OpenSolarisのホストとzoneのバージョン関係
OpenSolaris/zoneを試しています。ホスト側のOpenSolarisを132から最新版の134にアップデートしました。zone上のOpenSolarisとホストのアップデートの関係を確かめてみます。
■OpenSolaris 132のときに作ったzone
ホストのOpenSolarisはimage-updateし134です。
zoneには無頓着にimage-updateしましたが、ホストが132のときに作ったzoneは132の表示のままです。ホストのバージョン管理とzoneのバージョン管理は独立です。
root@vlabgreen:~# zoneadm -z zfs00c boot
root@vlabgreen:~# zlogin zfs00c
[Connected to zone 'zfs00c' pts/4]
Last login: Tue Feb 16 13:59:20 on pts/7
Sun Microsystems Inc. SunOS 5.11 snv_132 January 2010
root@zfs00c:~#
■OpenSolaris 134のときに作ったzone
ホストのOpenSolarisはimage-updateし134です。この環境で新しいzoneを作りバージョンを確認すると、作った時点のOpenSolarisのバージョン134が表示されます。今後ホスト側をアップデートしても、このzoneのバージョンには影響ありません。zoneは意識的にアップデートしない限りインストール時の環境を維持します。
root@vlabgreen:~# zlogin osl00
[Connected to zone 'osl00' pts/4]
Last login: Wed Mar 10 00:14:44 on pts/4
Sun Microsystems Inc. SunOS 5.11 snv_134 February 2010
root@osl00:~#
以上の状況から、ホストとzone間のOpenSolarisのバージョン管理は独立しています。ホスト側はzoneと無関係に最新版にアップデートすることができます。またzoneをホスト側とは無関係にアップデートすることもできます。一度設定したOpenSolarisの環境を末永く保持したい場合に最適です。
zoneで異なる環境のOpenSolarisを沢山持っていても、zfsのdedupe機能で勝手にディスクの重複排除が行われるので、zoneを作る度にディスク容量がどんどん消費されることはありません。
OpenSolarisのzoneは簡単にクローニングができるので、ひな形を一つ作ってクローニングで沢山のOpenSolarisサーバーを立ち上げることができます。
開発プレビュー132の画面
■触って覚える谷山ゼミ
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