という汚い言葉に敏感に反応してしまい四苦八苦するスーパーヒーローが描かれた作品として映画史に残るだろう。愛する女性と別れることで‘紳士’になった演出など粋だと思う。
ちなみにハンコックという名前の由来は、「Hancock's Half-Hour」というBBCのコメディ番組で自分を大物と思い込んでいる Anthony Aloysius St. John Hancock を演じて、アルコール依存症でもあったイギリスのコメディアン、トニー・ハンコック(Tony Hancock)からだと思う。
セックス・アンド・ザ・シティ
2008年/アメリカ
愛情の‘純粋さ’
総合
90点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
主人公たちはコラムニスト、PR会社社長、弁護士などセレブばかりなので物語は私とは全く縁もゆかりも無いのであるが、あえて40歳を過ぎた彼女たちを映画化したのは愛情の‘純粋さ’を描きたかったのだと思う。
メインストーリーはキャリーとビッグの結婚にまつわる騒動である。キャリーもビッグも社会的に成功し、地位を確立している。だから2人は結婚もそれに見合ったものにしようとする。しかしビッグはなんとなく気がついていたが、愛情自体は社会的成功とは関係なく‘純粋’なままであるため、却って愛情は2人が持つ社会的成功に振り回される事態に陥り、2人の想いに微妙な齟齬を生じさせてしまうのである。キャリーのアシスタントとして働く若いルイーズの存在自体がそのことをキャリーに気づかせる‘アシスタント’として機能していると思う。
言うまでも無く4人の性欲も‘純粋’なままである。
「岡崎だったからいいけど…」豪雨災害で麻生氏発言(読売新聞) - goo ニュース
言葉尻を捉えるつもりはないけれども、普段から失言に気をつけるように言われて
いながら言葉尻を捉えられてしまうのは政治家としての能力はないと言われても
仕方が無いだろう。私は麻生太郎がおたくと呼ばれている人たちに何故人気がある
のかが理解できない。麻生は裕福な家庭で育ったから漫画本などいくらでも手に
入れられた結果おたくのようになったが、秋葉原でたむろしているおたくの人たちは
他に行き場のない人たちであり、一見同じように見える両者は漫画を挟んで“対岸”
にいるはずなのだ。麻生の失言には差別が宿っているように思われる。