毎週のようにtakeと山歩きしてると、殆ど同じような時期に同じ山の同じコースを歩くことになる。実際その方が楽なんだけど、たまにはtakeと行ったことのない山はないかなとガイドブックを眺めていたら「秩父御岳山」が目にとまった。日帰りの西武秩父線沿線は横瀬駅が限界という固定観念にとらわれていたが、駅から歩けば冬の日の短い時でも十分歩けると分かった。
池袋駅から西武線特急に乗った。takeは心地良い椅子に座ってぐっすりと寝ていた。西武秩父駅から秩父鉄道御花畑駅への乗り換えが心配だったが、人の後ろについて乗り継ぎ便にも間に合った。
三峰口駅は久しぶりだった。9年前の春、小鹿野に宿泊した翌日、四阿屋山を歩いた時以来だ。紅葉のシーズンとあってハイカーも多かった。三峰方面や小鹿野方面のバスを待つ人も多かったが、私達二人はゆっくりと荒川の橋を渡った。登山口は贄川宿(にえがわじゅく)という旧宿場町で「かかしの里」と書かれた看板があった。工夫を凝らした案山子が路脇に立っていて面白いが夜は不気味なのではと感じながら山道に入った。
墓所が続く急な路をゆっくりと歩き、見晴らしの良い場所で小休止した。ここからは杉の植林地の巻道だった。日のあたる尾根の平坦地に出たところで昼食、ビニールシートを敷いて弁当箱を並べた。昼食後も同じような杉林の道を歩き、○○からの道と合わさるタツミチに着いた。展望が開け、両神山が屏風のように聳えていた。takeはここで麦茶儀式だ。
ここからの登り道は尾根道だ。地図に林道が横切るに見えたが、なかなか出会わないので、もう一度地図をよく見たら隧道だった。最後に尾根の左側を巻いてもう一度尾根に出るとすぐに秩父御岳山の頂上だった。強石方面から登ってきた人もいて、狭い頂上は賑わっていた。記念撮影をして強石方面の分岐に戻りベンチでスポーツ飲料をtakeに渡した。30年以上前に私はこの山に登ったことがあるが、おそらく強石から往復したのではないかと思った。ちなみにその頃の地形図には今回歩いた道は記載されていなかった。
下りは来た道を戻った。タツミチまでの稜線は慎重にゆっくりと下り、杉林に入ってからはハイピッチで快調に下った。贄川宿に戻り、案山子がたっている草地で最後の休憩をした。ここから見る武甲山は採掘部分がシルエットに入っていないので凛々しい。takeが締めの伊左衛門を飲む間、見とれるように眺めていた。
コースタイム
三峰口駅0852-贄川宿0906-昼食1024~48-タツミチ1120~24-秩父御岳山1211~19-タツミチ1254-贄川宿1400~05-三峰口駅1420