「屋久島ジュウソウ」森絵都
森絵都さんの登山体験記。
そもそも宮之浦岳は、九州でもっとも高い山。
編集者と著者(すべて初心者)で、宮之浦岳を淀川登山口から荒川登山口まで縦走しようっていう試み。(大丈夫か?・・・さすがに現地でガイドさんを雇っている)
P27
私は細田さんが「ジュウソウの場合、気をつけなきゃならないのは・・・・・・」「僕もジュウソウは久しぶりですよ」などとしばしば口にする「ジュウソウ」とは、この荷物の重量を表す「重装」であると信じて疑わなかった。いや、私だけでなく、池田さんが「ジュウソウって、重装備のことかな」とつぶやいたとき、四人全員が「そうでしょ」うなずいていた。(このメンバーでホントに屋久島縦走できるの?心配だ・・・)
P34
黒味岳の頂上から安房岳、翁岳、栗生岳、宮之浦岳、永田岳――と、周囲の山々が一望できた。細田さんはこれを私たちに見せたかったのだ。
しかし、「あれが、これから目指す宮之浦岳です」と細田さんの示す私たちの目的地はあまりにも遠く、あまりにも高い。「ええっ、あんなところに登るんですか」と誰もまともに返さないくらい、それは今立つその頂から懸け離れた彼方にあった。私たちはただぼんやりとその山稜を見つめるだけだった。
PS
屋久島に行ってみたい。
本書は、行こうと思って、10年以上前に買って読んだ本だ。(再読)
でも、未だに行けてない。(この10年いろいろあったから)
今度こそ行こうと思う。
【ネット上の紹介】
ゆるゆる・和気藹々・のんびり楽しいグループ旅行のつもりで屋久島を訪れたモリエト一行。ところが、待っていたのは九州最高峰への登山だった!急勾配に泣き、杉に癒され、脳内麻薬でハイになる。初心者チームが挑むいきあたりばったりトレッキングと、海外でキレた瞬間や忘れられない味など、世界中を巡って出会ったエピソード14本の詰め合わせ。旅気分満載のエッセイ集。 やっぱり旅が好き!ゆるゆる・和気藹々・のんびり楽しいグループ旅行のつもりが…森絵都初、まるごと“旅”エッセイ。
1 屋久島ジュウソウ
2 slight sight‐seeing(怪しげな黒い鞄
無縁の縁
モロッコの車窓から
ハッサン
パリのメシア
海外でキレるとき ほか
2 slight sight‐seeing(怪しげな黒い鞄
無縁の縁
モロッコの車窓から
ハッサン
パリのメシア
海外でキレるとき ほか