goo blog サービス終了のお知らせ 

【ぼちぼちクライミング&読書】

-クライミング&読書覚書rapunzel別館-

「かっぽれ 寄席品川清洲亭」奥山景布子

2020年11月02日 18時24分07秒 | 読書(歴史/時代)
「かっぽれ 寄席品川清洲亭 」奥山景布子

ますます快調、シリーズ4作目。

1作目「寄席品川清洲亭」
2作目「すててこ」
3作目「づぼらん」
そして4作目、「かっぽれ」である。

P90
「まんがらってぇ言いますと?」
「せんみつの上さ」
「えっ?」
 せんみつと言えば、「千のうち三つしか本当のことはない」、つまり、「希代の嘘つき」の意味だ。そのものずばり、人をぺてんにかけるいかさま野郎を差して言うこともある。
「万あってもぜんぶ空っぽ、ってのさ」

P253
ため息はどんどん吐けばいい。ただし、明るいところで。

【ネット上の紹介】
安政江戸大地震の中で生まれた愛娘もすくすく育ち、再びおえいの商いへの意欲も芽生えてきた。だが、始めた団子屋を手助けしてくれるお加代はわけありの様子で…(「御用」)。三代目九尾亭天狗の最後の弟子にして、晩年最も身近にいた礫は、芸への思いがこもった形見を譲り受けることになったものの、兄弟子の妬みを買ってしまう(「点取り、無双の三杯」)など人情が涙を誘うシリーズ大好評第四弾