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【ぼちぼちクライミング&読書】

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「両親の送り方」宮子あずさ

2017年01月11日 20時58分46秒 | 読書(介護/終活)


両親の送り方 死にゆく親とどうつきあうか」宮子あずさ

印象に残った文章を羅列する。 

P57
老いと病気で関係性が煮詰まるほどに、ものを言うのは、元気なころのよい関係
P113
親子は他人になるわけではなく、愛情とともに、逃げようのない重さがあります
P118
「早死には本人の不幸。長生きは他人の不幸」by山田風太郎
P130
「看取りに後悔はつきもの」
P136
どんなに嘆き悲しんでいるご遺族にとっても、死はひとつの開放なのではないか
P138
どんなに気が合う親子でも、子どもにとって親は絶対的な権力を持っています
P148
「50代は人生最後の『貯め時』でもあります。ここで意識を切り替えて、『お金が貯まる家計』への体質転換ができるかどうかが、老後の運命の分かれ道です」byファイナンシャルプランナー藤川太

作品としての面白さは低いが、実用書とはそんなもの。
あまり、多くを期待して読んではいけない。
参考になる文章があったな、と。
ひとつでもあれば、OKでしょう。

[目次]
第1章 死ぬのも死なれるのも未体験(死をどのように迎えるか
あきらめの達人だった父の死 ほか)
第2章 老いと病は親を変える(親と子の立場が逆転するとき
老いと病気で衰えていくパターン ほか)
第3章 やるだけのことはやった満足感(母の最後に後悔なし
親から解放されるということ)
第4章 上手に老いてゆくために(いつまで働きつづけるか
人生のリスクと向きあう ほか) 

【ネット上の紹介】
実親の驚愕の変化!どうしようもない現実に何ができる? 看護師歴30年の著者は72歳の父親、80歳の母親(女性評論家の吉武輝子)を見送りました。「老いと病は人を変える」と500人以上の患者を看取ってきた著者は書きます。酸素ボンベを使わざるをえない状況なのに「あなたには迷惑をかけない!」と言って出かけようとする母親に振り回される周囲。「人の手を煩わせてまで、なんて思っていても、たぶん年を重ねれば宗旨替えするに違いない。人間はそうそう潔くはできていない」いつの間にか親を怒ってばかりの鬼娘になってしまい、親と子の立場が逆転する思いもよらない現実!「両親の送り方」に正解はないのでしょうか。