
Firefox5周年に25%のシェアと発表
こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。
2004年11月に登場したFirefoxが5周年を迎えました。25%のシェアと発表されています。
Firefoxの登場はInternet Explorerの寡占状態に大きな変化をもたらしました。何回かに分けてこの流れを考えてみます。
1.Firefoxはユーザーの「気持ち」で選ばれている
インターネットブラウザはWindowsパソコンにはInternet Explorerが必ず付いてきます。しかもInternet Explorerは最新版を無料でダウンロードすることもできます。しかしながらFirefoxは25%のシェアを実現しました。Firefoxは自らは積極的な広告をすることもなく、利用者を増やし続けています。
MicrosoftはWindows3.1のリリースを皮切りにパソコンの基本ソフトやアプリケーションソフトに不具合があること、不具合が起こることを教えてくれました。その中でパソコンの利用者は圧倒的なWindowsのシェアをMicrosoftに与えています。そのパソコンユーザーも、インターネットの普及と共に、様々なアプリケーションソフトの選択肢があることを知り、インターネットからダウンロードして使うことになりました。特に圧縮・解凍ソフトなどWindowsが持たない機能を補う形で無償のソフトを使うようになったのです。
Windows XPの登場でソフトウエアのインストールが楽になり、ソフトを比較する余裕がパソコンユーザーに生まれ、その情報がインターネットを通じて広まりました。Firefoxがシェアを伸ばすことができたのは、Windows XPという扱いやすい基本ソフトの時代となったことがたいへん大きな要素であることは間違いないでしょう。
ソフト開発者の立場からもWindows3.1からの流れの中での通信ソフトの開発は驚くほどたいへんでした。Windows NT/2000の素直な開発とは比較になりません。Firefoxのような大規模ながらも高品質なソフトウエア開発はWindows XP時代だからこそ実現できていると思います。
今のパソコンユーザーは基本ソフトに付属しているものをそのまま使う人もいれば、異なるソフトを使う方もいます。Firefoxの25%のシェア達成は「作った側の気持ちより、使う側の気持ちが優先される時代になった」ことの現れです。
次回へ続く
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