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「入り婿侍商い帖」(3)千野隆司

2015年03月12日 12時37分04秒 | 読書(小説/日本)


「入り婿侍商い帖」(3)千野隆司

シリーズ第3弾。
仕入れ安定確保の為、農村周りをする角次郎。
再び、関宿藩の藩米横流し事件に関わることになる。
現地で探索活動をする角次郎を気遣い、妻も現地入りする。
いったいどうやって横流しを行って、米を江戸に持ち込んでいるのか?
妻の気転により、打開に向かうか?
事業拡大、藩御用達を目指して活躍の第3弾。

ところで、時代小説が人気、とのこと。
私も無性に読みたくなるときがある。
でもどうして、時代小説なのか?
現代小説が複雑になりすぎてカタルシスが得られないのか?
善悪がはっきりして、勧善懲悪・・・これを現在小説でやると、嘘くさくなる。
時代小説だとしっくりくる。
悪人は悪人らしく、正義の味方は一点の曇りもない。
「正義」が勝ち、「悪人」は懲らしめられる。
現実では、割り切れないことばかりだが、時代小説では一刀両断にしてくれる。
仕事、家庭、人生に疲れた方こそ時代小説か?
歴史の蘊蓄も得られて一挙両得。

PS
「水戸黄門」は王道、直球ど真ん中・・・名作たる所以を再検討する必要あり。

【ネット上の紹介】
米屋の入り婿・角次郎、藩御用達を目指して邁進す! 旗本家次男の角次郎は縁あって米屋に入り婿した。関宿藩の藩米横流し事件解決に助力した角次郎に、関宿藩勘定奉行配下の朽木升之助から極秘の依頼が持ちこまれる……。妻と心を重ね、米屋を再興していく物語。