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taketake山旅日記

自閉的傾向を持つ重度知的障害者の長男と私の山歩きの記録

伊豆の発端丈山を歩く(伊豆)2月22日

2014年03月01日 | 伊豆

 大雪の影響は続いている。この季節に歩くような奥多摩や丹沢の低山も冬山化して安易に近寄れない様子だ。二週間連続になるが、この日も横浜駅から東海道線に乗って伊豆の山に行くことにした。マップを眺めながら候補地としたのは発端丈山というなかなかガイドブックにも載っていないマイナーな山だ。P2220001

 6時前に家を出発した。伊豆長岡からバスに乗って駿河湾側の三津浜シーパラダイスバス停で降りた。バス停は水族館の目の前でイルカの絵とかが並んでいた。takeはややあせり気味に「お山行く」と行って反対方向に歩きだした。西伊豆はtakeが特別支援学校中学部の時によく宿泊で訪れた場所できっと三津浜シーパラダイスもtakeの場面記憶の中に残っているものと思われた。P2220004

 発端丈山は長浜と言う集落を進み、夏みかん畑の中を登って行った。やがて杉林の道になりさらに進むとコンクリートの展望台に着いた。 展望台のベンチにシートを敷いて海を眺めながらのランチタイムにした。弁当箱をザックにしまい更に登ると先週と同じく、雪が道を覆うようになってきた。足元も悪くやや急斜面だかフィックスロープが張ってあるのでロープを引っ張りながら進んだ。P2220007

 急斜面を登りきり尾根道を進むと頂上は近かった。頂上に昼食中に先行した老夫婦以外に大勢の人がいた。なんとNHKBS1の山番組の撮影グループだった。なんか頼りなさそうな指導者らしいのがいて女性の初心者ハイカーに講釈するよくあるパターンの構成だ。なんでも「富士山の見える山」というテーマらしい。本当は三つ峠あたりを計画していたが大雪で急遽こんなマイナーなところに来たのではないかと思った。P2220008

 takeが頂上で麦茶儀式をしている間に撮影隊はいなくなったが、しばらく行くとまた撮影をしていてスタッフの一人が「撮影中なのでここで待っていただけないか」と言われたが、takeはそういうのが一番苦手だと説明して横を通らせてもらった。「4月からの受信料は口座振替から納付書に変更しました」と言おうかと思ったが現場には関係ないことと思い言わなかった。P2220011

 撮影隊の進む葛城山(ロープウェーがある)の反対側の益山峠に進むと山寺があり、包装路も近くまできていた。お寺の梅の花を背景にtakeの写真をとり伊豆大仁駅への歩いていった。砕石場がありやたらとダンプカーの走る道にでると駅も近かった。P2220013

コースタイム

三津浜シーパラダイス0950-展望台1052~1121-発端丈山1145-益山峠1215-益山寺1230~35-伊豆大仁駅1410

 

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「登り納め」に伊豆天城山を歩く(伊豆)12月30日

2012年01月01日 | 伊豆

  皆様明けましておめでとうございます。本年も「taketake山旅日記」宜しくお願いします。

  そして今回は年末恒例の宿泊山行なのだ。伊豆天城山は交通の便が悪いのでなかなか行けなかった。今回妻が同行してくれることになったのでレンタカーを利用して一泊二日の計画をたてる事ができたのだ。(takeと二人でレンタカーはちょっと難しい)Pc300012

    JR伊東駅からレンタカーに乗り約一時間、天城ゴルフ場が登山口だ。ハイカー専用駐車場に車を停めてザックの荷物を整理してから出発だ。今日は標高約1000㍍の登山口から万二郎岳を経て伊豆最高峰の万三郎岳(標高1405㍍)に登り、巻き道を通って元の登山口に戻るコースだ。6年前の4月に家族旅行で万二郎岳往復を試みたことがあったが、その時はtakeが途中車酔いしたため15分ほど歩いて引き返したことがあった。(taketake山旅日記2006年4月)Pc300013

  緩やかな登りが続き、ちょっと急な道が続いたと思うともう万二郎岳の頂上だ。ビニールシートを敷いてお弁当タイムだ。駐車場を出発した時は晴れていたが、山は雲が流れ展望はない。万二郎岳を後にして万三郎岳を目指す。一旦大きく下ってから登り返したところが馬の背だ。アセビのトンネルを潜りまた少し下ると石楠花平だ。春のツツジや石楠花が咲くころはさぞかし見事だろうと思う。このあたりから雪も多くなってきたので慎重に歩き、やがて万三郎岳に着いた。Pc300023

  takeはベンチに腰をおろしてビスケットと麦茶のティータイム。妻と私はコーヒーを飲んだ。記念撮影がすんだら下山だ。森の道をtakeも気分よさそうに歩いた。しばらくするとやや急な階段になるが快調に下っていった。しばらく山を遠ざかっていた妻が下りでやや遅れがちになる。200㍍ほどくだると道は山腹をおおきく巻くようになる。やや歩きつらいがそれも一時間ほどで行き道との分岐の「四つ辻」に着いた。takeは途中何度も「自動車、自動車」と言って、進んでいる道が駐車場に向かっているのか心配していたが「四つ辻」に着いて少し安心したようだ。Pc300024

  駐車場に戻り荷物の整理をして車に乗り込み、今日の宿泊地の熱川ハイツに向かった。熱川ハイツはtakeには二年ぶり四度目だ。建物にも慣れていて別棟にある大浴場に行く時も迷わず先頭を歩いていた。かぶり湯をするtakeの傍らで湯にどっぷりとつかり2011年最後の山歩きの余韻にひたる私だった。Pc300029

コースタイム

ゴルフ場駐車場0955ー四つ辻1010ー万二郎岳1100~30ー万三郎岳1235~40ー涸沢1320ー四つ辻1425ーゴルフ場駐車場1440

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山歩き納めは今年も天城越(伊豆)12月29日30日

2009年12月31日 | 伊豆

 004_2 28日に仕事が終わり年末年始の休暇となった。takeには年末年始は困惑の期間となる。いろいろな行事が続くので、過去の記憶と見通しとが混乱しやすいのだ。妻は行動予定盤で繰り返し繰り返し説明していた。takeと山歩きを始めた十数年前から年末に二人で山に行き、その間に妻と次男が掃除や年始の準備をするようになっている。今年も昨年と同じ伊豆熱川に宿を予約した。どこを歩こうかと思案したが、昨年と同じく修善寺からバスに乗り二本杉峠(旧天城峠)を越えて河津七滝に降りるコースにした。005

 家を6時に出発し修善寺には9時20分に到着、河津行きのバスを待った。今から11年前の年末もここでtakeとバスを待ったことを思い出した。バスに乗り「天城ゆうゆうの森」バス停で降り、二本杉峠を目指して沢沿いに歩きだした。あともう少しで峠に着くというところでtakeの予定確認が始った。「明日?」とか「木曜日?」とか聞いてくるが、takeがどこを起点にしているかわからないので、現時点から妻の書いたメモに従って順番に話していく、夕食のメニューをキーにして正月四日まで話すのは結構しんどい。話し終えたと思ったところで「土曜日?」とか言われ、また最初から順番に話し始めることになる。10分ほど話したところでまた歩き始めた。007

 二本杉峠の東屋でお弁当を食べ河津七滝に下る。宗太郎園地までの沢沿いの道はやや荒れていて渡渉ポイントがややわかりにくいが、takeはわりと的確に右岸、左岸を渡り歩いていた。宗太郎園地からピッチもあがり14時10分には河津七滝バス停に着いた。昨年と同じコースなのでtakeもこの先の見通しがはっきりしているので昨年より落ち着いていた。河津駅から電車で熱川駅に行き、迎えのマイクロバスに乗り宿に到着、お茶を飲み、大浴場に行き夕食を食べ8時過ぎには就寝した。012_2

 翌朝はtakeの大好きなバイキング形式の朝食で始まった。焼きそば、ナポリタン、スクランブルエッグ等なるべく少量に皿に盛り、食べ終わったら一回だけお代りすることにして最後はコーヒーで締めくくった。宿のマイクロバスに乗り込み電車で熱川駅から伊豆高原駅へ。お昼のお弁当を買いに駅前のスーパーに入った。店に入る前は「おにぎり」とか「サンドイッチ」とか言っていたのに、陳列棚の前に立ったtakeは昨年とまったく同じ「山菜おこわ」を選んだ。このへんがtakeの怖いところで、来年末はまったく違う場所にしないと他の場所に行けなくなると感じた。015

 朝のうちはやや曇り気味だったが城ヶ崎海岸を歩いているうちに日も差しハイキング日和となった。昨年は寄らなかった蓮着寺にお参りして、ボケ防止の効能があるという木製のお地蔵さんの頭をなでた。城ヶ崎の灯台をまわり城ヶ崎海岸駅で今年の歩き納めとした。019

コースタイム

12月29日 ゆうゆうの森入口10:35-二本杉峠(旧天城峠)11:45~12:10-宗太郎園地13:30~13:35-河津七滝バス停14:10

12月30日 伊豆高原駅10:30-蓮着寺12:20カラ1300-城ヶ崎灯台13:20-ぼら納屋13:40-城ヶ崎海岸駅14:15

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旧天城峠を越え城ヶ崎海岸を歩く(伊豆)12月28日-29日

2008年12月30日 | 伊豆

 今年も年末はtakeと泊りがけで山歩きなのだ。一昨年は三つ峠の山小屋で寒さに震え、昨年は伊豆大島で船が欠航になりかかるところをあやうく帰島した。それらを踏まえ今年はあたたかく交通の便も良いところというわけで伊豆に行くことにした。一日目に修善寺から天城を越えて熱川に宿泊、翌日は城ヶ崎海岸を周遊するプランだ。Pc280005

 28日朝七時、前日仕事が終わった私とtakeは、はりきって快晴の空の下出発だ。東海道線を乗り継ぎ、三島で駿豆線に乗り換え終点の修善寺には10時半到着だ。駅前から出発するバスに乗り込み天城峠手前の「遊々の森入口」に11時25分着いた。天城峠はこれが二回目で、最初はtakeと山歩きを始めた初期の小学校二年時年末に天城峠から八丁池を歩き湯ヶ島温泉に泊まっている。今日行くのは天城峠の南にある二本杉峠を越え、河津七滝まで歩くコースだ。この二本杉峠は明治38年に今の旧天城トンネルができるまでは下田との主街道で、吉田松陰・ハリスも越えた峠と案内板にあった。Pc280003

 出発地は椎名誠著「あっぱれ富士山」の舞台となった大川端キャンプ場だ。私達以外人気は無く、足元から羽ばたいたキジの羽音に大声を出して驚いたりしながら歩いた。出発から約一時間で着いた歴史の峠には、その名の通り大きな杉の木が二本立っていた。峠は風が強く東屋の壁を風除けにしてお弁当を広げた。着込んでも寒かったので、食べ終えところで、早々に出発だ。峠から山腹を巻き気味に進み、あとは沢沿いにひたすら下っていった。道標はよく整備されているが、道はやや荒れている。宗太郎園地で旧天城トンネルからの遊歩道と合わさり、やがてついた河津七滝は観光客で賑わっていた。Pc280008

 ここから15:05発のバスに乗って河津駅に行き、伊豆急に乗って熱川駅に着いた。一日中機嫌の良かったtakeだが、宿のマイクロバスが迎えに来た時は今日一番の笑顔を見せた。宿に着いたtakeは観光宿に泊まったときの手順通り、お茶を入れてお茶菓子を食べ終えると大浴場へと向った。そしてお楽しみの夕食だが、主菜・副菜・汁・漬物がすべて並んでから夕食を始めるのを基本とするtakeに宴会料理はなじまない。テーブルに並べられた数々の料理を見て私に「ハンバーグ?」と言ってきた。「富士山に行ったときのようなハンバーグはないの」という意味である。固形燃料で炊き上がる釜飯が出来るのを待ってから「いただきます」をした。Pc290014

 翌朝はゆっくり過ごし9時半に宿をでた。伊豆高原駅まで電車で行き、ここから歩き始めた。その前に駅前のスーパーにお弁当を買いに入ったが、ずらりと並んだお弁当の中からtakeが「山菜おこわ」を選んだのは私には意外だった。城ヶ崎海岸の遊歩道は天気も良くのどかなハイキングになった。入り江を巡りながら日蓮上人ゆかりの蓮着寺で「山菜おこわ」弁当を食べ、富戸駅まで歩いた。ホームで熱海行きの電車を待ちながらtakeオリジナルの「いるのかな」という歌を二人で歌った。

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年の暮れ大島三原山に登る(伊豆七島)12月30日

2008年01月03日 | 伊豆

 毎年恒例の年末宿泊山行は伊豆大島の三原山に行く事にした。昨年は三つ峠に行き、富士山の展望を満喫したのだが、ひどく寒かったという印象が強かった。そこで年末はやはり暖かいところにしようと思い、山歩きの範疇にあるかどうか微妙だか、一応754mと高尾山よりも高い伊豆大島は三原山に登ることにした。P1010002

 出発は朝の7時、熱海行きの東海道線の車中で昨日から何回かtakeに説明している行動予定写真をもう一度見せて、「今日は電車降りて、バス乗って、海の船に乗って、バスに乗って山に行きます」といつもより複雑な行程を復習した。熱海港に着くと大島行きのジェット船は既に接岸していた。チケットを買い求めて早速乗り込んだが、takeはいままで乗った船とは違うジェット船に警戒したようで、なかなか着席せず苦労した。この日は、風が強く東京港発のジェット船は波浪のため欠航とのことであったが、熱海発は寄せ来る波を乗り越え10時35分ごろ大島の岡田港に入港した。P1010005

 船のデッキを渡り大島に上陸するとすぐ、バス乗場に待機していたバスに乗車した。11時発のバスは経由地の大島公園を出るとみるみるうちに高度を稼ぎ11時40分には標高約600mの三原山山頂口に着いた。観光シーズンではないとはいえ、人は少なく、ほとんどの土産物屋が店を閉めていた。寒風が吹き抜ける中バスを降り、すぐに標高差100mの頂上を目指して舗装された遊歩道を歩きだした。しかし頂上に近づくにつれ強風が吹くようになり、歩行できず立ち止まることもあった。ちょっと大げさだが冬富士の登高のような感じである。takeは昔から風が大好きで、背に風を受けると鳥のように手を広げて坂を駆け上がったりしていた。こんな状況でもひるむことなく「お弁当」と私に要求している。頂上手前に噴火時のシェルターのような構築物があり、その中にビニールシートを敷いてお弁当を広げた。風がなければそれほど寒くもなく、快晴の空の下、シェルター内から駿河湾と天城の山々がよく見えた。P1010009

 昼食後歩き出して数分で火口に着いた。更に火口から立ち上る水蒸気を見ながら遊歩道を進み12時50分に火口展望台に到着した。計画では火口を一周して大島温泉方面に行く予定だったが風が強いため、ここを引き返し地点にしてそのまま来た道を戻る事にした。火口からの下りを小走りで駆け抜け、山頂口のバス停に13時25分に着いた。P1010011

 既に停留所に停まっていたバスに乗り込み、14時には岡田港に戻った。ここから宿の国民宿舎がある元町港までは、バス乗務員さんのはからいによる臨時便に乗せてにいただくことができ早めの到着となった。元町港から宿に電話して早めのチェックインをしてもよいか問い合わせたところ快諾してくれ、また着いた時にはお風呂の準備もしていてくれてた。宿の風呂に入り、takeはジュース、私はビールを飲みながら部屋でくつろいだ。 窓の外の海岸線には荒波が打ち寄せ、水平線には大きな太陽がオレンジ色の光を発しながら海に沈みつつあった。外を眺めながら今年もあと一日と思いつつ、二本目の缶ビールのふたを開ける私だった。

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