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南蛮文化館

2023年11月01日 15時26分35秒 | お出かけ

1年に2ヶ月しか開かない美術館がある。
それが南蛮文化館。(5月と11月)
個人美術館としては、日本最高レベルかも。
南蛮美術中心に展示してある。

開館:令和5年5月1日~31日、令和5年11月1日~30日

開館時間   午前10時~午後4時
休館日 期間中の月曜日
入館料 一般:大人800円 大学生・高校生600円
団体(20名以上):大人700円 大学生・高校生500円

↑ 島原の乱の『天草四郎陣中旗』・・・原城で見つかった天草四郎の持ってい旗。
『天草キリシタン館』にもあると聞いたが、どちらがオリジナルなんだろう?『1995年に個人の所有者から寄贈』とあるので、元の所有者・北村芳郎氏の南蛮文化館から天草キリシタン館に寄贈されたのかもしれない。
以下、『みんな彗星を見ていた』P197
キリシタン大名、有馬晴信の支城がのちに廃城となったもので、乱を起こした民はここに三か月籠城し、近隣諸藩連合軍の総攻撃を受けて寛永15年(1683)年2月28日に殲滅させられた。
(原城跡は、いずれ訪問しようと思っている・・・普賢岳の近く)

遣欧使節のメンバー・・・帰国後、聚楽第で豊臣秀吉を前に音楽を奏でた。
それが『千々の悲しみ』(ジョスカン・デ・プレ"Mille Regretz"・・・秀吉は感激して3回アンコールしたとか。但し、異説もあり)
また、撮影禁止なので写真はないが、黄金の十字架が展示してある。
これは、遣欧使節の少年たちがローマ教皇から預かって持ち帰ったもの。
いったいどれくらいの価値があるのか、計り知れない。
あと、私が注目したのは、ガラシャの遺物である十字架。
①天草四郎陣中旗
②黄金の十字架
③ガラシャの十字架
以上、3点は私の個人的チェックポイント。

この洋鐘はオリジナルで、細川忠興が作ったものだそう。
左端に細川家・九曜紋の一部が見える。
しっかり吊り下げられていて、阪神大震災でも落ちなかったそうだ。
南蛮文化館は堅牢に作られていて、すべての展示物が倒れず、損傷なしだったそうだ。ちなみに建築業者は大林組、さすが。
なお、釣り鐘の奥に見える母子はマリアとイエス。
(淀君と秀頼ではない!)

この二条城で、家康が淀君&秀頼と対面した。
家康は秀頼に脅威を感じ、大坂の陣が起きることになる。

高山右近

見どころ満載なので、見に行ってみて。
今月を逃すと、次回は来年5月。
(受付の方が親切で、いろいろ説明して頂いた)
(今シーズン1番乗りが良かったのかも)
【参考図書】

1637年の島原天草一揆の時は、原城に立てこもったキリシタン(カトリック信徒)たちに対して、オランダのプロテスタントたちが海側から艦砲射撃を加えたこともあった。彼らはその見返りとして、ポルトガル船を日本から締め出して貿易を独占できるようになることを期待したからである。

「みんな彗星を見ていた 私的キリシタン探訪記」
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