平日の昼下がり。わたしがぽつんと食卓の隅に座り、何を思い、悩んでいたか、夫は知っていただろうか。
【ネット上の紹介】
「月は一年に三・八センチずつ、地球から離れていってるんですよ」。死に場所を探してタクシーに乗った男を、運転手は山奥へと誘う。―月まで三キロ。「実はわたし、一三八億年前に生まれたんだ」。妻を亡くした男が営む食堂で毎夜定食を頼む女性が、小学生の娘に伝えたかったこと。―エイリアンの食堂。「僕ら火山学者は、できるだけ細かく、山を刻むんです」。姑の誕生日に家を出て、ひとりで山に登った主婦。出会った研究者に触発され、ある決意をする―。―山を刻む。折れそうな心に寄り添う六つの物語。
総統の自死、戦勝国による侵略、敗戦。何もかもが傷ついた街で少女と泥棒は何を見るのか。1945年7月。ナチス・ドイツが戦争に敗れ米ソ英仏の4カ国統治下におかれたベルリン。ソ連と西側諸国が対立しつつある状況下で、ドイツ人少女アウグステの恩人にあたる男が、ソ連領域で米国製の歯磨き粉に含まれた毒により不審な死を遂げる。米国の兵員食堂で働くアウグステは疑いの目を向けられつつ、彼の甥に訃報を伝えるべく旅出つ。しかしなぜか陽気な泥棒を道連れにする羽目になり―ふたりはそれぞれの思惑を胸に、荒廃した街を歩きはじめる。最注目作家が放つ圧倒的スケールの歴史ミステリ。
P177
「火のないところに煙は」芦沢央
ホラーミステリ。
まるでノンフィクションを読んでいるかのごとく展開していく。
主人公が論理的な人物で、怪異を理屈で説明し納得しようと試みる。
しかし、それが次第に破綻するときに恐怖が生まれる。
短篇が集まってそれぞれが関連している。
とくに最初の短篇「染み」が怖い。
これで弾みがついて一気読みとなる。
P139
つまり怪異というものが人智を越えた事象である以上、そこに論理的説明をつけようとすること自体が常に誤りを内包することになるのだ。
【ネット上の紹介】
「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」突然の依頼に、作家の「私」は、かつての凄惨な体験を振り返る。解けない謎、救えなかった友人、そこから逃げ出した自分。「私」は、事件を小説として発表することで情報を集めようとするが―。予測不可能な展開とどんでん返しの波状攻撃にあなたも必ず騙される。一気読み不可避、寝不足必至!!読み始めたら引き返せない、戦慄の暗黒ミステリ!
「心に吹く風」宇江佐真理
シリーズ10作目。
P235-236
「(前略)人の倖せと倖せの割合って公平に訪れるものかしら」
「さあ……」
「公平じゃないよね。五分五分なら上等ね。四分六でもまあまあ。あ、四分が倖せのほうよ。でも七三で不倖せが七分だったら、ちょっと辛いかも。それ以下だとお話にならない」
(公平であって欲しいと願うが、現実はそうじゃない……)
【著者あとがきより】
平という字で始まる年号は凶で、わが国でも平治がひとつあるだけだそうだ。平治の年号を決める時も色々、反対意見があったそうだが、お上の上層部は敢えて決行した。すると、果たして平治の乱が起きた。これにより源氏は敗北し、平氏の政権が確立する。
【ネット上の紹介】
一人息子の伊与太が、修業していた絵師の家から逃げ帰ってきた。しかし顔には大きな青痣がある。伊三次とお文が仔細を訊ねても、伊与太はだんまりを決め込むばかり。やがて奉行所で人相書きの仕事を始めるが…。親の心を知ってか知らずか、移ろう季節とともに揺り動く、若者の心。人生の転機は、いつもふいに訪れるもの。
昨日がなければ明日もない」宮部みゆき
杉村シリーズ最新刊、5作目。
このシリーズは気になるのでフォローしている。
宮部みゆきさんは、江戸ものやファンタジーを書かれているが、
やっぱりいちばん面白いのは現代ミステリ。
P125
「(前略)お酒さえ飲まなければ、ギャンブルさえしなければ、浮気さえしなければいい人ってのは、それをやるから駄目な人なんだって」
SNS上の日記について
P131
そこで披露されるのは、他者に見てもらうために演出、粉飾、トリミングした生活だ。
P296
女性が歳を重ねて容姿が変わることを「劣化」と表現することがる。無神経で嫌な言い回しだから私は口にしないが、こと朽田美姫に限っては、この単語がふさわしいと思ってしまった。まだ二十九歳の女性が、どんな人生をおくればここまでくたびれるのだろう?
P303-304
感情の起伏も激しく、上機嫌になったかと思えばすぐ尖る。怒ったかと思えば拗ねて甘えるような目つきをする。朽田美姫はまだ成長しきってない子供で、ごく基本的な、普通は小学生時代にきちんと身についているはずの躾やマナーの取りこぼしが多々あるようだった。
ただ、こういうタイプの女性が発散する独特の魅力というか、磁力のようなものはある。私には嬉しくない磁力だが、それに惹きつけられる男性がいるのもわかる。
(世の中には、この手の女性(男性)だけは近寄ってはいけない、ってのがある。しかし、磁石に引き寄せられるように、最悪のタイプを選んでしまう人もいる。学校では教えてくれない「学科」であるが、経験と勘で「災難」を避けるしかないのだろう。まぁ、…運もあるし)
【感想】
人物の造形、キャラクター表現、物語の展開…お手本のように巧い。
トップクラスの実力だ。(人気もトップクラス)
困ったタイプの女性を描かせると、特に上手い。
今回やすらぎを感じる場面が少なく、読んでいて少し疲れた。
【ネット上の紹介】
杉村三郎vs.“ちょっと困った”女たち。自殺未遂をし消息を絶った主婦、訳ありの家庭の訳ありの新婦、自己中なシングルマザー。『希望荘』以来2年ぶりの杉村シリーズ第5弾!
「いつか陽のあたる場所で」「すれ違う背中を」「いちばん長い夜に」
シリーズ3作読み返した。
P122「いちばん長い夜に」
「私は私なりに、自分のことをよく知っているつもりです。私のような人間は、一人で生きて、一人で死んでいくべきだと思っています」
著者あとがきより
この物語が、まさかこういう終わり方をするとは、私自身もまったく予測していなかった。だが、生き残ったものは生き続けなければならない。体験したことを決して忘れることなく、胸に刻みつつ、それでも諦めずに。芭子と綾香とは、既に新たなステップに踏み出している。
【リンク】
「いつか陽のあたる場所で」乃南アサ
「すれ違う背中を」乃南アサ
「いちばん長い夜に」乃南アサ
【ネット上の紹介】
前科持ちの刑務所仲間―それが芭子と綾香の関係だった。“過去”に怯えながらも、東京の下町に居場所を見つけて、ゆっくりと歩き始めた時、二人は自分たちの大きな違いに気づき始める。人を殺めるとは何か。人が生きていくとは何か。亡くなった人間が残すものとは何か。そして、いつか、彼女たちの長い夜は明けるのだろうか?
「火環 八幡炎炎記 完結編」村田喜代子
先日読んだ「八幡炎炎記」の続編にして完結編。
ヒナ子の小学校から、中学、高校卒業まで描かれる。
周りの大人たち、友人たちも丁寧に書かれている。
ヒナ子は群像劇の一人、と言った描かれ方。
ヒナ子は映画とシナリオに興味を持つ。
『裸の島』に感動するが、祖母のサトにボロカスにけなされる。
P302-304
「あれは虚言の映画や!」
(中略)
「人間一人焼くとに、あんなチョロチョロ火でやけるもんじゃなか。」
(中略)
「お前の好きな映画監督がどのくらい偉いが知らんが、人の生き死にの有り様ばわかっとらん。」
(ここは実際読んでみて、サトの言うことに納得)
八幡製鐵の社員の話
P284
「鉄だけじゃなくて人間も酸化しますよ」
「馬鹿をおっしゃる」
「ははは、それを老化というんです。酸素で体がさびるわけ。活性酸素って言います。働き過ぎない方がいい。錆びるからね、おやじさん」
【誤植】
こんな誤植は珍しい!長い読書生活で初めて。(P142)
他にも誤植があったが、こちらのインパクトが大きかったので、他は流した。
平凡社編集部の方、校正はどうしたの?
【ネット上の紹介】
中学生ヒナ子は製鉄の街を飛び出し、映画の世界を夢見て上京をもくろむが…。名もなき人々が煩悶しながら戦後の激動を火のように生きる、著者初の本格自伝的小説・完結編!
「八幡炎炎記」村田喜代子
久しぶりに村田喜代子作品を読んだ。
文章に味がある…村田喜代子作品に対する私の印象だ。
さらに、村田喜代子さん初の自伝的小説、とあるので気になった。
さっそく読んでみたが、やはり面白かった。
戦後間もない頃から物語が始まる。
複雑な家族と姻戚関係。
タイトルどおり、九州・八幡を舞台に展開する。
子供たちが多数登場して楽しい。
ヒナ子が著者の投影と思われる。
小学生時代が描かれる。
時代背景は昭和20年初めから中頃まで。
【ネット上の紹介】
敗戦の年に生を享けたヒナ子は、複雑な家庭事情のなかで祖父母のもと、焼け跡に逞しく、土筆のように育ってゆく。炎々と天を焦がす製鉄の町・北九州八幡で繰り広げられる少女の物語。自伝的小説。
「玉瀬家、休業中。」 まさきとしか
ユーモア小説で、家族小説…と言うことで気になったので読んだ。
守銭奴の母、引きこもりでオタクの兄、プライドの高い姉、悲観的で消極的な妹。
P189
「家族って他人ですか?」
(中略)
「家族だからつながっているような気になっているけどさ、別々の人間だからね。それに、血がつながってるからって、頭んなかがつながってるわけじゃないからね。家族がなに考えてるかなんてまったくわかんないっつーの。わたしだって」と母はわたしを指さし、「この子のことわかんねいし、この子だってわたしのことわかんねいだろうし」
「ほんとわかんない」
【おまけ】
ユーモア小説+家族小説というと、奥田英朗さん、平安寿子を思い出す。
【ネット上の紹介】
守銭奴の母親。売れっ子イラストレータを自負する姉。そして、超マイナス思考の妹―個性的な玉瀬家の面々が30年ぶりに一つ屋根の下で暮らすことに。果たしてどんな騒動が起きるのか!?新しい家族小説の傑作誕生!
「晩鐘」乃南アサ
犯罪被害者の問題を取り上げた「風紋」。
本作品は、その続編、7年後という設定。
当時、高校生だった真裕子は大學を卒業し、親元を離れる。
加害者側の子供は、当時小さかったので、記憶はなく何も知らされずに長崎の祖父母の元で育つ。
新聞記者の建部は長崎に転勤となり、新たな殺人事件に関わる。
上中下の三巻、読みごたえたっぷり。
P251
父は老けた。本当に。けれど、その父に向かって、真裕子は言いたかった。寛子のことや生まれてくる子どものことなど、本当はどうでも良いのだ。ただ、真裕子は父を許していない。真裕子は今でも、母が殺された原因の一端は父にあると思っている。父が、もっと母を大切にしてくれていれば、あんな事件など起きるはずがなかったと思っている。
暗く重いテーマなので、読んでいる間、1週間くらいずっと気分も重苦しかった。
登場人物の中で、もっとも普通なのは俊平と寛子の母子かと思う。
俊平が出てくるとほっとする。
大輔が一番救われない。
さらに気の毒なのは、その祖父母。
このエンディングは、絶句であった。
【おまけ】
「風紋」から7年後の設定なので、登場人物たちに携帯を使わせている。
そのあたり、時代の流れを感じる。
【関連図書】
「風紋」乃南アサ
【ネット上の紹介】
母親を自分が通う学校の教師に殺された真裕子は、大学を卒業後、親元を離れる。一方、父親が加害者となった大輔と絵里は、その事を知らずに長崎の祖父母のもとで生活を送っていた。また、事件を取材した新聞記者の建部は長崎に転勤となり、そこで新たな殺人事件に接していた。―運命が変わったあの日から7年。事件に関わる人間の姿を、熟練の筆で描く大作。
未必のマクベス」早瀬耕
人気作品を読んだ。
ミステリ+恋愛小説として読めるエンタテインメント作品。
IT企業ジェイ・プロトコルの中井優一は、代表取締役として香港に赴任する。
ここから物語が始まる。
香港、マカオ、ベトナム、タイ、と東南アジアを舞台に展開する。
旅の雑学満載。
澳門の娼婦の予言
P24
「あなたは、王になって、旅に出なくてはならない」
黒髪の彼女の言葉は唐突だった。
「王になって、旅に出る?」
P437
「それは、旅に慣れたからじゃないですか?」
「けれども、旅に一番不要なものは慣れだと思わないか?」
P480
「(前略)カミコウチという場所にある帝国ホテルには興味があるんだけど、なかなか予約も取れないし、澳門からだと行くのに時間がかかるから……」
「まぁ、あそこは一年前から予約で一杯だからね」
【感想】
う~ん、なんとも…。
歯切れが悪くて申し訳ない。
おそらく99%の方は楽しめて、絶賛する内容と思う。
私もどんどん読み進めたが、違和感を感じながらの一気読みだった。
主人公の男性は、40すぎの中年だけど、高校時代の初恋を引きずっている。
ヒロインの女性も同様。
男性が女性を語るとこうなるんでしょうね。
ロマンチック過ぎ、全体に女性を美化しすぎ。So sweet, too sweet.
一流IT企業の一連の行為も違和感。日本の企業がこんなコトするのだろうか?
繰り返し書くが、99%の方は楽しめて、絶賛する内容と思う。
朝日新聞書評でも誉めていた。
私の感覚がおかしいのでしょう…普段読まないのに、恋愛小説には辛口になってしまう、スマン。
【おまけ】
企業名ジェイ・プロトコルだけど、プロトコル(protocol)を辞書でひくと、
①コンピューターどうしが通信できるようにするための約束ごと。TCP/IPなど。
②〔条約などの〕議定書。
…とある。有名な京都議定書=Kyoto Protocolである。
【ネット上の紹介】
IT企業ジェイ・プロトコルの中井優一は、東南アジアを中心に交通系ICカードの販売に携わっていた。同僚の伴浩輔とともにバンコクでの商談を成功させた優一は、澳門の娼婦から予言めいた言葉を告げられる―「あなたは、王として旅を続けなくてはならない」。やがて香港法人の代表取締役として出向を命じられた優一だったが、そこには底知れぬ陥穽が待ち受けていた。異色の犯罪小説にして恋愛小説。伝説のデビュー作『グリフォンズ・ガーデン』から22年―運命と犯罪と恋についての長篇第2作。
高校生の真裕子は、母を殺される。
ここから、この物語が始まる。
被害者の苦しみ、加害者側の思い。
家族それぞれの思い、親戚、加害者の妻、弟、マスコミ、警察、検察、弁護士、学校、クラスメート、友人、近隣の住民、あらゆる立場を丁寧に描いていく。見事だ。
いったい、真裕子の心の安らぎは訪れるのか?
重いテーマを、最後のページまで引っ張る力はさすが。
P338上巻
父は母のことなど何も理解していなかったのではないか、母の幸福など、何一つとして考えていなかったのではないかという思いが頭の中に充満した。
P72下巻
人の怒りというものは何というエネルギーを生み出すものなのだろうと、真裕子は今回の一件以来、何度も思い知らされていた。
P416下巻
罪を裁く、罪を犯した人間の処遇を決める。けれど、傷ついた人、生命を落とした人に対しては、法廷は何をするわけでもない。
ところで、本作は1994年10月に出版された。
あの「凍える牙」が1996年4月なので、その前にあたる。
見事な内容なので、比較的最近の作品かと思っていた。驚いた。
どうりで、登場人物たちが携帯を使用していないはずだ。
1994年と言えば、まだ、ポケベルの時代。
携帯が普及するのは、1995年以降かと思う。
それにしても読み応えがあった。606+525=1131頁。
乃南アサさんは、長編の方がより力を発揮するなぁ、と思いながら読んだ。
【ネット上の紹介】
あなたの近しい人が、ある日突然殺されたらどうするでしょうか。嘆き悲しみ、怒り憤るでしょうか。―高校生の真裕子は、母を殺された。犯人は逮捕されるが、苦しみは終わらない。現実を受け入れようとするのだが、それができない。必死に精神のバランスをとろうとする彼女の周囲には、重く張り詰めた空気だけがある。果たして真裕子は、安らぎを得ることができるのだろうか…。
「すずの爪あと」乃南アサ
乃南アサ・ベスト短編集、第3弾。
一番良かったのは、タイトル作品「すずの爪あと」。
石川県能登半島の珠洲が舞台。
猫の視点で「家族」が描かれる。
さらに、××と××で家族と町が分断される。(乃南アサ版「吾輩は猫である」)
以下、ネタバレありなので、未読の方、ご注意。
P25
「まるで百年も前から敵だったみたいに、お互いに睨みあうことになっちゃって。こんな小さな町なのに、未だにすれ違っても挨拶一つしないんだからねえ」
猫どうしの会話
P33
「うちでもよく聞くけど、げんぱつって、一体何なの」
「あたしだって本当のところは知らないのさ。だけど、聞いてるうちに分かってきたことはある」
つくね婆は目脂のこびりついた目をわずかに細めて、それから大きなあくびを一つした。
「要するに、魔物だよ」
「魔物?」
「化け物って言ってもいいかも知れない。何しろ、人によっては『打ち出の小槌』や『宝の山』に見えたり、『生きていく上で何より大切なもの』に見えたり、そうかと思えば『未来永劫、取り返しのつかない災いを呼ぶもの』に見えたりするそうだから」
(中略)
「それに、原発には人間さまが何より好きな、アレがべったりこびりついてるからね」
「アレ?」
「お・あ・し。お金さ。あんた言われたことはないのかね、『招き猫になれ』とか」
短い作品なのに、重いテーマと深い内容、そして最後に泣かせる。
超絶技巧の技である。
これだけでも、読んでみて。
あと、「Eメール」も良かった。山口県柳井の町が舞台。
「旅」と絡めた作品で、読後感のよい作品。
【ネット上の紹介】
一つになれない家族を猫だけが見つめ続けた――「すずの爪あと」。不倫に倦んで故郷に帰った女が癒やしを求めたのは――「秋旱」。幼時の事故で嗅覚を失った男が、ある女と出会って――「向日葵」。かつての恋人に書き続けたメールの思わぬ行方――「Eメール」。すれ違い、交錯する男女や家族の想いを、美しい風物とともに丁寧に描き出した11篇。最新作を含む珠玉のベスト短編集、第三弾。