



















今回の山行がtake通算888回山行となった。今回の「taketake山の会」夏山合宿は10年振りに白馬岳に行くことにした。前回は、蓮華温泉から登り、大雪渓を下った。今回は毎年落石事故が起きる大雪渓は対象外として、栂池から白馬三山越えで猿倉下山を考えたが、4年連続参加の家人から「二日目の歩行が長すぎる」との意見があり、栂池往復コースとなった。このコースの最大のネックは栂池までのゴンドラリフトだった。takeは14歳時からロープウェイ、リフト等の搭乗を拒否するようになっていた。これを解消するため、5月中旬には秩父長瀞の宝登山ロープウェイ、二週間前には入笠山のゴンドラリフトに搭乗し、不安を抱えながらも搭乗の目処はたった。
【7月29日】
夜半に台風が通り過ぎた東京から新幹線に乗り、長野駅からバスで栂池高原には10時に着いた。ここからのゴンドラリフトとロープウェイは訓練の成果で、不安を表情に出しながらも無事搭乗できた。宿泊する栂池ヒュッテに荷物を預け、ビジターセンターで弁当を食べた。その後は霧に煙る栂池自然園(有料)の湿原を二時間程散策して宿に戻った。
【7月30日】
栂池ヒュッテの朝食時間は遅いので、登山者は朝食を弁当にしてもらって早立ちする。takeは朝食は宿で食べると決めているので、お願いしてヒュッテのホールを使わせてもらい、おにぎり弁当を食べた。汁茶碗とお湯も用意してもらいフリーズドライ味噌汁もtakeに供した。前日は入浴時間も配慮していただくなど、本当にありがたかった。
ザックを背負って外に出ると白馬三山が朝日に輝いていた。樹林の中をゆっくりと歩き、天狗原で最初の休憩だ。takeも家人も元気だ。天狗原の湿原木道を抜けると、難関の乗鞍岳への岩ごろ道と雪渓だ。アイゼンは六本爪を用意してきたが、踏跡をロープ伝い歩く分には、つぼ足で十分だった。岩ごろ道が怖かったのは翌日の下りだった。乗鞍岳を下り白馬大池湖畔近くで三匹の幼鳥を連れた雷鳥に出合い、幸先の良さを感じた。
白馬大池小屋そばで長めの休憩をして、雷鳥坂を小蓮華岳を目指した。ここからが北アルプスの醍醐味、標高2500m、涼しい風が吹く中の稜線歩きだ。このコースを私が歩くのは三回目だが、三十年前は記憶なし、十年前は霧雨で景色なしなので、初めて歩くようなものだ。船越の頭で、昼食のパンを食べた。小蓮華岳では雪倉岳と朝日岳の大きな山容を眺めた。家人と私はそれぞれが四十年ほど前に白馬岳北方を歩いた思い出を話したりした。
三国境から白馬岳は馬の背までは急だが、あとは東側斜面のコマクサのピンク色の群落を眺めながらの楽しい登りで念願の白馬岳頂上に着いた。takeは早く山小屋に着きたくて不穏な表情だったが、周りの登山者に「頑張ったね!」等、誉められると満面の笑顔になった。頂上直下の白馬館から更に下った村営頂上山荘に着いた。この山小屋に宿泊するのは三回目だが、40数年前と殆ど変わってなく老朽化が進んでいるが、信州側に面した個室生活は快適だった。takeが楽しみにする夕食はセルフサービスのバイキング方式だ。宿泊者も多い中、当方の事情をスタッフに話すと、ご好意で一般客より早く食堂に入れてたので、takeも落ち着いて食べることができた。
コースタイム
栂池0455-天狗原0625~30-白馬乗鞍岳0748-乗鞍大池0830~37-船越ノ頭0935~0958-小蓮華岳1107-三国境1157-白馬岳1245~58-村営頂上山荘1331
【7月31日】
この日も朝から快晴だった。前日同様、朝食もゆっくりと食べさせていただき、昼食のお弁当を受け取った。takeは「山小屋のお弁当」に並々ならぬ興味があるようで、包装を外して下段におにぎり、上段に好物の春巻き・肉団子等が並んでいるのを見て得心したようだった。
山小屋を出て白馬岳を登り返した。東からの陽を浴びた劔岳や毛勝三山が美しい。雲海と南アルプス・富士山まで見える大展望を眺めて、昨日の逆コースを歩いた。馬の背を越えると坦々とした下りで三国境に着いた。ここから小蓮華岳へ登る途中からtakeの「おにぎり食べる!」の連呼が始まり、私が「お池の椅子」と返答する繰り返しが始まり、小蓮華岳頂上で休んだ時に、軽い自傷が出たが、その後白馬大池が見えると落ち着きを取り戻した。
白馬大池のベンチでtake待望の「山小屋のお弁当」を食べた。ゆっくり休んでから乗鞍岳に登り、ここでtakeはスポドリを飲んだ。ここから天狗原までの下りが二日間で一番の難所だ。今年の夏山でも、雪渓からの滑落負傷や、岩と岩の間に足を踏み込んでの転倒負傷等の遭難事故が発生している。慎重に慎重にtakeの手をとりながら下った。岩ごろ道を下りきって天狗原に着いた時はほっとした気分だった。ここからはtakeの「ロープウェイ、ロープウェイ」と叫ぶのをいなしながらの下りだ。植生が針葉樹になると、栂池も近い。昨日の出発地に着き、takeと私は冷たい水道水をゴクゴクと飲んだ。
帰りのロープウェイとゴンドラリフトもtakeは行き同様、不安感はあるものの落ち着いて搭乗してくれた。ゴンドラリフトを降りたところでtakeはご褒美のアイスを食べた。タクシーに乗り、八方の白馬アルパインホテルにチェックインした。この宿は私が学生時代「民宿やまろく」と呼ばれていた頃から大変お世話になっている。すぐ温泉に入れてもらい山旅の汗を流した。
コースタイム
村営頂上山荘0600-白馬岳0640~45-三国境0725-小蓮華岳0806~17-乗鞍大池0945~1005-白馬乗鞍岳1042~46-天狗原1146~53-栂池1246
【山で出会った花達】
taketake山の会の夏山山行がやってきた。今年も場所は北アルプスで、山は穂高岳だ。春先から計画し、OB会の節田会長を通して今年も山小屋の個室利用をお願いした。コースがヘルメット着用推奨区域なことから、takeのヘルメット着用慣らし山行も二回行ってこの日に備えた。コースに長い鎖場のある奥穂高岳はtakeには難しいので、ザイテングラードを登り奥穂高岳の反対側の涸沢岳(3110メートル)をファイナルピークにした。
【7月30日】(天気)高曇り
長野駅からの直通バスに乗って上高地バスターミナルに三人は11時到着した。なんと13年振りの上高地だ。持参の弁当を食べて出発準備、午後から雨の予報だったので雨具のパンツを着用して歩き出した。ほぼ平坦な梓川に沿った道を往き、明神で休憩した後は徳沢園も休まず横尾山荘に直行した。
横尾山荘は最近改築したきれいな建物だった。お風呂にも入り、takeは10畳の和室でゆっくりとくつろいでいた。15時頃から小雨が降ってきたが、館内のディスプレイの天気予報は朝から一日快晴が表示されていていた。明日の好天を大いに期待して19時頃就寝した。
CT 上高地1130-明神1220~25-徳沢1312-横尾1410
【7月31日】(天気)快晴
5時の朝食を食べて出発、横尾大橋を渡って涸沢への道を歩き始めた。予報通り天気は快晴だった。takeはこの日の為に調達したヘルメットを着用だ。屏風岩が目の前に広がりアルペン的な風景となった。
本谷橋の手前で休憩した後は、一気に涸沢ヒュッテまで歩いた。ヒュッテが見えてから先が長かったが、穂高連峰の景色も広がってくるのがうれしかった。takeは昼食のパンが気になり「パン・パン」と連呼しているうちにヒュッテのテラスに着いた。
私は宿泊の受付と家人のヘルメットを借りた。一番大きなザックをデポしてから、テラスのテーブルでカレーパンとあんパンの昼食を食べた。takeの混乱を避ける為、今日の宿泊はこの場所だということはtakeには言わなかった。
そしていよいよ涸沢岳への登りだ。目の前の涸沢小屋の裏手から高度を上げ、沢沿いのがれた道を登って行った。takeは苦手な岩ゴロ道で先行き予定の見通しがつかない状況で、岩を掴んだままフリーズしてしまった。私が無理やり岩からtakeの手を離そうとしたら自傷行為に及んでしまった。しばらく落ち着くのを待ってから、ザイテングラード(白出のコルへ続く岩尾根)の取付へのトラバース道を雪渓をまたぎながら進んだ。
取付を少し登った平坦地で、スポーツ飲料をtakeに飲ませた。この頃にはtakeも落ち着いていた。ここからは岩稜を手を使っての登攀。takeも頑張って登りきり雪渓を踏んで奥穂高山荘の前(白出のコル)に立った。
ここから涸沢岳は標高130メートルの登りだ。ゆっくりと家人がトップで登り12時5分にファイナルピークの上に立った。飛騨側から霧が吹き上がり、笠ヶ岳方面の展望はなったが、奥穂高岳、前穂高岳の展望は良かった。ジャンダルムの切り立った飛騨尾根は二十歳の頃登った数少ないバリエーションルートだ。
記念撮影をして下山にかかった。下りは登りに比べて非常に危険だ。家人がトップでルート(岩にペンキで印されている)を確認して、takeの後ろに私がついて補助しながらゆっくりと下った。緊張感あふれる下りで、ザイテングラード下部の平坦地に着いた時はほっとした。takeは宿泊場所が気になるようで、下の涸沢ヒュッテを見て「やまごや」「おとまり」を繰り返した。
涸沢ヒュッテに着いて三人部屋に案内していただいた。着いた時、売店にtakeの好みの飲料が見つからず不穏な雰囲気を漂わせたが、自販機で「なっちゃん」を発見して事なきを得た。
CT 横尾0531-本谷橋0645~50-涸沢ヒュッテ0832~0900-白出のコル1135~45-涸沢岳1205~13-涸沢ヒュッテ1525
【8月1日】(天気)高曇り
今日は上高地に下るだけなので、朝もゆっくりとした。朝食後、ヒュッテのベランダで記念撮影をしてから昨日登った道を下った。takeに今日の予定として「お山歩いて、山小屋のお弁当を食べたらホテルにお泊まり」と繰り返し予定表を見せて伝えた。分かり易そうな予定だが、takeにはそうでなかったようだ。
横尾大橋を渡り一昨日宿泊した横尾山荘を見た時から、takeの表情が強張った。行きの途中で幾つもの建物を見ているので、どれがホテルなのか混乱して不安な状況になったようだ。takeは横尾山荘の前を飛び跳ねるように走り抜けると固い表情のまま歩き続けた。
徳沢園の前で、山小屋のお弁当を食べたが、徳沢園にも警戒感を持っているようで、食べ終えるとすぐ「行く」と言って歩き出した。「ホテル」「テレビ」と言う単語を頻繁に出ていた。takeにとって「山小屋」と「ホテル」の違いは部屋にテレビが有るのかホテル、無いのが山小屋となっているらしい。
明神でスポーツ飲料を飲むのに休憩した他は早いピッチで歩き続け、正午前に河童橋に到着した。宿泊する西糸屋山荘山荘さんに無理なお願いをしてチェックインし、広い部屋に案内していただいた。takeは座り込んでテレビを点けてやっと安心したようだった。長い午後だったが、山行が終わった安心感からから、私はビールをちびちび飲んでひと時を楽しみ、takeも部屋をゴロゴロしながらくつろいだ。宿は国際的な観光地だけあって外国人客も多かった。takeお楽しみの夕食は宿のご好意で部屋食にしていただいたので、美味しい料理をゆっくりと味わうことができた。
CT 涸沢ヒュッテ0616-本谷橋0745~50-横尾0843-徳沢0940~1010-明神1058-河童橋1146
【8月3日】快晴
6時前に私一人で河童橋付近を散策した。岳沢からの前穂高岳から奥穂高岳が朝日に輝いているのを眺め、部屋に戻った。朝食をいただき9時前に宿を出てバスターミナルへと向かった。新島々行のバスに乗り大正池あたりで車窓の後ろを見ると穂高の稜線がまだ見えた。「省みすれば遠ざかる~」という若い時に歌った穂高の歌を思い出した。
【涸沢の花】
同居家族三人のtaketake山の会の夏合宿だ。今回は北アルプスの太郎平小屋をベースとして薬師岳と北ノ俣岳に登るプランだ。
【7月31日】
6時16分発の北陸新幹線で出発。takeはシートを倒すとすぐ爆睡、私も長野駅を過ぎるまで寝ていた。私が最初に北アルプスに行ったのは高校1年生、ワンゲル部の夏山で入山は今回と同じく折立から太郎平だった。その時は夜行急行「能登」に乗った。緊張してたのだろうか、富山駅までほとんど眠れなかったことを思い出した。5年振りの富山駅はリニューアルされ昔の面影もないが富山地鉄のホームは昭和時代そのものの雰囲気だった。
有峰口駅からバスに乗り折立へ。キャンプ場のベンチでお弁当を食べてから歩きだした。いきなり太郎坂の急登だがtakeはゆっくりだが良いペースで歩いてくれた。巨大な杉の木に感心したりしながら登っていく内に、支尾根上の三角点ベンチに着いた。ここでtakeはスポーツ飲料を飲んだ。天気は曇りだがこのあたりから霧が立ちこんで視界も悪くなった。
ここからは尾根上の緩やかな上りだ。ここにきてtakeの予定確認が頻繁になった。何度も予定ボードのコピーを取り出して4日間の説明をするが、すぐ「朝起きて!」と再確認するのには正直疲れた。何度も何度も立ち止まってていねいに説明した。そんなことをしているうちに、ポツリポツリと小雨が降り、遠くで雷鳴が聞こえてきたので五光岩ベンチで雨具上下を着用した。しかし雨に降られることなく、予定より少し早く太郎平小屋に着くことができた。
小屋は日曜日で混んでいたが、我が山の会の事情を説明して2ヶ月前から個室を予約していたので狭いながらもゆっくりと過ごすことができた。夕方、部屋の窓に雨粒が滴ってきたがすぐ止んだと思ったら、雲がみるみる内に消えて快晴となった。
コースタイム 折立1115-三角点1257~1300-太郎平小屋1515
【8月1日】
5時45分からの朝食を食べ終えてから薬師岳へと歩き出した。takeは部屋に荷物も残っており、同じ部屋に戻っくる事が理解できているので今日は予定確認が少なく楽だ。木道を下るとキャンプ場のある薬師峠だ。ここから涸れた沢状の岩の上を歩いた。例年の今頃なら雪が残っていると思われる。今年の雪解けは1ヶ月早いと春先から伝えられていたが、高山植物も初秋の状況とのことだった。
takeは出かけから麦茶とお菓子を要求していた。(宿泊登山の決まり事)沢筋を越えた薬師平を最初の休憩にしようと思っていたが、先行きの見通しが立たないことから岩の上に座り込んでストライキだ。麦茶を飲んで饅頭を食べると現金なものですぐ歩き出した。
薬師小屋で次の休憩をとり、いよいよ頂上だ。天気はよく風は涼しく展望もよい、とってもとっても良い気持ちなのだ。ただ薬師岳圏谷群(カール)に雪が殆ど着いていないのが残念だ。細かな花崗岩の道を踏みしめ薬師岳の頂上へと立った。頂上に着いたらtakeのリクエストは「パン」だ。山頂直下にシートを敷いて靴を脱いだtakeを座らせカレーパンとあんパンを食べた。昼食が済んだら記念撮影、今年も三人で頂上に立つ写真が撮れた。頂上には薬師如来像が安置されていた。
下山は小石に足をとられないようにサクサクと小幅に足を進めた。薬師小屋でtakeのスポーツ飲料タイムを取ったあとは一気に薬師峠に下り、太郎平へと登り返した。正午過ぎの小屋はまだ静かで、部屋に入り思い思いの時間を過ごし5時の夕食の時間を待った。
takeは夕食が待ちどうしいのか、小用に行くと言っては私を伴って食堂の様子を何度も見に行っていた。ちなみに太郎平小屋の食事はとっても美味しかった。ご飯、味噌汁はもちろんのこと、この日でてきた豚カツはロース厚肉で揚げたてだった。食事が終わるとtakeはすぐ布団に入り、18時半頃には寝付いていた。普段、行動が固まってしまうと深夜2時頃まで起きていることもざらで、「家でもこんなペースで過ごしてくれたら……」とは妻のボヤキだ。
コースタイム 太郎平小屋0605-薬師峠0628-薬師小屋0814~18-薬師岳0905~43-薬師小屋1039~45-太郎平小屋1225
【8月2日】
最終日は太郎平から北ノ俣岳を往復してから折立へと下山し立山山麓温泉に泊まる予定だ。最後の山小屋ご飯を食べて出発した。行動用品以外の荷物を山小屋にデポすると、takeがこの山小屋でもう一泊するのかもと混乱しかねないので全ての荷物を三人で背負った。takeは山小屋に宿泊してから普通の宿に宿泊した経験がない。昨日と変わって予定確認が頻繁に飛び交った。
木道を歩いて太郎山を越すと平原に池塘群が点在していた。平原の旧山道は雨水に浸蝕され堀削られている。その横を木道が続いていた。平原から一登りすると北ノ俣岳の肩であとは緩やかな巻道を歩いて頂上に着いた。36年前の4月、強化合宿で今は亡きSリーダーの下、神岡新道からこの山に立ち、薬師岳、立山を越えて剣岳まで縦走したことを思い出した。
記念撮影をして、さて降りようと来た道を引き返そうとしたところでtakeの顔色が変わった。takeはここから別の道でバス停に下山すると思っていたらしい。幸い暫くで納得できたが、太郎平小屋だけは早く立ち去りたかったらしく、私がお世話になったオーナーに挨拶している間も「行く!行く!」を連呼していた。折立への下りになるとtakeも見通しがたったようで安定した。五光岩ベンチで山小屋のお弁当を食べた。お弁当は竹の皮に包まれた押し寿司で大変美味だった。さらに三角点を目指して歩いている途中に強い雨が降ってきた。雨具の上下を着用して一気に折立へと下った。
折立への到着は12時半過ぎで予約のバス発車時刻まで一時間半ほど早かった。幕営場の炊事施設の屋根の下で濡れ物のを脱いだりしているうちにバスが登ってきたので移動した。バスは定刻に発車し私たちは有峰口駅のバス停で降り、しばらくすると立山山麓温泉「ロッジ太郎」さんの迎えの自動車が来た。宿に着き、takeと貸し切りのお風呂に入りのんびりと午後のひと時を過ごしたのだった。
コースタイム 太郎平小屋0545-北ノ俣岳0729~36-太郎平小屋0903~08-五光岩ベンチ0942~1005-三角点1119~折立平1236
taketake山の会(会員 私とtakeと妻の三人)の夏山合宿も11年目になる。今年は11年目にして妻が初参加となった。夏山合宿を始めた頃はtakeの学校夏休みという妻が強烈に疲れる時期だった為、妻の休養期間の意味合いも強かった。妻も学生時代はそれなりに山登りを行っていた訳で、今でもtakeの面倒に疲れる毎日だが、今後を考え合宿参加となった。コースは一昨年、連日の雨により爺ヶ岳で敗退した柏原新道から鹿島槍ヶ岳往復だ。
【26日】
北陸新幹線「かがやき1号」に乗り、出発地の扇沢には9時35分に着いた。登山口で昼食を食べ、種池山荘を目指して出発した。天気は快晴で暑い。出だしの紅葉坂がこの日一番の急登だ。ゆっくりと歩くが6月に塔ノ岳に登ったのが最後で、暑さ慣れしていない妻には直射日光が効いたようだった。適度に休み、水分を補給しながら進み、ほぼコースタイム通りの14時35分に種池山荘に到着した。久々に見る稜線上から悠大な眺めに疲れながらも感動した。
今回も柏原オーナー様のご好意で個室利用させていただいた。部屋の窓から鹿島槍ヶ岳が額縁の絵のように見え、刻々と変わる山の姿が楽しめた。また小屋で先週陣馬山に行くバスでお会いした方々(府中山の会)とも再会することができた。17時から夕食を食べて18時には布団に入った。窓から見る残照に輝く鹿島槍ヶ岳は秀逸だった。
【27日】
5時からの朝食を食べ種池山荘を出発した。今日も昨日に引き続き天気が良い。やや平坦なお花畑の稜線を歩き爺ヶ岳への登りとなる。ゆっくりゆっくりと歩き南峰を巻いて二年前の最高到達点の爺ヶ岳中峰で最初の一本を入れた。空は青く、劔岳は目の前に聳え、遠く富士山、南アルプス望む絶景だ。心地よい風も流れた。takeは体感したイメージを伝えたいのか「とってもとってもいいきもち」と言った。ここから北に今日の宿泊地の冷池山荘が見える。takeは「お泊まり?」と言っきたが、ここで今日の行動は終わりと勘違いされると困るので、鹿島槍ヶ岳を指差して「山小屋着いたらお弁当のサンドイッチを持ってお山登ってサンドイッチ食べます。」と繰り返し話したところ意味が通ったようで、冷池山荘で私が受付をしている間も外のベンチにおとなしく座っていた。
ここからが今日のハイライト、鹿島槍ヶ岳への登りだ。荷物はまとめて小屋にひとつ置いてきたので妻は空身だ。ここもお花畑があり「とってもとってもいい気持ち」なのだ。信州側は霧に覆われてきたが、黒部側から吹く風が稜線を境に押し戻していた。布引山でサンドイッチ昼食(ヤマザキランチパック)を食べて最後の登りにかかった。一歩一歩ゆっくりと歩き10時50分に鹿島槍ヶ岳南峰に到着した。takeもそうだが妻も達成感にあふれた表情をしていた。 記念撮影をしてから冷池山荘へと下った。府中山の会のメンバーに人気のあるtakeは、途中すれ違った際、登頂祝福の声をかけられていた。12時20分に小屋に戻ってから夕食までの長い午後をゆっくりと過ごした。
【28日】
天気予報とおり夜半から雨が降り、一時は激しい降りかただったが5時半の出発の頃には幾分弱まっていた。雨具の完全装備をして小屋から府中山の会の皆さんと一緒に出発した。赤岩尾根の分岐を過ぎると爺ヶ岳の登りになる。雨は横から降りつけるようになり何度もメガネを拭いた。頂上は踏まず巻き道を歩いて爺ヶ岳を通過すると、あとは下り一方の道を歩いて一昨日の宿泊地種池山荘に着いた。
種池山荘を出発する頃から雨はやみ始め、やがて対岸の針ノ木岳の頂も姿を現した。雨具の上をしまってさらに下ると下山中の大町市の中学校団体登山の一行と一緒になり、道をあけていただき先に進んだ。ケルンを過ぎたところにある八見ベンチで昼食にした。雨が止んだのが何よりだ。小屋のお弁当は折箱に入った寿司飯で、takeはベンチに座ってぺろっと自分の分を食べると、食べかけの妻の分からおかわりを要求した。
ここから下は急だが道のしっかりした紅葉坂で沢音が大きく聞こえるようになると登山口だった。takeはここでスポーツドリンクを飲むとソフトクリームが待っている扇沢を目指してギアをトップに入れてぐんぐん歩きだした。こうして今年の夏山合宿は無時下山となった。二年連続雨にたたられたが、今年は天気にめぐまれた合宿だった。
コースタイム
7/26 扇沢0940-登山口0953~1023-八見ベンチ1120-ケルン1153-種池山荘1435
7/27 種池山荘0521-爺ヶ岳中峰0628~36-冷池山荘0746~0805-布引山0915~45-鹿島槍ヶ岳1040~ 50-布引山1138-冷池山荘1220
7/28 冷池山荘0540-爺ヶ岳中峰0700-種池山荘0748~58-ケルン0939-八見ベンチ0955~1015-登山口1046~53-扇沢1107