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【ぼちぼちクライミング&読書】

-クライミング&読書覚書rapunzel別館-

モカシム

2014年06月25日 22時31分19秒 | クライミングギア&登山装備

スーパーモックが製造中止になった。
次の靴を探している、と書いた。
結局、モカシムを購入。(安売りしてたので、つい買ってしまった・・・8000円、しかもぴったりサイズ5半)

モカシムは、90年代半ばから履いている。
長年使用しているので、安心して履ける。
ただ、2010年12月からスーパーモックを履いている。
約3年半使って、この柔らかさにかなり慣れたので、
モカシムが硬く感じられる。

久しぶりに履いてみて、フェースはかなりいい感じ。
前傾、ルーフになると、スーパーモックの方が良い。
つま先に力を入れて、ホールドを押さえ込むことが出来るから。
(柔らかいので、くいっ、と曲がる)
私は、スーパーモックを3足持っているので、
リソールしながら、しばらく保たそう、と思う。
Moccasymファイブテン・モカシム

ところで、いつも同じ靴ばかりはいてる、と言われそう。
たまには、私も他の靴を試してみたい。
でも、『ダウントゥ』も、『ターンイン』も苦手、硬い靴もダメ。
だから、結局、モカシムのような、オーソドックスな靴を選んでしまう。

それじゃ、イボルブ・アディクトは、どうだろう?
一度試してもいいかも。

addict2足目に選ぶならこれ!  田中周兵が選ぶ...


なお、次号『ROCK&SNOW』の特別企画が『シューズテスト2014』なので、検討してみたい。


スーパーモックのリソール

2013年05月27日 21時53分41秒 | クライミングギア&登山装備

スーパーモック 
スーパーモックをリソールした。(6,000円)
スーパーモックの本来のソールは極薄Mystique。
しかし、リソール用のMystiqueは無い。
オーダーの際、「出来るだけオリジナルに近いソールで」、とお願いした。
「どんな風になって帰ってくるのだろう?」

・・・戻ってきたスーパーモックのソールは“ステルス®Hf”であった。
(つまり、ドラゴンやJET7に使われているソール、Hf=ハイフリクション3.5㎜)
ドラゴンJET 7
さっそく履いて試してみた。(ナカガイ高槻店にて)
①黄色サーキット・・・特に違和感なし。
②110手課題・・・いつもの調子で足を置いたら2カ所でスリップ
 (特にサイドを使ったスメアが、張り替えたばかりのせいかスリップした)
③長モノ・水色テープ・・・気合いを入れたので珍しく成功
最後に、正田マンの新課題で前回登れなかった課題をトライした。
結果・・・⑥と⑪が登れた。
(登れず残っているのは、③⑧⑨⑩、以上4本である)

【結論】
新品を買うと12800円、リソール6000円。
買うべきか、リソールすべきか?
全体に痛んで、革も伸びているようなら、新品を買った方が良い。
でも、ソールだけが減っているなら、1回くらいリソールしても良い、と思う。
靴全体が自分の足型になじんでいるから。
私は、多少レザーが伸びて大きくなっても気にならない。
(レザーの伸びが気になる方は、リソールせず、新たに購入した方が良い)

↑スーパーモックは3足持っているが、そのうち1足がアッパー部がめくれてきた。


スーパーモック購入

2012年09月25日 22時12分59秒 | クライミングギア&登山装備

スーパーモック再び購入。これで3足目。(サイズ#5.5、¥12,800円)
質問「どんなクライマーに、この靴が合うか?」
答え・・・次の3つを満たす方。

①モカシムを履いていて、良い、と感じる
②やわらかい靴が好き
③足の指が強い(例えジブスでも、靴に頼らず自分の足先で立ち込む必要がある。硬い靴と比べて、足指の負担が大きいから)

2つ以上満たさないなら、やめておいた方が良い。
私にとっては、相性抜群で新スタンダード、と感じている。(以前は、モカシムが定番だった)

では、全てに満足か?と言われると、そうじゃない。
欠点は、ヒールフックに弱いこと。
(スリッパタイプだからしかたないけど、モカシムよりマシかな)
私の登りはヒールより、トゥフック多用タイプ、だからあまり影響ない。
(岩場育ちオヤジクライマーは、あまりヒールしない)
あと、張り替えの際、ステルス・ミスティークをリソールしてもらえない。(いずれ対応するかも?)
また、ゴムと革の縫製部分がほつれてくる時がある。それに、人工皮革じゃないので、革も当たりハズレあり。

私は、最近のダウントゥ、ターンイン苦手。
オーソドックスな靴が好き。
過去の流れをおおざっぱに書くと、次のとおり。

EB(全ての始まり)
 ↓
フィーレ(フットジャムをしても、くるぶしをフィーレのロゴが守ってくれた)
 ↓
メガ(相性悪かった・・・ソール硬いから)
 ↓
ニンジャ(ローカットの始まり、城ヶ崎フェースルートは、これで登った)
 ↓
レーザー(ニンジャ紐タイプ、柏木はニンジャかレーザーで登った)
 ↓
モカシム(90年代後半から使用、C4ラバーがすばらしい、今でも充分通用する良い靴、と思う)
 ↓
スーパーモック(足裏感覚+フィット)
しばらく、スーパーモック定番が続きそう。
DSCN7286.JPG


ヘルメット

2012年09月13日 22時25分57秒 | クライミングギア&登山装備


ヘルメットを買った。
昔、山岳会時代に買ったヘルメットもあるけど、耐用年数過ぎている。
すぐに使う、って訳じゃないけど、とりあえず購入した。
いざというとき、災害時とか、役に立つかも。
(写真は、ランタン、ヘッデン、ヘルメット・・・防災必需品、あと食料備蓄で完璧か?)


LEDランタン

2012年04月22日 20時13分15秒 | クライミングギア&登山装備

ランタンを購入した。
(キャンプの予定全く無いけど、何となく欲しくなったので)
ブラックダイヤモンドの「アポロ」を買った。
使う時は、足を立てて大きくする。普段はコンパクトに収納。
災害緊急時に役に立つかも、と思っている。
前回・・・阪神淡路大震災の折は、コールマンのランタンを押し入れから出してきて使用。
ホワイトガソリンとかでけっこう手間取った記憶がある。
今回は単三電池4本。


以下は、ロストアローのサイトから転用した。
全光束:80ルーメン
最大電池寿命:60時間(低照度)
電池      :単3アルカリ×4本NRGバッテリー(別売)
重 量     :320g/220g(電池込み/本体のみ)
カラー     :ウルトラホワイト(WT) ダークチョコレート(DC)
サイズ     :使用時=直径8.5cm×高さ24cm
              収納時=直径8.5cm×高さ13.5cm 

ちょっと点灯して、昔のランタンと比較写真を撮ってみた。




【参考リンク】
LEDヘッドランプ 


LEDヘッデン

2011年11月05日 20時07分25秒 | クライミングギア&登山装備


「この写真は何じゃ?」、と思われるかもしれない。
これは新しく買ったLEDヘッドランプの明るさテスト、である。
どの程度明るいのか、部屋を暗くして写真を撮ってみた。
「これだけでは明るいのか暗いのか分からん!」、と言われそう。
実は、以前使用していたヘッドランプでも、同様に照らして写真を撮ってみた。
しかし、暗すぎて写真が撮れなかった・・・そんなわけで変な写真となった。(スマン)

さて、LEDヘッドランプを選ぶ際、次の3点に注意した。
①明るさ・照射距離
②電池寿命
③重量

いろいろ考えて結局、BD・ストーム(5250円)にした。(『スポット』4095円も良かったので迷った)
決め手は、100ルーメン最大照射距離70m+防水機能。(『スポット』は防水機能が無い)
また、過去に何度か知らないうちにスイッチがオンになっていたことがある。
「電池減るやんけ」、と怒ってもあとの祭り。このBD・ストームは誤点灯を防ぐロックアウト機能もついている。
さらに、バッテリー残量メーターも付いていて、3段階で分かる仕組みになっているスグレものだ。(これは『スポット』にもある)

全光束 トリプルパワーLED×1=100ルーメン
シングルパワーLED×2=25ルーメン
最大照射距離 トリプルパワーLED=70m
シングルパワーLED=25m
最大電池寿命 トリプルパワーLED=50時間(低照度)
シングルパワーLED=200時間(低照度)
電 池 単4アルカリ×4本
重 量 110g/64g(電池込み/本体のみ)
カラー ウルトラホワイト(WT)
マットブラック(BK)
マンゴー(MA)

【参考リンク】
http://www.lostarrow.co.jp/CGI/products/list.cgi?kbn=2&brand_cd=3&act_cd=3&ctgr_cd=53

なお、明るさを重視するなら、ペツルに350ルーメンという怪物のようなヘッドランプがある。
但し、『ウルトラワイド』を例に取ると、照射時間は1時間半しか保たない。エコノミーレベルでも25時間。
どのあたりで妥協して、明るさと電池寿命の折り合いをつけるかが、判断の目安と思う。


エスパース・テント修理

2011年10月28日 22時34分48秒 | クライミングギア&登山装備

私はエスパースのテントを使っている。
約30年前に購入した骨董品・・・でもまだ現役。
数年前にはポールのゴムを入れ替えてもらった。
先日の穂高山行の前にも修理に出した・・・小さな穴が3箇所ほどできたから。(原因不明)
大したことないけど、不安要因は排除しておいた方が無難。
そんな訳で、ロッジ経由でメーカーに修理依頼をかけて直ってきたのが次の写真。
(ちなみに修理費用は1840円)

上の写真をさらに拡大すると次のような感じ。しっかり縫製されているのが分かる。

エスパース・テントを扱っている登山用品店は少ない。



グリッドロック スクリューゲート

2011年04月10日 07時54分06秒 | クライミングギア&登山装備


ビレイディバイスとして、DMMのビレイマスター+ATC(BD)を使用している。
これがベスト、と思って使っている。
今まで、特に問題もなかった。
それにもかかわらず、グリッドロック スクリューゲート(BD)を購入した。
(ナカガイジムにて購入・・・会員価格¥1800円)
なぜ、購入したかというと、どの程度便利か、試してみたかったから。
(単に新しいもの好き、という)

さて、使ってみてなかなか、よかった。
ハーネスのビレイループに通すときに、ちょっと引っ掛かって入れにくい時もあるけど、
それ以外は問題もなく、使い勝手も良好。
DMMのビレイマスターも、フタをする時にうまく閉まらず、手間取るときがあるから同じ。
(ただし、最新のビレイマスターは溝が付いていて、欠点解消しているようだ)
どちらを買うかは、好みの問題だけど、値段は倍以上違う。
(BDが安すぎるのか、DMMが高すぎるのか?)
ちなみに、重量は・・・
DMM・ビレイマスター:92g
BD・グリッドロック スクリューゲート:76g


スーパーモック、再び購入

2011年01月31日 20時57分13秒 | クライミングギア&登山装備

DSCN7286.JPG

昨日(1/30)、スーパーモック(#5.5)を購入した。
昨年12月にも、スーパーモック購入しているので、これで2足目。
(予備が出来たので、これで安心)
90年代半ばから、モカシムが私の定番であった。
今後、スーパーモックにその座を譲ることになりそうな予感。
久々の『当たり』である。
これで、現在私の所持しているシューズ10足となった。
内訳は、以下のとおり。

①今回購入した新品スーパーモック1号(#5.5)
②昨年12月購入したスーパーモック2号(#5.5)
③昨年8月に購入したインスティンクトS(現在、まだ足慣らし中)
④昨年7月に購入したモカシム1号(#5.5)(少しサイズ大きく感じる)
⑤以前購入したモカシム2号(まだOK)
以前購入したモカシム3号(#5.5・・・1度ソール張り替えた、まだまだOK)
⑦以前購入したモカシム4号(#6・・・少し大きめ購入したので、立ち込みに難あり)
⑧練習用のX-ray(#5.5・・・使いすぎ、ぼろぼろ状態)
⑨アナサジ(しばらく使っていたが、相性悪くてイマイチ)
⑩全然使っていない、ミウラー(底が硬くて、相性悪し)


以上、こんな感じかな。
これで当分の間大丈夫でしょう。

話は変わる。
日曜日、ガッキーからメールをもらった。
「赤ちゃん無事生まれました」、と。
当ブログでは(原則として)、他の方のプライベートなことは書かないようにしてるけど、
ヨリコさんも自分のブログに発表されてるから、OKかな?(めでたい話だし)
下記にリンクしておく。
生まれました (01/30)

またまた話は変わる。
最近風邪が流行ってるから、皆さん注意して。
ここで、注意して欲しいのは、風邪をひいたらおとなしく休養する、ってこと。
風邪をひいてるのにジムに来てはいけない。
なぜなら、他の方に感染するから。
密閉された狭いジムだから、一気に周りに感染してしまう。
これは、モラル以前のマナーというか、良識の問題と思う。
幸い、私が行くナカガイジムでは、そのような方を見かけたことは一度もない。
(他ジムではどうなんだろう?)
なぜ、このような事を書いたかと言うと、私が滅多に風邪をひかないから。
だから、もし私が風邪になっても、無意識にジムに行ってしまいそうで怖い。
自戒を込めて書いておく。


ビレイ・グローブ購入

2010年12月04日 23時13分15秒 | クライミングギア&登山装備


10月4日、free fan記事に関連して、ビレイ・グローブについて書いた。
より安全を追求するために、ビレイ・グローブ購入を検討する、と。
さて宣言どおり、先日ビレイ・グローブを購入した。
メーカーはブラックダイアモンド。

(ナカガイジム・摂津店で取り寄せてもらった。会員価格5100円)
色は2種類あるけど、『ナチュラル』にした。
ブラックダイヤモンドにしたのは、特に理由はない。
強いて言うなら、私の所持している装備、ブラックダイヤモンド比較的多いから。
(以下、参考)

①ヌンチャク・・・ブラックダイヤモンド
②ビレイディバイス・・・ブラックダイヤモンド+DMM
③シュリンゲ・・・ブラックダイヤモンド
④キャメロット・・・ブラックダイヤモンド
⑤ハーネス・・・マムート(以前、ブラックダイヤモンド使用・・・わりと良かった)
⑥ロープ・・・マムート
⑦シューズ・・・ファイブ・テン
⑧チョークバッグ・・・ベアール、イボルブ等色々
⑨ザック・・・ダックス、ノース・フェース等色々
⑩テント・・・エスパース

話がそれたけど、ブラックダイヤモンドのグローブは、手の甲部分がストレッチ素材使用。
指の部分にもストレッチ素材使用。
(上記写真、色・『ナチュラル』で言えば、濃い茶色の箇所)
私のように、指の関節が変形している者にはありがたい。
難を言えば、レザーが少し硬めなこと。
でも、使っているうちに軟らかくなるかも。
下記が、ブラックダイヤモンドのビレイ・グローブの仕様である。

トランジッション ロックグローブ

[BD14033] ¥5,355
丈夫なレザーと通気性のあるストレッチ素材を組み合わせたフルフィンガービレイグローブ。
・ゴート(山羊)スキンとTウィーブファブリック
・パームパッチはケブラー®ステッチで補強

カラー ブラック(BK)
ナチュラル(NT)
サイズ XS、S、M、L、XL
重 量 118g(M)
 なお、他メーカーのグローブも紹介しておく。
ネットで見た感じでは、次の2つが良さそう。
(ブラックダイヤモンドのより、1000円ほど安いし)

●ベアール(4200円)↓

●マッドロック(4200円)↓



PS
コーナンとかで、レザー作業用手袋を売っている。
ブランドにこだわらないなら、充分使用に耐える、と思う。
値段10分の1くらい?

【参考関連記事リンク】

10月4日付、free fan 2010 Autumn #062
10月18日付、クライミング・グローブについて


モカシム・サイズについて

2010年10月31日 20時04分18秒 | クライミングギア&登山装備
Anasazi Moccasym™
この夏にインスティンクトSとモカシムを購入した。
インスティンクトSは、ウォームアップに使用して、ずっと足慣らしをしている。
さて、モカシムも買ったままなので、足慣らしをしてみた。

約15年愛用なので、問題ない・・・はず。
でも、どこか違和感を感じる。
従来のタイプと比べて、ヒールの型が変わった。
それは別にいいんだけど、微妙に大きく感じる。
ヒールの型の影響かもしれないが、同じ#5.5でも、従来のタイプの方が小さい。
そこで、ナカガイジム店頭に置いてあるモカシムを履かせてもらった。
まず試しに、ハーフサイズ小さい#5を履くと、すんなり入る。
さらに、1サイズ小さい#4.5を履くと・・・(う~ん)やっぱり入る!
これは一体どうしたことか!

もし、モカシム購入を考えている方は注意!
試し履きをして、慎重に選んだ方がよいぞ。
今までのサイズで、ポン!と購入しない方がよい。

PS
単に私の足が小さくなった、ってオチなら笑うけど。
(でも、それなら今履いているモカシムも大きく感じるはず)

エイト環とATC

2010年10月23日 21時21分35秒 | クライミングギア&登山装備
前回、『クライミング・グローブ』と『技術革新・エイト環』について書いた。
『肩がらみ』から『エイト環ビレイ』に変化した、と。
でも、今のクライマーなら、ATCかグリグリでしょうね。
これについて、もう少し補足しておく。
どのように変わったかを思い出してみよう、と思う。

少なくとも80年代は、まだエイト環を使用していた。
肩がらみより格段に進歩した。
大きなフォールにも対応出来るようになった。
ただ、クライマーがクリップするときに、素早く繰り出しにくい。(巻き上げも)
そこで、考え出されたのが、カラビナへのちょい掛け。
さらに、エイト環の小さい方の穴にロープを通す方法。
これは、現在のATCの原理と同じ。
私の記憶では、90年代後半からATCが普及してきた、と思う。
ちなみに、現在私が使用している組み合わせは・・・

カラビナ=プラスチック止めが付いたDMM・ビレイマスター
ATC=ブラック・ダイヤモンド

グリグリは使用していないし、使用するつもりもない。
慣れているのもあるけど、ATCの方が微妙な操作ができる。
手元及び、フォールした瞬間のボディで調整している。(人為要素が大きい)
そう言えば、ボディビレイが一般化してきたのも80年代後半くらい。
それまでは、立木を利用したりしていた。
技術書にもそう書いてあったし。
フリーが広まるにつれて、ボディビレイが一般化した。
身体を使った方が、クライマーに衝撃が少ないから。
クライマーがフォールした時、ビレイヤーは身体が持って行かれる。
これが緩衝となってフォールの衝撃が薄まるから。
昔、ユージの発言で、「ビレイは立木を使わず、ボディビレイをしてくれ」と書かれていたのを思い出す。
(正確な文章は思い出せないけど、だいたい上記の内容・・・確か昔の『岩と雪』)

さて、このように現在のビレイシステムは出来た。
しかし、この方法で重要なのは、微妙なATCとボディ操作である。
立派なビレイディバイスを持っていても、修練を積まないと上達しない。
そもそも立ち位置が間違っている方が多すぎる。
皆さん、後ろに下がりすぎ!(ベテランの方でもいるぞ!)
登っている人を指導したかったら、別の方にビレイを頼もう。
(後ろに下がると周りも迷惑)
ロープが屈曲しないよう、1ピン目の真下半径1.5m以内が基本。
(もちろん岩場の状況にもよるので臨機応変)

以下、いくつか注意点を書いて、今回終了とする。
①1ピン目あたりでクライマーがフォールしたら、ビレイヤー激突する。
その辺は臨機応変に対処してよけながら止めて欲しい。(立ち位置重要)
②また、ボルダラーによく見かけるが、3ピン目あたりまで登っているのに、スポット体勢の方がいる。
③1ピン目~3ピン目あたりでフォールした場合、下手なビレイだとグランドする。ビレイヤーは弛ませすぎないように。
④クライマーがテンションしてルート途中でセルフをとっても、ビレイヤーはロープから手を離さないこと。(たとえグリグリでも)
⑤ロープの繰り出し、巻き上げは小まめに行うこと。(これをじゃまくさいと思う方はビレイに適さない=即ち、頼まない方がよい)
⑥登っているクライマーから目を離さないのは基本中の基本。
⑦1番間違いの無いのは、信頼できる方にビレイを頼むこと。
たとえ、登るのが上手い方でも、ビレイの集中力が無い方がいるので注意しよう。
でも、結局人間のすることである・・・失敗はある。
最終的に、「この人のビレイで怪我したんならしかたない」と諦めがつくような人がベスト。
(肉親とか、親友・・・ですね。さらに、お互い保険にも加入しておくとなお良し)

【参考リンク】

クライミング・グローブについて

2010年10月18日 23時20分18秒 | クライミングギア&登山装備
10/4付で、free fan 2010 Autumn #062について書いた。
その時ビレイ・グローブについて触れた。
ビレイ・グローブとクライミング・グローブは似て非なるもの。
クライミング・グローブは指先が出てるけど、ビレイ・グローブはすっぽり指が隠れる。
そう言えば、昔クライミング・グローブを使用していたのを思い出した。
少し思い出話を書く。

山岳会に入って間もない初心者の頃、先輩から『岩登り』を教わった。
まだ、フリーの概念も浸透していなかった頃のことである。
A0で登って、「フリー化したぞ」、って言ってる時代。
周りの先輩は理解していなかった・・・もちろん私も。
(「フリークライミング入門」の裏を見ると、1984年2月10日初版、となっている)
(ちなみに、ロイヤル・ロビンス「クリーン・クライミング入門」1977年9月20日初版)

最初に教わったビレイ方法は『肩がらみ』であった。
襟のある服を着るように、と言われたのを思い出す。
私は本を買って読んでいたので、「エイト環を使いましょうよ」、と言った。
そんなわけで、我が山岳会にも技術革新の波がやってきた。
ハーネス(当時はゼルプスト、と言った)は、トロールのシットハーネス。
でも、ロングフォールには厳しいハーネスであった。
(これでフォールすると股間を痛める)
最初、登山靴で岩を登った。(踵を下げるように、と教わった)
そのうち私はEBを購入した。
格段に登り易くなったけど、足首は自由にならず、スメアという言葉が登場するのはまだ先。
雑誌では、フラットソールは日本の岩場にそぐわない、と書かれた。
靴、ハーネス、ヘルメット、エイト環・・・これでいっぱしのクライマー気取りだった。
ロープは山岳会の共用品を使用し、芦屋のロックガーデンで練習した。
その時、使ったのがクライミング・グローブ。
ビレイにも使ったけど、メインは登るときに手が傷つかないように、って理由。
そんな時代だったのである。

でも、そんなデリケートな時代はやがて終わり、クラックの時代に入った。
フリーの波と共に、やがてクライミング・グローブも使われなくなった。
フリー=クラック、と同義なくらい流行った。
皆さん、素手かテーピングで登った。
また、同時に北山公園も脚光をあびてきた。
手の甲は流血し、指先は花崗岩の結晶でボロボロとなったのであった。

PS
話は変わる。
早くも来年分のJFA会費を支払った。
こんなに早く支払ったら、今年の分と勘違いしないだろうか?
心配になったので、JFAにメールを送って確認した。
すると、下記の返信を頂いた。
(以下、転載)

×× 様:
ご連絡をいただきありがとうございます。
会員の登録は、会費の支払日と、該当年度を記録しており、
それと照合して、一つの年度の二重払いがおこらないように確認しています。
また今回の××様の入金については、2011年度という記入がありましたので、
来年度分として処理いたしました。
会費の入金については、今回のように年度を明記していただければ、いつご入金
いただいても大丈夫です。
今後ともよろしくお願いいたします。
(以上、転載終了)

よかった、よかった。
さすがJFA、きちんと処理していますね。

ヤマケイJOY2010秋号・秋山トレイル、テント特集

2010年09月01日 20時47分00秒 | クライミングギア&登山装備


★『ヤマケイJOY 2010秋号 No.82』  8月30日発売  1000円(税込)
秋山・紅葉トレイルとテント特集
書店で見つけて購入した。
戸隠ルポを読みたかったのと、最新テント事情を知りたかったから。

先日、エスパース・テントを褒めた。
でも、それで良かったのだろうか?
もっと軽量コンパクト、設営しやすい画期的なテントが有るんじゃないか・・・とか。
結論を言うと、もし新たに買うとしたら、やっぱりエスパースかなぁ。
先月、白馬大池でテントを張ったが、その時周りのテントも見て回った。
一番多かったのはモンベル・テントで人気が高い、と感じた。
下記に、モンベルとエスパースのデータを比較掲載してみよう。

モンベル:総重量=2100g、収納サイズ=φ15×44㎝、価格=3万8千円
エスパース :総重量=1850g、収納サイズ=φ14×41㎝、価格=5万400円

テントは単純に比較できない。
設営しやすさ、居住性は、展示品を見ればだいたい分かる。
でも、生地の丈夫さ、耐久性、結露の具合、ポールの強度、しなやかさ、耐久性、設営したときトータルな耐風性・・・これらは分かりにくい。モンベル人気があって、使用者が多いのは、比較的安価だからかもしれない。

これ以外のテントで気になったのが、ニーモ/アンディ
ポールを使わず、空気のチューブで設営する。(いったい、どうやるんだ?!)
防水透湿素材「オズモファブリック」で結露最小限、ってのも気になる。
総重量=2550g、価格=5万3550円・・・前室も広く、居住性では一番かも。

さらに、もう一つ紹介、これも良さそう。
ライペン/エアライズ2
東レ中空糸「ファリーロ」採用、ポールはレアメタル「スカンジウム」を含み軽さと強度を両立。
総重量=1800g、価格=4万1790円

如何でしょうか?
いろいろ有りますねぇ。
私の所持しているエスパース・テントの弱点は前室が無いこと。
(もし前室が広ければ靴、コンロ、コッヘルが置ける)
でも現状で、まだまだ使用可能だし、一部生地を補修しながら使っていこう、と思う。

もし、今後テントを購入するとしたら、ムーンライトⅤ型の代わりになる少し大きめの3,4人用くらいのテント。ムーンライトⅤ型は、ポールも生地もボロボロ状態なので、具合が悪い。少し触っただけで、生地がピリピリと裂けて、完全に劣化している。山岳用テント・エスパースと、キャンプ用テント・ムーンライトⅤ型を並列比較するのは間違っているかもしれないが、どうもムーンライトはチャチ、である。

まぁ、いろいろけなしたけど御容赦。(関係者の方、スマン)
ムーンライトⅤ型は、1993年9ヶ月間張りっぱなしで住み続けた(移動しながら、設営・撤収を繰り返した)・・・充分元は取った。(減価償却完了!)
その後も約10年、すごく役に立ってくれたし・・・それで良し、としよう。

【参考リンク】
  http://cm.impress.co.jp/?5_77536_5071_2
実際、自分でテント特集読んでみて。


daxザック修理、ザック感想いろいろ

2010年08月29日 08時28分34秒 | クライミングギア&登山装備


daxのザックが修理から帰ってきた。
(先々週、登山用品店経由で頼んだ、約2週間で完了したことになる)
内容は、空港のベルトコンベアに挟まって、空港職員が切断した箇所の縫製、である。(サンフランシスコ・トランジット、空港不手際)ザックの要とも言うべき腰箇所、肩紐との接合部分。△部分も完全に切断されている。

好日山荘・店員さんも、「直るかなぁ・・・どうかなぁ」、と。
「メーカーへの送り賃だけでも往復千円くらいしますよ」、と店員さん。
「送料かかっても、daxに送ってみて下さい」、と私。
「じゃぁ、とりあえず見積もり頼んでみましょう」
・・・そんなわけで、修理可能かどうかも分からず、可能でも法外な代金かも・・・と心配しながら待っていた。1週間後に、電話が好日山荘からあり、「五千円くらいです」。「それでは、お願いします」、と私。そして、8/27(金曜)「修理完了、戻ってきました」、と留守電に伝言あり。

もし、ザックの修理費用が1万円を超えるようなら、新規購入も検討していた。
でも、最新ザックは、やたら機能がゴテゴテしていて、私の好みにあらず。
出来れば、このザックを修理して使いたい。
(ザックはシンプルで、背負いやすかったらよい)
約15年使用のザックだけど、まだまだ活躍してもらうつもり。
今まで行った海外山行は、ほとんどこのザックを使用。
先日の白馬山行も、このザックで行った。
この時は、切断部分をシュリンゲ応急処置状態で行った。
でも、何時間も担ぐと肩が痛いし・・・だから、今回の修理依頼、となったのだ。


さて、伝言を聞いて、受取に行ってきた。
見事に修理されている!(↑写真△部分見て)
職人さんの縫製技能に感激した。
「新品のように直ってきましたねぇ」、と店員さんも感心している。
外国製のザックだと、こうはいかないでしょうね。
daxは自社で職人さんを抱えているから、対応できるし、修繕も早い。
ちょっと計算してみた。修繕費用5千円のうち送料千円引くと、純粋な修繕費4000円。
職人さんの時間チャージ2000円なら、2時間で直した事になる。(もっと時間掛かった、と思うけど・・・材料代もあるだろうし、どうなんだろう?)いずれにせよ、非常に良心的価格、である。
このような場合を考えると、ザックはdax、テントはエスパース、と思ってしまう。
以前、エスパース・テントのポールを修繕依頼したことがある。(10年くらい前)
この時も、迅速且つ良心的価格で戻ってきた。

daxばかり褒めたが、他メーカーのザックも所持している。
●カリマー(35リットル)・・・約30年前、一番最初に購入した。けっこう気に入って何年も使用。しかし、ロープやヌンチャクを入れたりするクライミング用には小さすぎる。
●カリマー(50リットル)・・・山岳会時代に使用。35リットル・カリマーが良かったので、50リットルも購入。でも、何時間も担ぐと肩部分が痛くてガマン出来ず。
●ミレー(40リットル)・・・クライミング用に購入した。何年も使用したが、夏はOKだけど、冬にロープ、ヌンチャクを入れて、防寒衣、食料+テルモスだと、容量オーバーで困った。(単に、私の荷物多すぎる、って話もある)

・・・そう言うわけで、現在のdax(55~65リットル)に落ち着いた。
以上、大きめのザックについて書いたが、小さなザック・・・デイパックは、使い勝手があるので、いろいろ使ってきた。健康保険でもらったデイパック、一般量販店や登山用品店で購入したもの・・・いろいろ使用。量販店購入のものは千円くらいなので、品質もそれなり、である。縫製部分が、簡単に破断してくる。(3つ購入したが、いずれも1~2年で使用不能)
現在は、現役として次の3つを使用している。
①Jack Wolfskin(35リットル)・・・まだまだ元気
②Dunlop(30リットル)・・・日常&ハイキング用
③North Face(30リットル)・・・上記2つ有れば充分なのに、店頭・展示品見て衝動買い。
・・・あと、hondaでもらったデイパックも時々使用、15リットルくらい。
以上、今日はザックについていろいろ書いた。(参考になった?)
皆さんは、何種類くらい使い分けてる?

PS
今回、ザック以外にも修理したものがある。次の2点。
①先月7/24購入isuka・マットレスが、先日の白馬山行でパンクした。
見てもらったら、小さな穴があいていたそうだ。修理費用525円。
②ロープバックのバックル紛失したので、付け替えた。207円