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「自民党秘史 過ぎ去りし政治家の面影」岡崎守恭

2018年09月20日 19時50分06秒 | 読書(昭和史/平成史)


「自民党秘史 過ぎ去りし政治家の面影」岡崎守恭

「自民党秘史」と言うほど、大層な内容ではないが、
印象的なエピソードが語られる。

P47
「歌手一年、総理二年の使い捨て」というのは竹下氏の口ぐせで、そうはならないぞと本人も周辺も信じて疑わなかったが、結局、この言葉通りに終わった。

P71
 鈴木宗男が金丸氏に聞いた。橋本龍太郎氏はいいですねと。金丸氏は言った。
「ポマードつけてればいいってもんでねえだ」
 では小渕恵三氏はどうですかと聞いた。金丸氏は答えた。
「ぼおーっとしてればいいってもんでねえだ」
 そして金丸氏は続けた。
「小沢はいいだ」

P158
「させて頂く」のルーツは宗教的なところにあるらしい。例えば浄土真宗はすべて阿弥陀如来という他力によって「生かさせて頂いている」というのが教義である。
 司馬遼太郎氏もこの語法はそこから出ていると解説する。

【ネット上の紹介】
あの頃の政治家たちは良くも悪くも器が違ったなぁ…。自民党を見つめ続けた伝説の政治記者が語る、驚愕と禁断と哀愁のエピソード。
はじめに―政治家の「顔」が見えた頃
第1部 政局の人間模様(夜明けの二本足
六さんの八面六臂
角栄邸の正月
一〇年たっても竹下さん
ドン金丸の「常識」
小渕さんの気配り
携帯の世代交代
シンキロウの孤独)
第2部 永田町人物列伝(ヤマテーの矜持
才人と呼ばないで
新生クラブの椅子
ハラケンの土下座
宇宙人の「させて頂く」
「宰相夫人」管見)
第3部 新聞記者見聞録(首相動静
一声百行
つまらなければ鑑真
学歴不問)