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【ぼちぼちクライミング&読書】

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「山と渓谷」2011年7月号・ストーブ特集

2011年09月16日 00時25分02秒 | 読書(山関係)


「山と渓谷」2011年7月号

P195-201
小型軽量ガスストーブの特集が気になるので読んだ。
比較されているのは次の5つ。

①SOTO(SOD-300)8400円
②EPI(REVO-3700)9975円
③PRIMUS(P-114)7140円
④PRIMUS(P-153)8925円
⑤SNOWPEAK(Chi)5980円

私が良いと思ったのたのは、②と③で、出力はそれぞれ3700kcal/h, 2300kcal/hで、EPIの出力が高い。
しかし、ガス消費量と燃焼時間は、308g/h 約60分,150g/h 約90分で、PRIMUSの方が効率がよい。
沸騰時間も9℃と25℃で、比較されている。
PRIMUSはEPIに出力で負けているのに、EPIと同等か、それ以上の結果が出ている。(5製品の中でもトップクラス)
さらに、深鍋と広口鍋の沸騰時間比較が興味深い。
次のように書かれている。

広口型では、深底方に比べ、時間にして40秒から1分ほど速く沸騰し、被検体E(SNOWPEAKのこと)では2分近くも短縮したのだ。考えてみれば、熱を受ける面積が広くなるので当然の結果ではあるのだが、これまで「深底鍋のほうが利便性が高い」という習わしに従い、疑問を抱かずにクッカーを使用してきたことを反省しなくてはならない。(詳しくは実際の「山と渓谷」を読んでみて)

さて、以上の結果どうでしょうか?
「ジェットボイルについて書いていない・・・どうなってんだ?」、と思われることでしょうね。
この特集が『本体重量100g以下の小型ガスストーブ』、ってことになってるので、『オールインワンタイプ』は、どうしてもモレてしまう。そこで、2010年11月「山と渓谷」を見てみよう。

この号でもストーブ特集を企画している。
私が『オールインワン・タイプ』で気になったのは、JETBOILとPRIMUS・イータパックライト。
2-3人で行くならPRIMUS・イータパックライト、1人ならJETBOILのコンパクトタイプがよい、と思う。(どちらも、風に強く、かなり熱効率が良い)

イータパックライト15,000円(税込¥15,750)
http://www.iwatani-primus.co.jp/products/primus/37.html
【本体重量】572g(本体、1.2ℓ専用ポット、フタ)
【収納サイズ】21.5×19×13cm
【出力】2.2kW/1,800kcal/h(Gガス使用時)
【ガス消費量】140g/h
【燃焼時間】約100分(IP-250ガス使用時)約45分(PG-110ガス使用時)
【セット内容】バーナーベース部、1.2ℓ専用ポット(鍋)、フタ、風防、ポット用ハンドル、
専用インシュレーションバッグ、ボウル、ヒートエクスチェンジャープロテクター

JETBOILはZIP、PCS FLASH、SOLと種類が多いし、同じ型でもチタン軽量タイプもある。→http://webshop.montbell.jp/goods/list.php?category=328000
好みに応じて、検討したらよい。例えばZIPの仕様は次のとおり。

JETBOIL(ZIP)8900円
【総重量】407g(ゴトク、スタビライザーを含む)
【サイズ】φ104mm×高さ165mm(収納時)
【容量】0.8L(調理容量は0.5L)
【出力】1134kcal/h
【ガス消費量】100g/h
【沸騰到達時間】0.5Lで約2分30秒(ジェットパワー1缶で約12Lの水を沸騰可能)

以上、ストーブ特集の感想は、こんな感じ。
ところで、「お前は何を使ってんだ?」と言われそう。
山岳会時代はホエーブスを使用。(プレヒート+ポンピングが手間だった)個人山行では、EPIヘッド、2種類を使用してきた。(それぞれ30年くらい前と、20年くらい前に購入)
ちなみに、普通のキャンプでは一般家庭用カセットコンロを使用・・・車で行けるキャンプ場、例えば小川山なら、これで十分、と思う。(また、韓国製ジョイントを使って一般ガスカートリッジ+EPIヘッドの組合せも利用した。これはスーパーでカートリッジ購入できて便利)
そのうち、EPIヘッドもだいぶ古くなって、火力が落ちてきたので、今はIwataniジュニアバーナーを使っている。
湯もわりと早く沸くし、そんなに悪くない。登山用品店に行かなくてもカートリッジ購入できて便利だし、ランニングコストも安い。
欠点は少し重くて、かさばること・・・かな。

カセットガスジュニアバーナー                         

カセットガス
ジュニアバーナー

CB-JRB-2
最大発熱2.7kw(2,300kcal/h)



【参考リンク】
http://www.i-cg.jp/cf/outdoor/index.html


「ROCK & SNOW」2011秋号 No.53

2011年09月08日 23時29分32秒 | 読書(山関係)


ROCK & SNOW 2011秋号 No.53

日曜日に「ロクスノ」最新号#53が届いた。
2つ特集がある。次のとおり。

★特集「日本のボルダー2011」
・旭川周辺のボルダー
・奥日原ボルダー
・小川山/八幡沢上部
・瑞牆山/金山沢ボルダー
・高知/黒潮ボルダー
・広島/戸河内
・大分/奥岳川・尾平
・宮崎/日之影・比叡・祝子川

★第二特集「世界の“極難”マルチピッチ」前編
・スペイン Naranjo de Bulnes/Orbayu
・スイス Ratikon/WoGu
・イタリア Dolomites/Solo per Vecchi Guerrieri
・パキスタン Nameless Tower/Eternal flame
・アメリカ El Capitan/Dawn Wall・Mescalito project


これ以外に、私が興味を覚えた箇所を紹介する。
次のとおり。

「レスキュー大全」廣川健太郎、P074-075
山岳遭難でのリーダーの過失責任は、講習料の授受などにかかわらず、引率に近い立場であれば車の運転と同じく「業務」と判断される可能性が高いことだ。(中略)
一方で、登山では転落・滑落の危険があり、クライミングでは墜落の危険があるからロープを使うのであり、危険なことは承知のうえで、安全策を講じながら行動する行為である。このため、あらかじめ了解した危険の範囲、結果には自己責任も求められる。

(ちょっと上達すると人に教えたくなるし、実際教えている方も多い・・・危険認識と安全への配慮で「講習」の質をある程度判断出来る、と思う。byたきやん)

「クライミング道場」中根穂高、P076-077
より高難度を登るために勉強し、練習する人は多くても、上手なビレイヤーになる努力をする人はまずいません。そうなんです。ビレイは、ほとんどの人が、見よう見まねでやっているのです。
(ビレイは性格要素も大きい。基本中の基本は登っているクライマーから目を離さないこと・・・これさえ出来ていないビレイヤーが少なからずいる。この基本が出来てはじめて、ビレイテクニックが構築できる。byたきやん)

「カサメリ沢とギャラクシアン」内藤直也、P104
このエリアを開拓した内藤さんが、オススメルートとグレードについて書いてくれている。
もし、カサメリに行くなら、すごく参考になる、と思う。

さて、今回もっとも読みごたえのあったのは、池田常道さんの「ラインホルト・メスナーとナンガ・パルバット」の記事。P010-011と関連記事がP78-79にある。

結局のところヘルリヒコッファーは、本質的に登山の素人でありながら、異母兄と同様に登山界から崇拝されることを求めつづけていたのかもしれない。そのために彼は、自分には不可能な役割を果たさせるため、そのときそのときに台頭してきた有能な新人クライマーに思いを寄せ、自己同一化を夢見てきたのだといえるかもしれない。

大人数遠征記録とか読むと、非常にどろどろしたものが噴出している。
それでなくとも「個性的」な方の多い登山界、クライミング界、である。
長期間一緒に(朝から晩まで)生活をするとどうなるか?・・・想像してみて。
(でも私は、どろどろした人間くさいところがおもしろい、と感じるけど)

Editor'sNote、で池田常道さんが過去から現在、ラインホルト・メスナーに会ったときの様子を語っている。初めてメスナーと会ったのは1976年、と。

同伴した女性はウルズラ(ウシー)、庇護者だったフォン・キーリン伯爵の奥方だった女性だと、不覚にもあとになって知りました。2年後のナンガ・ディアミール壁単独登攀のときに同行したのは、同じウルズラでもずっと若いグレーター、ミュンヘンの女子医学生でした。80年エベレスト単独登攀のときは、たしかカナダのニナ・リッチー・・・・・・。今回せっかくインタビューできたのに、登山同様に華麗な女性遍歴については聞きそびれてしましました。残念。

う~ん、そこをつっこんで欲しかった。
メスナーさん、公私ともに華麗な方なようで、ある意味納得、感心した。
さすが人類史上初8000m全14座無酸素登頂する方は、女性にも果敢に挑むんでしょうね。
(港ごとに女のいる船乗りのように、14座それぞれに「思い出の彼女」がいるのだろうか?)
池田常道さん、って文章もいいけど、人柄もおもしろそうな方だ。

【参考リンク】
ラインホルト・メスナー

『ROCK & SNOW 2011秋号 No.53』


「山と渓谷」2010年12月号

2011年08月27日 23時06分15秒 | 読書(山関係)


時たま、過去の「山と渓谷」を図書館で借りて読んでいる。
これは、2010年12月号である。
P176に気になる記事が掲載されているので紹介する。
柏澄子さんによるレポート「クマ襲撃による外傷」、である。

クマの襲撃による1年間の外傷例
1980年代・・・10人
1990年代・・・20人
2000年代・・・50人
外傷の内容をみると、人間の顔や頭部をめがけて攻撃する例がほとんどある(最初に腕や肩を押して倒したあと、顔を咬む例も多い)、とある。

具体的な事例として、山岳写真家・早川輝雄さんと登山家・山野井泰史さんの事故をとりあげている。
以下、いずれも柏澄子さんの文章である。

【早川輝雄さんの事例】大尽山(青森県)
2009年5月16日午後1時ごろ、林道の終点まであと600mほどの地点で、クマに遭遇した。
クマは数十メートル先から早川さんに向かって登山道を突進してきた。早川さんは登山道脇のヤブの中に逃げたが、クマは顔をめがけて飛びかかってきた。最初は左側に避けてなんとかかわしたが、次の瞬間、振り向いたクマは再び顔をめがけて攻撃してきた。左手で顔をかくしたところ、左腕を咬まれた。その後もみあいになり、右腕、さらには頭部と顔も咬まれ、引っかかれた。衝撃で入れ歯がガシャッと壊れる音がした。(中略)クマは顔を咬んだあと、ヤブの奥へ走り去っていった。


【山野井泰史さんの事例】倉戸山(東京都)
2008年9月17日朝7時ごろ、、登山家の山野井泰史さんは、自宅裏にある倉戸山方面にひとりでジョギングに出かけた。(中略)
クマに遭遇した地点は小石がゴロゴロしていたので、山野井さんは足元を見ながら走っていた。スピードはそれなりにあったはずである。ちょっと顔を上げると、子連れのクマが自分に向かってきているところだった。母グマの後ろを走る子グマを見て「かわいい」と思ったのもつかの間、母グマが目をむいて「グォー」とうなりながら突進してくる様に、事態の深刻さを知った。
母グマは右手の上腕に咬みついたまま、首を激しく左右に振って山野井さんを倒し、体にのしかかった。顔の真ん中あたりに咬みついた。なんとか逃れようとした山野井さんは、クマを蹴飛ばし、肘鉄を食らわしたが、クマは顔に咬みついたままいっこうに離れない。あんまり強く蹴飛ばすと顔がもぎ取られそうなほどだった。
どれぐらい時間がたったか記憶は定かではないが、おそらく1分ほど格闘したのち、クマが一瞬ひるんだ隙に腹を蹴り、クマから逃れることができた。山野井さんは瞬時に起き上がり、一目散に逃げた。クマは吠えながら100メートルぐらいは追ってきたという。(中略)


山野井さんの話で印象深かったのは、「顔が変形すること」と「トラウマ」についてだ。
「外見にこだわりはないと思う私ですら、自分の顔が以前と違うことを意識した」。見栄えという問題ではなくとも、見目形は重要であり、顔はその人自身を表すものなのだから、精神的ダメージは無理からぬことだろう。(中略)
山野井さんは、これまでいくつもの大事故に遭遇したが、いずれも乗り越えてきた。しかし、クマは違う。(中略)
山野井さんは「この恐怖心は今後も消えそうにない。滑落などの事故は自分で対処していける範囲だけど、クマは違う。生き物は大好きだが、クマの恐怖心は克服できない」と語った。


以上、よかったら図書館で借りて読んでみて。
写真が掲載されていて、非常に生々しく、恐怖がストレートに伝わってくる。
頭部レントゲン写真も載っていて、骨が粉砕されている。

【関連リンク】
熊の生息地なのに無関心すぎる宮崎学さんブログ
「羆嵐」吉村昭


ROCK & SNOW 2011夏号 No.52

2011年06月10日 20時30分40秒 | 読書(山関係)


ROCK & SNOW 2011夏号 No.52 
(表紙クライマーは、Kim Jain)

「ロクスノ」最新号が送られてきた。
いくつか気になる記事を紹介する。

P11
『アダム・オンドラ、「チラムバラム」9b+(発表時)4撃!』、との記事。
皆さんは、「チラムバラム」を覚えているだろうか?
初登記事が掲載しれている2003年「ロクスノ」#22(P28)を見なおした。
初登者・ベルナベ・フェルナンデスのインタビューが載っている。
「チラムバラム」9b+(=15c)、である。
当時、クリス・シャーマの「リアライゼーション」(15a)が世界最難と言われていた。
そこにいきなり、15c初登、と発表されたのだ。
「ほんまかなぁ・・・?」、と当時話題になったのを思い出す。
初登者・ベルナベ・フェルナンデスは4年の歳月をかけてRPしたそうだ。
アダム・オンドラは4撃。(まいった、まいった)
「やさしめの9b」とコメントしているし。
なお、アダム・オンドラがスペイン各地で高難度ルートのRP&OSを行っているが、
これについて、P60-P61に概略が書かれている。
また、同ページにクリス・シャーマの活動についても書かれている。
(この2人の身体はどうなっているんだろう?強すぎる)

P35-39
『ラブトゥー一家インタビュー記事』
ディディエ・ラブトゥ、ってロビン・ア―ベスフィールドと結婚してたんですね。(知らなかった)
2人の子どもがいるそうだ。
ショーン(兄12歳)ルート8b+RP、ボルダーV11
ブルック(妹10歳)ルート8bRP、ボルダーV10
これは遺伝子なのか?環境なのか?
なお、ロビン・ア―ベスフィールドも20年前と変わらず、現役を維持しているそうだ。(そこがエライ)

P76
『欧州情報局通信』(以下、一部転載)
クライミングとトレーニングの違いがわかりますか?確かに両者とも壁に取り付いてはいるけれど、実はまったくもって別ものなのです。日本のクライマーの99%以上はこの違いに気づいていません。トレーニングとは、体に負荷をかけることと回復を繰り返すこと。クライミングとはその行為自体を楽しむことなのです。

P89-110
『今、気になるギア達』
クイックドロー、ビレイディバイス、カム、ボードをカラーで紹介している。
現在、ギア購入を検討している方には参考になるかも。

【参考リンク】
★『ROCK & SNOW 2011夏号 No.52』
  http://cc.mas.impress.co.jp/c/Ccl0go2pxwxa31H12af9564Iid0go2q5cug0z
6月6日発売  販売予定価格 1400円(税込)


freefan#63

2011年04月20日 21時40分32秒 | 読書(山関係)

63号表紙

 























freefan#63が郵送されてきた。

今号は、印刷に入る直前、3.11大震災が発生、発行が遅くなった。
特集が『福島・大日岩』だっただけに、いろいろ検討されたようだ。
次のように書かれている。

編集部では、災害以降「日本の岩場を斬る」の掲載を見合わせることも含めて、様々な検討を重ねてまいりました。現地の取材および誌面の編集が震災以前であったとは言え、こうした状況の中で、岩場の紹介記事を取り上げることについては、被災地の状況、被災者の感情、社会の情勢、岩場の安全、情報の伝達等々を考慮し、慎重な判断を必要としました。
その上で今回掲載に踏み切ったのは、今後の長い復興の中で、微力ではあっても支援につながるのではないかと判断したためです。今は岩場の利用は控えるべき状況かもしれませんが、状況が落ち着けば積極的に出かけて、宿に泊まったり、食事をしたり、土産物や特産品などを買ったりといった地元経済への還元を通じて、僅かながらも復興の一端を担うことができます。また、様々なクライマーが訪れて交流を深めることは、東北のクライミング界の活力にもなります。そのために、本誌での福島・大日岩の紹介記事が、全国のクライマーの方々に、いずれは行ってみたくなるような魅力を伝えられたら幸いです。

以上、転載終了。
さて、特集の『福島・大日岩』であるが、読みごたえのある内容となっている。
新田龍海君が1人で出かけて、「フォッサマグナ」(14a)、「グレート東郷」(12b/c)を登っている。(「鉄の爪」(13a)は残念ながらRPならず)
食事のシーンが美味しそうに紹介されている。
行ってみたい気分になる特集である。

『三種の神器』コーナー、今回はヘッドランプ。
分かりやすく比較紹介してあり、参考になった。
私は旧タイプのランプと、一般ランプを使っているので、いずれ購入したい、と思った。

要チェック記事は、『裏六甲/不動岩・烏帽子岩調査報告』。
六甲の岩は、何年も訪問していないが、それでも、気になる。
実際読んでみて下さい。


「山と渓谷」2011年3月号

2011年03月22日 20時40分00秒 | 読書(山関係)


特集「おいしい山ごはん」、これは気になる。
山で食べると、街中よりおいしく感じられる。
自然環境という調味料の威力抜群。
昔、テントで縦走したが、いろいろ献立を考えた。
料理を考える時、次の3つは重要。
①軽くて、かさばらない
②時間がかからず簡単にできる
③消化がよくて、おいしい
今回の特集では、いろいろ紹介されていて参考になる。

さらに、行動食ランキングが紹介されている。
1位、ソフトクッキー
2位、柿ピー
3位、ドライフルーツ
4位、ミニドーナツ
5位、ぬれせんべい
5位、こっぺぱん
7位、おにぎり
・・・こんな感じ。
なお、基準はとなる要素は、軽さ、糖質、脂質、価格、携行性、日持ち、である。
【参考リンク】1
「山と渓谷」2011年3月号
http://cm.impress.co.jp/?5_83269_5435_4
【参考リンク】2
「元気のでる山の食事」大森博

http://blog.goo.ne.jp/takimoto_2010/e/9fc44318e2d93c7a466b065a070b55eb


ROCK & SNOW 2011春号 No.051

2011年03月08日 22時52分38秒 | 読書(山関係)


ROCK & SNOW 2011春号 No.051
自宅に「ロクスノ」最新号が届いた。
いくつか気になる記事を紹介する。

『日本人による5.14オーバーの世界』P13-27
特に、P20から『クライマー列伝』、って感じで、1988年から始まり、年代順に列挙されている。
80年代前半から、私もクライミングをしているので、感無量である。
一般クライマーは、時代についていくだけで精一杯。
強いクライマーは、時代の流れに乗って、最先端を維持していく。
そしてごく一部、才能あるクライマーは、時代を引っ張っていく。
・・・そんな事を考えながら読んだ。
さて、P23に正田マンの写真が掲載されている。撮影はwataru君。
なんとなく嬉しい。
ところで、ito君も8c+を登ってるはずだけど、書かれていない。
印象として、関東在住クライマー中心記事になっている。(これって、関西人の僻みか?)
【参考リンク】
http://blog.goo.ne.jp/takimoto_2010/e/83b763376f16920a1591608fd5f18eb8

『高みを目指して』P29-35
トキオ君のトラッドルート開拓記事。
先ほどの記事と対極に位置するように感じるが、これもまたクライミングの究極の姿である。
(ある意味クライミングの本質のような気がする)

『最近のクライミング事故を考える』P100-103
様々な事故について、具体的な例が書かれている。
本来クライミングは危険なもの。
でも、経験とテクニック、想像力で回避できる事故も多い。
事故例と共に、杉野さん、菊池さんの記事(
P103)も読んで欲しい。

『インストラクターの資格制度がスタートします』P105
これは、すごく良いことだと思う。
次のように書かれている。

この資格制度は単なる引率者やハウツー説明をする人のためのものではありません。クライミング文化の継承と、クライミングインストラクターの社会的認知をも含めた、より高い次元を目指したものです。

いかがでしょうか?
知識・経験・実力があるのは必要条件。十分条件として『性格』も挙げられる。初心者に教えるという教育的側面が大きいから。インストラクターとして、『向き・不向き』もある、と思う。

【参考リンク】

http://cm.impress.co.jp/?5_83938_4401_5


『山と溪谷 2011年1月号』

2010年12月27日 19時51分33秒 | 読書(山関係)


「山と渓谷」1月号を購入した。
付録の『山の便利帳2011』が欲しかったから。
今号の特集は『登山白書2011』。

●『レジャー白書』によると、2010年は登山人口が、1230万人らしい。
今、登山はブームなんだろうか?
例えば、読書界でベストセラー現象が起こったとする。
これを支えるのは、読書しない人たち。
普段、読書しない人たちが、その本を購入すると『ベストセラー』という現象が起きる。
登山も同様なのか?
普段、山に登らない人が山に登ると『登山ブーム』が起きるのか?

●これにはきっかけがあるはず。
マンガ「岳」や、映画「点の記」の影響か?
ファッション性の高い山雑誌の影響か?
パワースポット巡りの影響か?
『レジャー白書』によると、登山は前年比108%増である。
オートキャンプは、逆に-6%減少。
山ガールブームと言われるが、実際の登山者のメインはまだまだ男性比率が高いのが現状、とある。(P35)
メインは30~40代の男性で、その54%が単独で山へ行く、と。(P38)
ブームと言われながらも、意外と地味、って印象。
オヤジが独りで、ほそぼそと登ってる、ってのが実情だったりして。

●『数字で占う山の2011年』(P72)
国内のジム数・・・151軒・・・これを多いと見るか?
2008年・・・96軒。
2009年・・・119軒
2010年・・・151軒
来年はさらに増えるのだろうか?
今後は『質』が問われる、と思われる。
質とは・・・良い壁があってゆったりした空間、清潔で安全、面白い課題がコンスタントに提供される、実力ある指導者、スタッフがいて対応が親切、休憩スペースが確保されストレッチしたり食事したりできる、・・・こんなところでしょか?
経営者やスタッフの力は大きい、と思う。
経験と実力、そして気配りの出来るスタッフがいるジムが理想。
ちょっとしたアドバイスが的確だったりすると、参考になり、モチも上がる。
海外経験豊富、日本の岩場もあちこち行っていて、情報色々教えてもらえたらありがたい。
楽しさを教えるだけでなく、危険認識も指導してあげて欲しい。
(多数ジムあるが、どれだけのスタッフが安全なビレイを指導できるだろうか?)
危険なことをしていたら、素早く対応し注意してあげて欲しい。
リードとかでは、基本的なマナー、モラルも教えてあげて欲しい。
(例えば、混雑して順番待ち多数なのに、ハングドックして降りてこない、とか)
また、細かいことを言うけれど、トイレが清潔、着替えルームがゆったりだと、気持ちがよい。
こうして、様々な要因が絡まりあって『良いジム』が出来上がるのだ。
これに気の合う仲間が集えば文句なし!、って感じ。

●山の本棚・・・『種の起源』P160
興味深い箇所、少し文章を抜粋する。
『種の起源』のどこにも、人間は猿から進化したなどのことは述べられていない。
(中略)
もとのタイトルは十九世紀の書物によくあったように、うんと長い。
『自然の淘汰による、あるいは生存闘争において、よりふさわしい種族が存続することによる種の起源』
(中略)
それが発表された十九世紀後半は産業革命の真っ只中であって、旧来の貴族や地主層が没落し、続々と新しい階層が誕生していた。家門や土地所有ではなく、才覚と努力でのし上がってきた新興ブルジョワである。自由な生存競争のもとでは、より強いものが生きのびる。ダーウィン説はまた、台頭してきた市民層の「種の起源」をも語っていた。

●アミノ酸P234-P235
以下、クライマーに興味ある箇所を抜粋する。
アミノ酸は人間の体をつくる重要な原材料といえる。体はおよそ60%が水分、20%がたんぱく質、残り20%が糖質や脂質などからできている。たんぱく質は筋肉や内臓、骨、皮膚、髪の毛、DNAなど、体の大切な組織を形成しており、非常に重要な成分といえる。ざっくりいうと、このたんぱく質の元になっているのがアミノ酸なのだ。
(中略)
自然界には、発見されているだけで500種以上ものアミノ酸が存在する。しかし、人間の体を構成するうえで必要とされるアミノ酸は20種類にすぎない。このうち、体内で生成できる11種を「非必須アミノ酸」といい、体内では生成出来ない9種を「必須アミノ酸」という。この9種の必須アミノ酸は、肉や魚、穀物などを食べることで体の外から取り入れる必要がある。
(中略)
登山ではBCAAというアミノ酸が重視される。(中略)BCAAは筋肉に多く含まれており、筋肉を形づくっているといってもいい。運動時には筋肉のエネルギー源になり、また、筋肉のコンディションを回復させる効果をもつ。(中略)筋肉のパーフォーマンス低下を招かないためには、第一に低血糖に陥ってはならない。
(中略)
具体的に言うと「アミノバイタル」(味の素)や「アミノバリュー」(大塚製薬)など、BCAAが含まれたアミノ酸配合補助食品なら、登山の直後20~30分以内に飲用すると、より効果的に筋肉のコンディションを回復できる。(中略)「ヴァーム」(明治乳業)など、脂肪燃焼をうたう補助食品であれば、登山前に飲用するといい。(以下、略)


【ネット上の紹介】
第1章「登山ブームは本当なのか?」
第2章「大胆予測! 2011人気沸騰の山、狙い目の山」
第3章「山ガールって、何者だ?」
第4章「軽量? デザイン? 山道具が向かう先」
第5章「数字で占う山の2011年」
別冊付録は毎年大好評の「山の便利帳2011」

【参考リンク】  
  http://cm.impress.co.jp/?5_81431_3417_3


ROCK & SNOW 2010冬号 No.50

2010年12月12日 11時34分08秒 | 読書(山関係)


通巻50号記念。
50号分の表紙が掲載され、それぞれ内容とコメントが書かれている。
・・・これがけっこう便利。
過去の記事を調べるときの参考になる。
「あの記事はどの号だっけ」、と1冊ずつ取り出すのは時間かかるから。
座談会も興味深い。
クライミング界初期の有名人・大御所達が当時を振り返って語っている。
写真を見ると、皆さん歳をとりましたねぇ、って感じ。(人のこと言えないが)
現在でも充分第一線で登る実力を維持している方もいれば、そうじゃない方もいる。
(写真、体型を見れば分かる)
タイトルは「フリークライミング30年」となっているが、ほとんど80年代の話ばかり。
私には懐かしく、興味深い話だったが、若い方には「?」だったでしょうね。
90年代やミレニアム以降の話は、ほとんどナシ。
次回は、メンバーを入れ替えて、90年代バージョン、現代バージョンも企画して欲しい。
また、80年、90年に活躍された女性クライマーのシンポジウムもあったら楽しそう。

他に興味深い記事をピックアップする。
P107
今年9月26日にクルト・アルベルトさんが亡くなった。
フランケンユーラでお客を案内していて18m墜落した、と。
この方は『レッドポイント』概念の発案者である。
興味のある方は読んでみて。

もうひとつ紹介、P78「ウソをつく人々」
ホームランを何百本打ったとか、三振を何百個とったとか、例えば野球の世界には、誰しも納得する指標がいくつもある。が、山にはそれがない。登山界のある部分では、すごいことと、ぜんぜんすごくないことの区別はついているのだが、マスメディアや登山業界、広く一般登山愛好家にまでそんなモノサシが共有されているわけではない。
わかりやすいのは「頂上」だ。どこそこの山――それも有名な山に登ったと言えば、第一のハードルは越えられる。あとはその山が、世界でいちばん高いとか、いちばん難しいとか、何人も死んでいるとか、とにかくもっともらしい解説があればいい。自分が登った山をどう誇ろうと勝手で、本人が満足するならそれでいい。
しかし、登らなかったのを登ったと言ったら、それは単なる詐欺だ。

(中略)
彼らがプレッシャーに負けて虚偽を生み出したわけだが、それは、シュタングルが語るように、対スポンサー、対登山界、あるいは対世間の問題ではないのかもしれない。
自信を抱いてひとたび打ち上げた自分の計画(冒険)、夢の実現が叶わぬと知ったときに、弱さを認めたくないという一種の防衛本能が間違った方向に向いてしまった結果なのではないだろうか。いさぎよく敗北を認めて、そこから立ち上がる強さも、またあってしかるべき資質だろうが。

以上、転載終了。
さて、これは登山界の話だが、フリークライミングでは、どうだろう?
すごいことと、すごくないことのモノサシはどうだろう?
分かりやすいのは『グレード』である。
あるルートを登った際、まず聞かれる質問。
クライミングの価値は他にもある。
OSなのかどうか?
どのようなスタイルで?
少ないトライだったのか?
こういったこと、もっと気にして良い、と思うけど。
私の思う『すごいこと』は、何年にもわたって実力を維持し続け向上更新し、
高グレードを、良いスタイル、少ない回数で登ること、である。
もちろん、理想は『オンサイト』である。

PS
クライミングには様々なジャンルがある・・・クラック、マルチ、極地、ボルダー、リード、コンペ等・・・
ひとつだけでも、謙虚な気持ちで追求したい。

【参考リンク】
http://cm.impress.co.jp/?5_81177_4260_3


「華恵、山に行く。」華恵

2010年10月24日 08時41分50秒 | 読書(山関係)
「山と渓谷」に連載されていたエッセイ+書き下ろし、である。
先日、「小学生日記」を紹介した。
この本と同著者である。
つまり、hanae*=華恵さんである。
(ペンネームを変えただけ)
「小学生日記」の文章が良かったので読んでみた。
山に関しては初心者なので、一般文章ほどの「サエ」はないけど、それでも読みやすく楽しめた。
上手く、山の楽しみを表現している。
例えば、次のような文章。
(以下、転載)

頂上をめざすだけが山の楽しみじゃない。登りも下りも、ふもとにも山頂にも、いろんな表情がある、ということにも気づかされました。
ひとに出会ったときのように、好きになると、何度でも会いたくなる。季節によって、天気によって変わる表情も見たい。今は眠っている動物たちも、時季が変われば姿を現すかもしれない。何度でも来たい。そんなふうに思える登山は、ほんとうに楽しい。

[要旨]
クライミング、低山、雪山、そして富士山へ。『山と溪谷』の好評連載に書き下ろしを加えたエッセイスト華恵が綴る山の話。
[目次]
山の先生は今井さん―山梨県扇山;アイゼン、ピッケル、オクホタカ―長野・岐阜県奥穂高岳;インドアクライミング―都内クライミングジム;だから岩はやめられない―埼玉県日和田山・男岩西面;はじめの一歩―東京都高尾山;初めてのスノーシュー―長野県しらびそ小屋(北八ヶ岳);登山のためのクライミング―神奈川県丹沢・広沢寺岩場;都会のオアシスで―東京都皇居;羅臼岳から―北海道羅臼岳;私はどこにいる?―東京都御岳山〔ほか〕

ヤマケイ文庫創刊

2010年10月13日 21時52分25秒 | 読書(山関係)
YAMAKEI SQUAREからメールをもらった。
11月1日、ヤマケイ文庫が創刊される、と。
第一期として6冊発売されるそうだ。
長い間、入手困難となっていた作品もある。
以下のとおり。

【参考リンク】
『垂直の記憶』(11月1日発売予定  税込販売予定価格924円)
  http://cm.impress.co.jp/?5_79441_4701_1
『梅里雪山』(11月1日発売予定  税込販売予定価格1155円)
  http://cm.impress.co.jp/?5_79441_4701_2
『残された山靴』(11月1日発売予定  税込販売予定価格924円)
  http://cm.impress.co.jp/?5_79441_4701_3
『ミニヤコンカ奇跡の生還』(11月1日発売予定  税込販売予定価格966円)
  http://cm.impress.co.jp/?5_79441_4701_4
『新編  単独行』(11月1日発売予定  税込販売予定価格987円)
  http://cm.impress.co.jp/?5_79441_4701_5
『風雪のビヴァーク』(11月1日発売予定  税込販売予定価格1050円)
  http://cm.impress.co.jp/?5_79441_4701_6

「香港アルプス」金子晴彦+森Q三代子

2010年10月11日 00時09分18秒 | 読書(山関係)

設定しているキーワードからメールが来た。
上記「香港アルプス」が出版された、と。
さっそく確認したところ、既に在庫はなく、「取り寄せ」となっている。
とりあえず、どんな内容かも分からずタイトルだけから注文してみた。
なぜなら、この手の本はすぐ絶版になるから・・・読者数が限られている。
買っておかないと、後悔する。

1995年、山と渓谷社から「香港低山散歩」が出版された。
当時、たまたま見つけたのか即購入した。(現在絶版中)
1997年2月、タイ・プラナーンにクライミングに出かけた。
その時、タイ訪問は2回目。(「1回目タイ訪問は1996年)
その帰りに、(単独)香港に立ち寄りハイキングをした。
実は、タイで腹を下し、香港に到着したとき、かなり弱っていた。
それでも、ハイキングをしていると、少しずつ体調も回復した。
朝はお粥専門店、昼は飲茶、夜は日本食レストランでうどん。

香港でのハイキングは、ホント良い印象が残っている。
食べて良し、歩いて良し、風景も良し、ってな感じ。
住んでる方も、中国本土より親切な印象がある。
摩天楼をかすめるように、深夜香港に
到着した。
ドラゴン航空利用、機体に龍の絵が描いてあった。
今思い出した!飛行機に乗るとき「号外」が配られた・・・「小平逝世」、と。
(やっぱり1997年だ!)
空港からバス乗ってセントラルで降りる。
道が分からず迷っていたら、カップルの方が宿泊場所まで案内してくれた。
(感激・・・タイからの帰りなので、髭ぼーぼー状態で怪しげだったんだけど)

さて、本題に入るのが遅くなった。
値段1890円を高いと見るか、安いと見るかは購入者の価値判断によるでしょうが、
私は
「香港アルプス」は「香港低山散歩」(174頁、白黒写真、1600円よりずっと良い、と感じた。
全ページ(
352)カラーで地図も詳細。
いつか、香港再訪してハイキングをしたい。
その時まで、写真を眺めて楽しもう、と思う。
(あぁ、いつになるだろうか?元気なうちはクライミングしたいし・・・両立困難?)
次の写真2枚は、私が当時撮った香港の写真である。

【ハイキング・へとへと編】

【観光でひとやすみ】

【ネット上の紹介】

アズ・ファクトリーは、自然豊かなグリーン香港の全てを紹介する決定版、香港のハイキング・トレイルを総合的に紹介するガイドブック『香港アルプス』を刊行いたしました

摩天楼が天を突く大都会香港にも大いなる自然がああります。山歩きが大好きなイギリス人たちが整備した、全長100kmにも及ぶ四大トレイルをはじめ、離島、独立トレイルなど、初心者でも歩けるハイキング・トレイルをあますところなく掲載。ユネスコが制定する、話題のジオパークや香港湿地公園のトレイルも紹介しています。これ一冊で香港ハイキングのすべてがわかります。


香港の

山歩きガイド


 

「香港アルプス」
ジオパーク・メジャートレイル全ガイド
金子晴彦+森Q三代子(香港山海徑倶楽部)/著

●ISBN978-4-904031-06-3  C0026 ¥1800E
●発行=香港郊野公園之友会 後援=香港漁農自然護理署/凸版印刷(香港)有限公司、香港山海徑倶楽部 協賛=香港政府観光局
●発売日/2010年6月15日(全国の有名書店で発売)
●定価/¥1,890(税込) 
●A5判正寸(210×148mm)  352pオールカラー カバー装 かがり綴じ

■主な内容
香港の2つの世界/セントラルからピークに登ろう/香港四大トレイルガイド(ホンコン・トレイル/マクリホース・トレイル/ランタオ・トレイル/ウィルソン・トレイル)/魅惑の独立トレイル/離島のトレイル探訪/香港ジオパーク散策/香港湿地公園/プラクティカル・ガイド

【リンク】
香港の山歩きガイド『香港アルプス』


「元気のでる山の食事」大森博

2010年10月01日 22時54分46秒 | 読書(山関係)
実用書だけど、読んでいて楽しい。
山に行ったとき何を作ろうかなぁ、って思いながら読んだ。
私が気になったメニューを書いてみる。

P32、赤飯中華ちまき
P34、ガーリックトースト
P82、フリーズドドライとろろ飯
P88、そのまんま焼きおにぎり
P122、かんたん豚汁
P168、雪上で作るデザート3種

どう?なかなかおいしそう。
P174「どうしても食欲がないときはどうするか」の文章も参考になる。
山でバテた時があるが、固形物が喉をとおらない。
何時間も歩いて疲労困憊。
栄養補給、体力増強のため食べないといけない。
頭で分かっているが、食べられない時がある・・・それほどしんどい時がある。
そんな時に、この本は役に立つ。
(それって、計画自体に問題あり、って感じだけど)
まぁ、今ならそこまで追いつめない。
ゆるめの計画を立て、練習もして本番に臨むし。
(つい、自分を追い込んでしまうのがクライマーのサガか?)

PS
最近はスーパーに行ったら、レトルト食品コーナーとかを見て回るようにしている。
山に使えそうな食材がないかなぁ、と。
一般家庭向け食材でも、けっこう山に持って行けるのが出回っている。
ごはんもアルファ米だけじゃないし。

「DVDでよくわかるだれでも楽しく上達ボルダリング」

2010年09月26日 22時42分31秒 | 読書(山関係)

ほとんどの写真モデルはアキヨちゃん。
監修もアキヨちゃん、となってるが(おそらく)名前だけでしょう。(そんなヒマ無い?多分)
初心者対象のボルダリング入門書で、誰が書いたか不明。

160ページ、全ページカラー、DVD付きで1700円、実業之日本社。(一流出版社だ!)
これはお得感がある。
ジムはロッキー品川店で撮影。
この値段で押さえている、と言う事は予算は厳しかった、と思われる。
P24~P27の靴、ギア、ウェアの紹介を見ると、メーカーからのサポート、バックアップが推察される。つまり、シューズだと、スポルティバ社の靴しか紹介されていない。(初心者は、この意味を理解して靴を選ぶ必要がある・・・しかも、モデル写真はソリューションばかりだし)

さて、ここから気になった箇所を書いておく。
P24、レースアップタイプのシューズとして、ソリューションを紹介・・・?
P44、バーミング・・・パーミングの誤り(濁音と破裂音の誤植、校正ミス)
P56、・・・このカウンターバランスは3点支持と呼ばれ・・・?
P80、160度の壁 これ以上前傾させるとあまり面白くなくなる・・・個人的な趣味を語ってどーする?
P136、経験豊かなボルダーと・・・ボルダラーの間違い(校正ミス)
P137、グレード対応表・・・?
P138、139、速乾性ボンド・・・初心者に指が割れて流血しても登れと?
P151、ひとりのボルダーには・・・ボルダラーの間違い(校正ミス)

と言うわけで、せっかく立派な本なのに、クライミングの知識がある校正者に頼まなかったばっかりに、ミスが多い。画龍点晴を欠く結果となってしまった。
以上、関係者の方におかれては、気分を害されたかもしれないが、御容赦。
この本が出版されたのは7月17日。もう二ヶ月以上もたってるし、私のような地方弱小クライマーが多少書いても影響ないでしょう。(でも、これをテキストとして読む初心者の方、きのどく)

【ネット上の紹介】
ボルダリングは、登りたい壁や岩に自分の手と足を使って登るだけのシンプルなスポーツ。
誰でもすぐにチャレンジできるジムの楽しみ方を中心に、外岩の魅力まで完全網羅。

1 ボルダリング・ジムの基本編―ジムでボルダリングを楽しむための基礎知識
2 基本テクニック―ハンド・フットホールドとホールディング
3 基本的な動き―安全に楽しく登るためには、基本的な動きを覚える
4 実践的な動き―カウンターバランスを使ったムーブを覚える
5 課題を登る―さまざまな課題にチャレンジしてスキルアップする
6 外岩を登る―もし機会があったら、自然の中にある外岩を登ってみよう