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「半藤一利の昭和史」

2021年04月10日 17時57分26秒 | 読書(昭和史/平成史)


「半藤一利の昭和史」

文春ムック、永久保存版。
先月亡くなられた半藤一利さんの昭和史エッセンス。
文藝春秋増刊2009年9月号「半藤一利が見た昭和」をもとに作られた。
特筆すべきは、次の2章が追加されている。

①特別寄稿「半藤さんから受けとったもの」
磯田道史/宮部みゆき/加藤陽子/池上彰/阿川佐和子/ちきりん/梯久美子/佐藤優/保阪正康
②ジャンル別 ブックガイド
[決定版]半藤さんの90冊 石田陽子=構成・文

P104
山県(有朋)は、陸軍を武士の伝統やしきたりを排除してつくりあげていきました。西南戦争によって薩摩は陸軍から離れ海軍に回ったので、日本海軍は薩摩の武士の気風を帯びます。ですから、かなりサムライ的。こうして「長の陸軍、薩の海軍」という歴然たる構図ができる。(陸軍と海軍の仲の悪さの遠因はここにあった・・・「日本は太平洋戦争において、本当はアメリカと戦っているのではない。陸軍と海軍が戦っていた、その合い間にアメリカと戦っていた・・・・・・」、と揶揄されるくらい仲が悪かったby「あの戦争は何だったのか」P121-122保阪正康)

P46
大元帥(天皇)の命令なくして軍隊を動かし国境を越えるということは大犯罪で、陸軍刑法に基づけば死刑は免れません。(しかし、本庄繁、板垣征四郎、石原莞爾は、昭和6年9月19日、柳条湖の満鉄を爆破し、かってに軍隊を動かした・・・つまりこの後の一連の流れが満州事変)

【参考リンク】
文春ムック『永久保存版 半藤一利の昭和史』

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