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「インジョーカー」深町秋生

2018年09月10日 20時39分47秒 | 読書(小説/日本)


「インジョーカー」深町秋生

今回のテーマは、外国順労働者の劣悪な労働条件問題。
警察内部の権力闘争と共に描かれる。

P298
「おれもカネを奪還するアイディアを練っている」
「どうする気だ」
 ファンが怪訝な顔をした。呂が右手に巻かれた包帯で口を拭う。
「そりゃ脅しと暴力だ。おれたちにそれ以外、なにがある」

【感想】
「アウトバーン」シリーズは、前作で一件落着。
でも、人気作品なので、続編が出たのでしょうね。
めでたいことだ。
本作もバイオレンス炸裂、深町節が楽しめる。
レギュラーのひとり・里美も登場。
出てくるだけで嬉しい。



【ネット上の紹介】
躊躇なく被疑者を殴り、同僚にカネを低利で貸し付けて飼いならし、暴力団や中国マ
フィアと手を結ぶ―。その美貌からは想像もつかない手法で数々の難事件を解決してきた警視庁上野署組織犯罪対策課の八神瑛子が、外国人技能実習生の犯罪に直面する。日本の企業で使い捨ての境遇を受けたベトナム人とネパール人が、暴力団から七千万円を奪ったのだ。だが、瑛子は夫を殺した犯人を突き止めて以来、刑事としての目的を見失っていた。そんな彼女に監察の手が伸びる。刑事生命が絶たれる危機。それでも瑛子は事件の闇を暴くことができるのか。「このまま、お前も堕ちていくのか?」