
そろそろWindows XPのサポート終了をきちんと考える(1)-はじめに
こんばんは。匠技術研究所の谷山 亮治です。
Windows XPのサポート終了まで5ヶ月余りとなりました。Windows XPパソコンは、使えなくなるのでしょうか。いろいろな情報が飛び交っていますが、ここでは、企業ネットワークを構成するパソコン管理を考えながら、検討をしていきます。
基本的に、ウイルスの感染経路を遮断できれば、Windows XPでも動く限り使うことはできます。しかしながら、現実的にはその経路を遮断することは難しいことです。また、単に、インターネットに接続していなければ大丈夫ということではありません。
ウイルスの主な感染経路は電子メール、ホームページ、USBメモリ等メモリーデバイスです。それに加え、LANにも注意が必要です。実際には、サポートが終了したWindows 2000を使っているところも多々有ります。特に何らかのシステムの一部として動作しているWindowsは「変更のしようがない」のが現実です。Microsoftが「終わり」と宣言したところで変更などできないのです。同様にWindows XPで構築されたシステムも変更できません。
一方で、いわゆる事務端末としてのWindows XPでは、電子メールやブラウザを使ったホームページの閲覧をしており、インターネットに直接接しています。おそらく、サポートが切れたXP上の攻撃をかけやすい脆弱性は狙われます。攻撃を受けやすい理由は、XPは沢山使われており、新たな脆弱性への対応を行うことがないことがはっきりしているからです。脆弱性を塞いでいくサポート中のOSやソフトウエアを解析するよりも、攻撃者にとって都合が良いと考えられます。将来的にはWindows XPからWindows 7(個人向けは既に販売終了)あるいはWindows 8に移行する必要があります。ただ、社内業務システムがWindows XPでしか動作しないなど、XPに依存する場合は別の方法を考える必要がありますね。
続く