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taketake山旅日記

自閉的傾向を持つ重度知的障害者の長男と私の山歩きの記録

三峰口駅から秩父御岳山を歩く(秩父)11月13日

2016年11月14日 | 奥武蔵

 毎週のようにtakeと山歩きしてると、殆ど同じような時期に同じ山の同じコースを歩くことになる。実際その方が楽なんだけど、たまにはtakeと行ったことのない山はないかなとガイドブックを眺めていたら「秩父御岳山」が目にとまった。日帰りの西武秩父線沿線は横瀬駅が限界という固定観念にとらわれていたが、駅から歩けば冬の日の短い時でも十分歩けると分かった。

 

 池袋駅から西武線特急に乗った。takeは心地良い椅子に座ってぐっすりと寝ていた。西武秩父駅から秩父鉄道御花畑駅への乗り換えが心配だったが、人の後ろについて乗り継ぎ便にも間に合った。

 

 三峰口駅は久しぶりだった。9年前の春、小鹿野に宿泊した翌日、四阿屋山を歩いた時以来だ。紅葉のシーズンとあってハイカーも多かった。三峰方面や小鹿野方面のバスを待つ人も多かったが、私達二人はゆっくりと荒川の橋を渡った。登山口は贄川宿(にえがわじゅく)という旧宿場町で「かかしの里」と書かれた看板があった。工夫を凝らした案山子が路脇に立っていて面白いが夜は不気味なのではと感じながら山道に入った。

 

 墓所が続く急な路をゆっくりと歩き、見晴らしの良い場所で小休止した。ここからは杉の植林地の巻道だった。日のあたる尾根の平坦地に出たところで昼食、ビニールシートを敷いて弁当箱を並べた。昼食後も同じような杉林の道を歩き、○○からの道と合わさるタツミチに着いた。展望が開け、両神山が屏風のように聳えていた。takeはここで麦茶儀式だ。
 

 ここからの登り道は尾根道だ。地図に林道が横切るに見えたが、なかなか出会わないので、もう一度地図をよく見たら隧道だった。最後に尾根の左側を巻いてもう一度尾根に出るとすぐに秩父御岳山の頂上だった。強石方面から登ってきた人もいて、狭い頂上は賑わっていた。記念撮影をして強石方面の分岐に戻りベンチでスポーツ飲料をtakeに渡した。30年以上前に私はこの山に登ったことがあるが、おそらく強石から往復したのではないかと思った。ちなみにその頃の地形図には今回歩いた道は記載されていなかった。

 

 下りは来た道を戻った。タツミチまでの稜線は慎重にゆっくりと下り、杉林に入ってからはハイピッチで快調に下った。贄川宿に戻り、案山子がたっている草地で最後の休憩をした。ここから見る武甲山は採掘部分がシルエットに入っていないので凛々しい。takeが締めの伊左衛門を飲む間、見とれるように眺めていた。

コースタイム

三峰口駅0852-贄川宿0906-昼食1024~48-タツミチ1120~24-秩父御岳山1211~19-タツミチ1254-贄川宿1400~05-三峰口駅1420


 

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雨上がりの秩父丸山を歩く(奥武蔵)10月9日

2016年10月12日 | 奥武蔵

  10月二週目の日曜日も天気は思わしくない。前線通過で東京は午前中は雨の予報だった。この日は西武秩父線の正丸トンネルを越えた芦ヶ久保駅から秩父丸山を歩く計画だ。コース変更はしないが、出発時間をいつもより遅らせて雨になるだけ合わないようにした。毎年同じようなコースを繰り返し歩いている私達だが、秩父丸山はめったに歩かない山だ。最初が13年前、二回目が7年前だ。家を朝7時過ぎに傘を差して家を出て、9時半過ぎに芦ヶ久保駅に着いた時には、霧雨が降ったり止んだりの天気に変わっていた。takeは雨具、私は傘を差して出発した。国道を正丸峠側に少し戻ったところが登山口で、その頃には雨も止んでいた。

  

14年前の2月、私は椎間板ヘルニアを患い入院し、退院後も暫くは歩くのがやっとだった。その後、平坦なハイキングコースはtakeと歩いたが、登り下りのあるコースは妻とtakeだけで行き、私は留守番だった。職場復帰から一年たった4月におそるおそる再開した山歩きが今日のコースだった。

  

 沢沿いの緩やかな道を登り稜線上に舗装道路現れた所が、五郎峠だった。ゼッケンを着けたランナーが次々と走っていた。この日は高麗から芦ヶ久保間の林道を走る「奥武蔵グリーンラインチャレンジ42.195」が開催され1200人程のランナーが42.195キロに挑んでいたのだ。私達は走ったり歩いたりしているランナーの傍らで昼食をとった。

  

 ここから少し登るとパラグライダーのスタートポイントがあり、切り開かれているので好展望地となっていた。更に進と丸山の頂上で、静かな山頂には釣り合わない大きなコンクリートの展望台がある。この山は都民の森と同様、公園化されているのだ。takeのスポーツ飲料タイムの後、下山にかかった。

  

 芦ヶ久保駅へは防火帯として切り開かれた尾根を下った。雨上がりで滑りやすく慎重に歩い。山道が終わり里の舗装道路にでると、マラソンコースと合流し、ランナーが次々と追い抜いて行った。この大会はあまりタイムにこだわらないようで、スタート7時半から9時でゴールの締切は16時との事だった。ピラミッドのような武甲山を眺めながらゆっくりと芦ヶ久保駅へと歩いた。

  

コースタイム
芦ヶ久保駅0935-赤谷1008-大野峠1153~1222-丸山1305~09-分岐1330-芦ヶ久保駅1445

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伊豆ヶ岳から子の権現を歩く(奥武蔵)4月3日

2016年04月06日 | 奥武蔵

 年度が変わりtakeの通所施設でも人事異動があった。takeの気心に通じた支援員さんが去っていくのはtakeにも寂しいことだろう。しかし新しい出会いもあり「人懐こい自閉症者」といわれるtakeも早く慣れることをして期待している。年度最初の山歩きとなったが、この日は、あきる野市で「ハセツネ30キロ」青梅市では「青梅高水山」とそれぞれ大きなトレイルラン大会が開催されていた為、どちらの影響も受けない西武秩父線の正丸駅から伊豆ヶ岳に登り子の権現まで歩く計画にした。

     

 家を出る時から降っていた小雨はすぐ止むだろうと思っていたが、電車が所沢を過ぎても降り止まなかった。伊豆ヶ岳には昼食時に必要な屋根のある休憩所がないのでコース変更をしょうかと思っていたら、びっくりポンで入間市からは地面も濡れていなかった。正丸駅から集落を通り歩き始めた。里の花々に心が和む。山道に入り沢沿いの道を進む。沢をつめて尾根に登るところのトラバースが、ハイキングコースにしては少しいやらしい。男坂と女坂の分岐で女坂に進み頂上に着いた。

  

 頂上の広場の一角にビニールシートを敷いて昼食、曇り空だけど気温は上がってきた。お弁当箱をしまって出発、takeは今日も「ヤーメーテ」の雄叫びをあげた。ここからの稜線は短いアップダウンが続く。古御岳で麦茶儀式、高倉山でアクエリアスを飲んだtakeは調子よく子の権現へと歩いた。

  

 お寺の鐘が聞こえてから小一時間ほどで子の権現に着いた。ここでtakeは「伊佐衛門」を飲むのだが、「アッタネー」と言って自販機にそのお茶があるのを見つけて買った。観光地値段で、スーパーの倍はする。持参のやつを飲めばいいのにと思うケチな父さんだ。

  

 ここから吾野駅は意外と遠い、車道に出てから国道までけっこう歩いた。うどん屋は今日も車がたくさん止まっていた。里の花々を楽しみながら駅まで歩いた。吾野駅前に着いた時にちょうど飯能行きの電車がやってきたが、焦らず次の便にした。駅前の店で何時もの白ボスコーヒー缶、ファンタグレープ500PET、ハイチュウを買ったtakeは誰もいないホームの床に腰を下ろしてのんびりと過ごしていた。

  
コースタイム
正丸駅0835ー伊豆ヶ岳1011~34ー古御岳1059~1103ー高畑山1140~1143ー天目指峠1222ー子の権現1313~19ー吾野駅1437

 

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高山不動尊から関東八州見晴台・顔振峠を歩く(奥武蔵)2月7日

2016年02月08日 | 奥武蔵

 1月も過ぎ、2月最初の日曜日となった。西武秩父線沿線を中心とするいわゆる奥武蔵はこれまでも冬を中心に歩いている。ここ数年で見ると関東八州見晴台から顔振峠コースと伊豆が岳から子の権現コースしか歩いていない。それも12月から2月に集中している。高度が低く積雪の影響を受けにくいのと、麓からのアプローチが短く行動時間が短いことが理由だろう。今回も2月だし奥武蔵でも行くかという感じで出かけることにした。

  

  西武池袋駅発7時5分の長瀞・三峰口行きの電車に乗った。電車から真っ白な富士山がはっきりと見えるぐらいの好天に恵まれた。池袋から西吾野までtakeはぐっすりと二度寝していた。  8時半に西吾野駅を出発した。昨晩の雪で山も木々も真っ白だ。間野集落から山道に入り雪を踏んで登っていった。昨夜の雪は乾雪で木々から銀粉のようにキラキラと舞い落ちていた。懐かしの萩の平茶屋後を過ぎると道はなだらかになり、やがて高山不動尊に着いた。

  

   急な石段を登りきったところに本堂があり、その横にトイレと休憩所が設けられている。椅子と机の雪を払って弁当箱を並べた。  昼食後は関東八州見晴台へと向かった。車道を二回横切り雪道を登ると頂上だ。ここは見晴台と呼ばれるだけあって360度の展望を楽しむことができる。takeが麦茶儀式をしている間に、ぐるりと見渡した。特に武甲山と両神山が目を引いた。武甲山も秩父市内から見ると骸骨のような感じだが、この頂上の角度から見るとなかなか雄大なのだ。  ここからいつも通り東に向かって歩いた。

  

  このコースは平行してグリーンラインと呼ばれる車道があり、車やバイクの音がうるさいが、雪が積もると通行規制になるのか静寂なものだ。  傘杉峠からは車道を進み顔振峠に着いた。日当たりの良いこの山上集落の風景は好ましい。雪を被ってうなだれた梅にも花が咲いていた。ここには茶店が数件営業している。takeはベンチだけをお借りして持参のお茶をゆっくりと飲んだ。

  

  集落を下り車道に出たところで雪ともお別れで坦々と歩き国道に出ると吾野駅もすぐそばだ。吾野駅の売店で三点セットを買うとすぐやってきた飯能行きの電車に乗り込んだ。 

コースタイム
西吾野駅0831-登山口0846-萩の平0930-高山不動尊1003~25-関東八州見晴台1058~1106-花立松の峠1134-傘杉峠1207-顔振峠1230~35-吾野駅1325

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雪の伊豆ヶ岳を歩く(奥武蔵)2月1日

2015年02月02日 | 奥武蔵

 先週日曜日のtakeは、移動支援サービスを使って初めてのヘルパーさんと1日外出して鉄道博物館に行った。週末は私と山歩きをすることへのこだわりができてしまっているので、親以外の支援者と長時間余暇活動に行く練習を始めたのだ。という訳で二週間ぶりの山行は、この時期によく歩く奥武蔵の伊豆ヶ岳にした。池袋から直通快速電車に乗り正丸駅で降りた。takeは今日もよく寝ていた。

 

  林道を歩いて大蔵山集落を抜け登山道に入った。二日前に降った雪は多いところで10センチほどあった。沢沿いから尾根へと登る胸突き八丁は雪がなくても滑りやすい場所だが、ここは慎重にゆっくりと歩いた。男坂と女坂の分岐で女坂に進み伊豆ヶ岳の頂上に着いた。
 風が強かったので岩陰の雪の上にシートを敷いて昼食にした。昔からシートの上に座る時、takeは必ず靴を脱ぐ。雪の上で靴を脱がせるのは面倒だ。

 
  靴を履かせ、シートをしまって出発した。最初の下りが急なので心配したが、氷化していないので尻餅をつくことなく下ることができた。此処から登り返した古御岳山で麦茶儀式をした。ここから子の権現までは小さなアップダウンが多く結構しんどい。雪は針葉樹林の道にはなく、広葉樹の道に積もっているので、軽アイゼンを着けた人は歩きにくそうだった。天目指峠で林道をまたぎ、更に進んで竹寺への分岐が現れると子の権現はすぐだった。

 

takeは閉まっている土産物屋屋の自販機でお気に入りのお茶を見つけ駆け寄ったが、売り切れ表示で残念。ザックから同じお茶を出すとゆっくりと時間をかけて飲んだ。吾野駅に着いたのは4時前だった。雪面を慎重に歩いたのでいつもより一時間以上かかった。4時過ぎの電車に乗っても、ちびまる子ちゃんが始まる頃に家に着くのも飯能からの東横線直通快速のおかげなのだ。

コースタイム
正丸駅0830ー伊豆ヶ岳1040~1108ー古御岳山1040~1108ー高畑山1225-天目指峠1310-子の権現1410~20-吾野駅1545

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